石油ピークが来た

 2007/11/22 塩ビ環境対策協議会講演会(虎ノ門パストラル)
 石井吉徳 東大名誉教授

 http://www007.upp.so-net.ne.jp/tikyuu

 http://oilpeak.exblog.jp

 http://www.mottainaisociety.org


 

石油ピーク

 

石油は枯渇ではない ただし、質が問題 

(「質のよい」)資源とは
1) 濃縮している
2) 大量にある
3) 経済的な位置にある

質が全て:エネルギー資源
EPR(Energy Profit Ratio)=出カエネルギー/入カエネルギー

様々な石油代替エネルギーの話
 天然ガス(これも有限)
 石炭(固体、インフラの復活、運輸が問題)
 原子力:核分裂(ウランも有限、増殖炉)、核融合(遠い先?)
 自然エネルギー:太陽、風力、地熱、バイオマス、海洋、水力

 以下は問題
 バイオエタノール、ジーゼル燃料:人と車の食料争奪戦、EPR?
 オイルサンド、オリノコタール、オイルシェール(EPR?、環境?)
 メタンハイドレート、宇宙太陽発電(EPR? 非現実的)
 水素、燃料電池、水素社会(水素はエネルギー源ではない)
 海洋温度差、石油無機起源説 ?

  バイオエタノールはブラジルのサトウキビのみOK EPR=8.3
    米のトウモロコシは一旦、糖にしてからエタノールに(EPR=1前後) 
    サトウキビはそもそも糖、ブラジルは土地が広く、人力中心

 Money Profit Ratio は正しくない。
   「石油が上がればオイルシェールも採算が取れる」 石油が上がればオイルシェールのコストも上がる。

 

 

 

 方式:年間工場生産規模  *は住宅用で屋根と一体化

  最近の技術進展による太陽光のEPRはアモルファスシリコンにすることでシリコンの
  生産エネルギーを下げる。また、生産規模をあげ、歩留まりが良くなる。
  住宅用の屋根一体化は、屋根を架台として使用できるため、その分のエネルギーが
  節約でき、工業用に比べて、EPRは高い。
  しかし屋根と一体化は新築用であり、全体に占める割合は低い。  天野治2007

 

「もったいない」

・石油ピーク→食料ピーク→文明ピーク

・脱石油政策 枯渇ではない

・石油=常温で液体の燃料

・エネルギーインフラの再構築が必要
  自然エネルギーの徹底利用

・分散 無駄をしない 「もったいない」

  3R Recycleにはエネルギーが必要
   プラスチックは石油にちょっと手を掛けただけ、燃料として利用すべし
   Reduce が重要

 

「日本のプランB」 石井吉徳 2007・10

1)脱浪費、無駄をしない、日本の自然75%が山岳
2)米欧追従を止め、グローバリズムに振り回されない
3)1970年頃の生活を参考に、エネルギー消費半分
4)少子化、人口減をチャンスとする
5)運輸は鉄路を再認識し、公共的な運輸機関を整備
6)集中から分散社会、自然エネルギーは分散利用
7)分散社会を育てる技術、地産地消の自然農業
8)循環社会は3RはReduceが大事
9)このような分散指向は雇用を生む
10)日本とアジアの共存、それを「もったいない」で