2008/4/6 東京フォーラム

Tokyo Gaitame Show 2008 グローバル経済への投資海図

竹中平蔵 米国発金融危機と日本経済再生のシナリオ            特別対談 竹中平蔵 x 幸田真音

 

最近、各国を訪問

1)韓国 747政策

李明博新大統領は、公約で平均7%の経済成長を続け、10年以内に一人当たり国民所得4万ドル(2006年は1万8387ドル) とし、GDPで世界のトップ7に入る(2006年は13位)という宣言をしている。

成長率 4.9%→7%継続
1人当たりGDP 1995年 1万ドル→
4万ドル
GDP 世界
7位 

    日本は射程圏内

2)ロンドン

    Economist記事 Japain こんな批判は珍しい

       3 ancient crocodiles 中曽根、森、ナベツネ

3)米国 Lubin 
    米国経済予想
     @深いrecession
     AV shape
     Bslow-down (但し長期)

     Bの可能性強いが、@も増加
  

    Rice国務長官  Turburance 
                終わったときにどんな状態か?

日本経済

  80年代 4.5%(18年で倍増)
  90年代 1% (70年で倍増) 対策取らず、失われた10年 

  2001年 小泉登場(3ヶ月といわれた)
  2002年 不良債権処理 竹中プラン 不良債権8.4%を2年半で4%に

  公共事業なしで+2%の成長
  現在 不良債権 1.5%

  この半年で悪化

  @改革が進んでいないことが明らかに
     期待成長率がダウン
      世界の株価+12%、サブプライムの米国でも+6%、日本は-11%
     (2005年郵政改革時 45%アップ)

  A外需依存 円高打撃続く
     ・実質レートが問題
       物価下がり(米国はアップ)当然円高の筈が円安だった。
       95年の80円/$は実質レートベースでは58円/$に匹敵
     ・対外不均衡拡大
       円建て資産増やしている。→円高

  BCompliance不況
     建築以外にいろいろ
     規制になっている。
     cost/benefit 比較が必要

  福田首相 今年になり変身

  ・ダボス会議で数値目標明言
  ・公務員改革 人事庁、天下り斡旋規制
  ・道路財源の一般財源化  1ヶ月前に経済財政諮問会議で打ち出しておれば・・・

   「政策のマーケティング」がないのが問題

 

 

   戦略的アジェンダが必要

     小泉内閣 失われた10年を終わらせた  Re-Active

     Pro-Activeが必要

      「成長政策」は単なるスローガン
        どうやってやるかがアジェンダ
         本来やるべき経済諮問会議が機能せず

  竹中案

  ・法人税引き下げ  日本40%、欧州30% アジア20〜25%
      反対あるが、やらねば生活者の働く場がなくなる。

      無理なら、特区
       (韓国やアイルランドで実施)

  ・東大民営化 国の交付金をやめ、プロジェクトに資金を出す。
     世界の17位→TOP5に
      (TOP100に日本は4、中国でも4)

  ・Open Sky 政策
     羽田の拡張

 

  安倍内閣に戦略的アジェンダを提案
    反対者も出るが、賛成者も出る

     安倍は長期政権を目指すため、敵をつくりたくないとして採用せず
     (一人だけ山本一太のみ賛成)