2010年10月4日 丸紅

ガーナ共和国とのメタノール事業化調査に関する覚書締結の件

丸紅株式会社は、ガーナ共和国 政府貿易産業省・エネルギー省と、メタノールの事業化調査を共同で行うことに合意し、10月1日に覚書を締結しました。

ガーナ西部沖合の
ジュビリー油田Jubilee Oil Field 等から産出する随伴ガスを主原料として、メタノールを年85万トン生産し、輸出及び一部をガーナ国内燃料用に使用、また、生産技術については日本の技術を導入することで、具体的に検討していきます。

メ タノールは多様な化学製品の基礎原料であると同時に、近年ではジメチルエーテルに加工され、環境に優しい燃料としての使用も増えています。また、メタノー ルの全世界の需要は年4千万トンと言われていますが、今後も年3%程度の伸びで着実に増大していくと見込まれています。
また、本件実現により、ガーナ国にとり、外貨獲得のみならず、雇用の促進、知財・技術の移転、関連インフラの整備も期待されます。

丸紅は、昨年4月に南アフリカ共和国ヨハネスブルグにサブサハラデスクを開設、また、今年4月にはガーナ国にアクラ出張所を開設し、アフリカにおける新規案件の開拓に取り組んできました。今後も、経済発展が期待される同地域での案件の形成・開拓・推進に注力して参ります。

2009年10月27日

アフリカのガーナの沖合い油田の権益を巡り、中国、米国、英国 のそれぞれ大手石油企業による獲得に向けた争いが熾烈化している。米国のウォール・ストリート・ジャナル紙は2009年10月中旬、中国の中国海洋石油総 公司(China National Offshore Oil Corp、CNOOC)がガーナ国営石油公社(Ghana National Petroleum Corp、GNPC)と沖合いのジュブリー油田の権益の獲得を目指して交渉を行っていると報じた。伝えられるところでは、権益の獲得のためにCNOOCが 提示した金額は60億ドルである。

ジュビリー油田は推定埋蔵量18億バレルと近年世界で発見された油田の中でも最大級の大型油田で、探査・開発終了時には最大12万B/Dの生産が期待されている。しかも油質も軽質油で硫黄分が少ないことが確認されている。ジュビリー油田の権益は、既に米国の非公開石油開発企業コスモス・エネルギー社が保有している。因みに、コスモス・エネルギー社には、米投資会社ブラック・ストーンズとウォーバーグ・ピンカスが出資している。

Feb09 2010

The government of Ghana has blocked the estimated $4 billion sale of a stake in its Jubilee oil field, foiling months of talks between potential buyer ExxonMobil Corp and the stake's owner, Kosmos Energy, the Wall Street Journal reported on Monday. A Ghanaian official said state-run Ghana National Petroleum Corp would be the only entity allowed to buy Kosmos' stake in the field, the Journal said.