2019/7/23 JXTG エネルギー
当社石油製品の生産・供給体制の再構築について
当社は、中国石油国際事業有限公司(PetroChina InternationalCo.,Ltd.)傘下の日本法人である中国石油国際事業日本株式会社(PetroChina International(Japan)Co.,Ltd. : PCJP)との合弁会社大阪国際石油精製が運営する大阪製油所を取得したうえで、2020年10月を目途に精製機能を停止し、アスファルト発電設備を運営する事業所として再構築することを決定いたしました。
国内石油製品の構造的な需要減退やアジアを中心とした国際競争の激化など、石油業界を取り巻く厳しい環境を踏まえ、2017年4月のJXTGグループ発足以降、安全・安定操業および安定供給を前提にさらなる競争力強化を図るべく、製油所・製造所の最適生産・供給体制について様々な検討を重ねてまいりました。
これまでも、2019年4月に「室蘭製造所の事業所化」および「川崎製油所と川崎製造所の組織一体化」を実行しておりますが、事業環境が一層厳しさを増す中、今般、大阪製油所の精製機能停止が必要であるとの結論に至りました。
当社は、基盤事業である石油製品・石油化学製品事業におけるサプライチェーン全体の競争力強化、さらにはアジア諸国との国際競争にも打ち勝てる基盤を早期に構築すべく、今後も安定供給を前提に最適な生産・供給体制の構築を推進してまいります。
<大阪製油所の概要>
所在地:大阪府高石市高砂二丁目1番地
操業開始:1971年1月
従業員:253名(2019年7月1日現在)
敷地面積:129万m2
原油処理能力:115,000バレル/日>
大阪国際石油精製 JX 51% PCJP 49%
ーーー
中国石油国際事業日本株式会社との協業継続の検討に関する「基本合意書」締結について
当社は、中国石油国際事業有限公司(PetroChina InternationalCo.,Ltd.)傘下の日本法人である中国石油国際事業日本株式会社(PetroChina International(Japan)Co.,Ltd.) との合弁会社大阪国際石油精製が運営する製油所を、現在の大阪製油所から、当社の千葉製油所に変更の上、協業継続の検討を進める事について、PCJPと基本合意書を締結しましたので、お知らせいたします。
当社とPCJPとは、2010年10月にOIRECを設立し、大阪製油所を運営しておりますが、現行契約の期限を2020年9月末に迎えることを踏まえ、今後の協業の在り方について検討を進めてまいりました。
この度、当社の製油所運営能力と、PCIグループの優れた製品マーケティング能力を相互に有効活用する戦略的枠組みを、今後も維持・存続させるべきとの認識のもと、当社グループ各製油所の機能・特質をはじめ多方面からの検討を行った結果、千葉製油所の輸出能力を活用することが、当社およびOIRECの事業のさらなる発展に最も資すると判断いたしました。
今後は、今般締結した基本合意書に基づき、詳細検討を進めてまいります。
JX日鉱日石エネルギーは2010年8月27日、PetroChinaとの間で、大阪製油所の合弁製油所化に関して最終合意に至り、契約を締結したと発表した。
国内の石油需要の大幅な減少で精製設備の過剰解消は喫緊の課題だが、アジア・太平洋地域における石油製品需要は今後も着実に増加する。
大阪製油所の優位性(生産する製品の品質の高さ、大容量の製品タンク等)を活かし、同製油所を国内市場向けの製油所からアジア・太平洋市場に向けた輸出型製油所に転換することにより、国内石油産業の競争力強化とアジア・太平洋地域のエネルギー安定供給基盤強化を目指す。
2010/8/31 JX日鉱日石エネルギー、PetroChinaとの石油精製合弁会社設立