2018年4月6日

ソフトバンクグループによるNemaska Lithium Inc.への出資について

スマートフォンやEVの需要増加により急拡大する二次電池市場へ向けてカナダのリチウム鉱山開発事業へ出資

ソフトバンクグループは本日、リチウムの採掘および精錬を行うNemaska Lithium Inc.(本社:カナダ・ケベック州)への出資に関する契約をNemaskaと締結しましたことをお知らせします。本取引完了により、SBGは、Nemaskaの全発行済株式の最大9.9%を保有する予定です。

Nemaskaは、カナダ・ケベック州で世界有数のリチウム鉱山であるWhabouchiでの開発事業およびShawinganにリチウム精錬プロセス工場を建設予定であり、採鉱から選鉱、精錬による製品化工程を経た高純度の水酸化リチウムおよび炭酸リチウムの商業生産開始を、2020年後半に予定しています。


本取引は、情報通信事業におけるスマートフォンの継続的な需要増加や、今後見込まれる電気自動車(EV)時代のモビリティー革命到来に向けて、リチウム資源の開発を通じてバッテリー市場の成長に貢献することを目的としています。
ワブチの可採掘埋蔵量は約33年、精錬プロセスを経て製造される年間リチウム生産量は3.3万トン以上と見込まれ、SBGがNemaskaの発行済み株式を少なくとも5%以上保有する限り、SBGは毎年の年間生産量のうち、最大20%を長期間にわたり購入する権利を有することになるほか、Nemaskaへ取締役1人を派遣する権利を有することになります。

本取引について、Nemaska Lithium Inc. President & CEOのGuy G. Bourassaは、次のように述べています。
「本取引の完了により、SBGは新たにNemaskaの重要な株主および顧客となり、われわれはSBGから今後取締役を迎え入れることができることを大変喜ばしく思います。テクノロジー分野におけるグローバルなパイオニアあるいはリーダーとして、ソフトバンクグループが持つ革新的な文化は、Nemaskaの企業価値に溶け込むとともに、Nemaskaが進める環境にやさしく低価格なリチウム化合物生産アプローチにおいて明確な支援となるでしょう」

また、ソフトバンクグループ株式会社 代表取締役会長 兼 社長の孫 正義は、次のように述べています。
「Nemaskaへの出資は、当社グループの戦略上、極めて重要な一手です。テクノロジーとエネルギーの融合により、IoTやEV時代のモビリティー革命をさらに推し進めていけることを大変うれしく思います」

Nemaskaについて

Nemaskaは、リチア輝石の採掘から高純度の水酸化リチウムと炭酸リチウム製品化まで垂直統合した事業を行う企業です。製品化されたリチウム塩は主に、世界的なEVと蓄電池の需要増加により急成長するリチウムイオンバッテリー市場へ提供されます。これらの製品と製造過程により、Nemaskaは人類の公共の利益であるグリーンエナジーを促進します。また、Nemaskaは量、グレードともに世界で最も豊富なリチウム原石であるリチア輝石の可採掘埋蔵量を有する、カナダ・ケベック州のWhabouchiで事業を開始する予定です。ワブチ鉱山で集中的に採掘されるリチア輝石は、Nemaskaが特許技術を有する独自の膜電解処理を行うケベック州のShawinganの施設で精錬されます。Nemaskaはトロント証券取引所のSmallCap Index、Global Mining Index、Global Base Metals Index、Equal Weight Base Metals Index、MSCI Canada Small Cap Indexの構成銘柄です。