2007/1/22 新日本石油             両社概要

新日本石油とSK(韓国)の戦略的業務・資本提携について

 新日本石油株式会社とSK株式会社は、グローバル化が進展する石油産業において両社の競争力強化を図り、また、経済成長の著しいアジア地域における事業展開を通じて相互の発展を期するため、下記のとおり、広範な分野に亘る業務提携を実施するとともに、両社の業務提携関係を一層強固なものとするための資本提携を行うことについて合意しましたので、お知らせいたします。

 今後、両社は、各分野における業務提携施策を順次実行し、将来に向けた強靭な経営基盤の確立に努めてまいります。

1.提携日:2007年1月22日
2.有効期間:10年間(自動延長条項付き)
3.業務提携の分野と主な検討・実施項目:
(1)上流分野
 探鉱・開発および資産買収案件における共同事業化の可能性検討を目的とし、技術委員会の設置など恒常的な評価分析・情報交換体制を構築します。

(2)供給分野
 需要減少下における最適供給体制構築を目的とし、原油および石油製品の交換・融通、出荷設備・輸送機関等の相互利用・共同利用を推進します。また、製油所定修時の製品・半製品の相互融通も推進します。

(3)石油化学分野
 アジア地域における圧倒的な競争力確立を目的とし、石油化学製品の相互融通等を推進すると共に、生産設備の共同建設も視野に入れ検討を推進します。

(4)潤滑油分野
 需要増加の著しい海外潤滑油事業の拡大に向け、安定的かつ効率的な供給体制を構築する事を目的とし、潤滑油ベースオイルの交換および融通、潤滑油ブレンド設備の相互利用・共同利用を推進します。

(5)海外事業分野
 経済成長の著しいアジア地域において、生産設備の共同建設を含む石油・エネルギー分野での共同事業化を検討します。

※ この他、外航・精製・研究開発の各分野において、コスト削減・効率化、新たな事業 機会の創出を検討します。

4.資本提携の内容
・取得株式数
  新日石のSK株式購入:129万株(SKの発行済株式総数の1.0%)
  SKの新日石株式購入:1,432万株(新日石の発行済株式総数の1.0%)


 西尾進路社長は記者会見し、提携効果について「この2、3年で言えば年間40−50億円のメリットは出せるだろうが、長期的に考えれば相当なシナジー効果が期待できる。最適・最大の効果を追求していきたい」などと語った。
 
 【西尾社長の話】石油産業界は厳しい経営環境にあるが、SKは韓国における石油業界のリーディングカンパニーで、当社は2004年頃から交流を深めてきた。両社はほぼ同じような事業規模にあり、将来に対する考え方や戦略も合致している。企業グループの枠を超え、国境を越えた戦略的提携を実施することにした。今後は最適・最大の提携効果を追及していきたい。国内ではすでに出光興産、コスモ石油、Jエナジーの各社と提携関係をもっているが、矛盾することは全くない。