日本経済新聞 2007/10/22

欧州最大買収ファンド 日本で企業買収 2500億円 農薬大手のアリスタ 過去最大級

 欧州最大の企業買収ファンドである
ペルミラ(Permira)は21日、農薬事業大手のアリスタライフサイエンス(Arysta Life Science) を買収することを決めた。買収総額は約2500億円で、ファンドによる日本国内の企業買収としては過去最大規模となる。欧米や国内金融機関が買収向け融資を提供。世界的な信用収縮が続くなか、大型M&A(合併・買収)が日本で成立する。22日に発表する。
 アリスタは2001年に旧ニチメン(現双日)と旧トーメン(現豊田通商)の農薬開発販売事業を統合して発足。その後、アジアで活動する米系ファンドのオリンパス・キャピタル(
Olympus ALC )が段階的に出資比率を上げ、現在100%の株式を保有する。同ファンドが今夏から入札で買い手を募っていた。
 ペルミラは買収額のうち1干億円強をファンド資金から拠出。残り1500億円弱は欧米や日本の大手銀行からの融資などで賄う。ファンドによる日本企業の買収金額としては、過去最大だったRHJインターナショナル(旧リップルウッド)による旧日本テレコムの買収(約2600億円)に迫る大型案件となる。
 アリスタの06年12月期の売上高は1241億円で、このうち85%を海外で稼いだ。買収後もクリストファー・リチャーズ社長をはじめ現経営陣はそのまま残り、経営陣が一部出資するMBO(経営陣が参加する買収)の形をとる。
 ペルミラは1985年に設立した買収ファンドで、運用資産は約220億ユーロ(約3兆6千億円)。アリスタは日本での初の投資案件となる。欧州ではドイツやハンガリーなどの化学メーカーを買収した実績があり、それらの投資経験を生かしてアリスタの成長を後押しする。
 信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題がM&A市場にも波及し、欧米ではファンドによる10億ユーロを超える買収案件がほぼ停止している。金融機関が買収融資に慎重になる中で今回のアリスタの買収案件には多額の資金が集まった格好で、世界的にも注目を集めそうだ。

  2001/
2/13
2002/
9/30
2003/
9/29
2004/
3/31
2006/
4/1
その後 2006/
12/21
その後 2007
/6
2007/
10
トーメン  40% 27.9 23.1 23.1  -  -  -  -  -  -
ティーエムインベストメント(トーメン100%) 17% 24.0 26.9  −  -  -  -  -  -  -
豊田通商  2% 1.8 1.8 28.7% 51.8%  41%   3%  -  -  -
ニチメン→双日 40% 36.5 35.2 35.2 35.2  28%  28% 26.8%  -  -
                     
Olympus ALC   8.7 12.0 12.0 12.0  30%  68% 72.6%  99.4% 100%
Korea Polyol (豊田20%)
Korea Fine Chemical (豊田20%) 
    0.1 0.1 0.1  -  -  -  -  -
UFJ銀行→三菱東京UFJ 1% 0.9 0.9 0.9 0.9   1%   1%  0.6%  0.6%  -
  100 100 100 100 100 100 100 100 100 100

トーメン

  • 2000年 豊田通商と資本・業務提携をし、同社が75億円出資。
  • 2004年 豊田通商とトヨタ自動車が100億円出資。
  • 2006/4/1 豊田通商吸収合併   
  • ティーエムインベストメント トーメン100% →2004/3/31豊田通商吸収合併

    ニチメン 2000/4 日商岩井と統合 現在 双日


    Oct 22, 2007 Reuters

    Permira to buy Japan's Arysta for $2.2 billion

    European private equity firm Permira said it had won the race to buy agrichemical company Arysta LifeScience Corp for about 250 billion yen ($2.2 billion), marking its first deal in Japan.

    Arysta was put up for auction by regional fund Olympus Capital Holdings Asia which had owned shares in the world's 10th-largest agrichemicals company for five years.

    Arysta's disappointed suitors included buyout funds
    Bain Capital and Advantage Partners as well as Indian chemical maker United Phosphorus Ltd and Australia's Nufarm Ltd.

    Permira won the auction on the grounds of price, but also because it had the funds, particularly important given the recent turbulence in credit markets.

    "Permira's bid was water-tight. It had secured the financing for the deal with very little in the way of conditions," a source familiar with the deal said.

    Credit markets have been roiled by rising defaults in the U.S. subprime market and flooded by jumbo buyouts in the United States and Europe. These factors combined to make it difficult for private equity firms to raise loans to pay for companies.

    PATIENT PERMIRA
    Permira opened shop in Tokyo in July 2005 and since then has been scouring the world's second-largest economy for an acquisition.
    Japan is seen as one of the most difficult markets for buyout firms to break into, given the conservative nature of Japanese managers and a bias against selling assets, especially to foreign funds.

    Permira's patience may have finally paid off: in Arysta it is buying a profitable company.

    Privately held Arysta reported annual revenue of 124.1 billion yen ($1.1 billion) in 2006. Sources familiar with the transaction said Arysta reported earnings before interest, taxes depreciation and amortisation (EBITDA) of 15 billion yen.

    The acquisition is valued at about 12.5 times forecast EBITDA for 2008 and the debt financing about 7.5 times, sources added.

    Ratings agency Moody's Investors Service said it had placed its Baa3 rating of Arysta under review for possible downgrade following the buyout.

    Moody's was concerned that leverage could rise and was unsure whether Permira would support Arysta's business strategy.

    Olympus Capital had hired Goldman Sachs and Lehman Brothers to handle the auction of Arysta. Olympus bought 8.7 percent of Arysta in 2002 for around $80 million. Since then it has been gradually building up its stake.

    JPMorgan acted as M&A adviser to Permira.

    The transaction, subject to regulatory review and approvals, is expected to be completed in the first quarter of 2008.


    2001/2/13 設立

     

    2002年09月26日 豊田通商

    アリスタ ライフサイエンス(株)の増資およびOlympus ALC Holdings , L.P.の資本参加に関するお知らせ

    当社の子会社アリスタ ライフサイエンス株式会社(以下「アリスタ」という)は、平成14年9月25日開催の同社臨時株主総会および取締役会において、増資およびアリスタへのOlympus ALC Holdings , L.P.(以下「オリンパス」という)による資本参加について決議致しましたので、下記の通りお知らせ致します。

    1.アリスタの増資およびオリンパスの資本参加の理由
    欧米優良多国籍企業の合従連衡に伴う優良剤の事業権の放出は、ここ数年がピークとみられ、農薬事業の積極的拡大を計るため、絶好の優良商権獲得の機会と判断し、増資を行うものです。また、アリスタの将来性に着目したオリンパスからの資本参加の打診に対し、オリンパスとアリスタへの資本参加について合意したものです。

    2.アリスタの増資とオリンパスの資本参加の方法と時期
    アリスタは、210万株(発行価額84億円)の増資新株を発行し、これを当社子会社である株式会社ティーエムインベストメントが引き受けます。また、オリンパスは、平成14年9月30日に当社が保有するアリスタの発行済株式210万株を購入すると共に、アリスタが発行する1,000万米ドルの新株予約権付社債を引き受けます。

    アリスタは、上記の増資新株および新株予約権付社債を含め、今後4年以内を目処に、最大約3億米ドル(約360億円)の増資を予定しており、今後の詳細については、都度オリンパスと取り決めていく予定です。

    3.子会社の概要(平成14年3月31日現在)

    (1) 商号 アリスタ ライフサイエンス株式会社
    (2) 代表者 代表取締役社長 植木良彰
    (3) 所在地 大阪市北区中之島三丁目2番18号
    (4) 設立年月日 平成13年4月1日
    (5) 主な事業の内容 ライフサイエンス事業子会社を通じ、農薬の原体メーカー機能および日・米・欧・アジア地域に販社網を持つ。
    (6) 決算期 3月31日
    (7) 従業員数 132人
    (8) 資本金 11,000百万円
    (9) 発行済株式総数(普通株式) 22,000,000株
    (10) 大株主構成および所有割合 トーメン 40%、ティーエムインベストメント 17%
    ニチメン 40%、その他 3%

    4.発行済株式の譲渡先

    Olympus ALC Holdings , L.P. 米国系ファンドOlympus Capital Holdings Asia の
    特定目的会社で、ケイマン島所在。

    Olympus Capital Holdings Asia の概要

    設立 1997年3月
    運用資金 6億米ドル以上
    所在地 香港

    5.発行済株式の譲渡

    (1) 譲渡株式数 2,100,000株
    (2) 譲渡金額 8,400百万円
    (3) 譲渡予定日 平成14年9月30日

    6.発行済株式の譲渡前後の当社所有株式の状況

    (1) 譲渡前の株式数 8,800,000株(所有割合 40%)
    (2) 譲渡株式数 2,100,000株
    (3) 譲渡後の株式数(新株発行増資後) 6,700,000株(所有割合 28%)

    7.発行済株式の譲渡後および増資新株引受け後のアリスタの概要

    (1) 資本金 15,200百万円
    (2) 発行済株式総数(普通株式) 24,100,000株
    (3) 大株主構成および所有割合 トーメングループ 52%、ニチメン 37%、
    オリンパス 9%、その他 2%

    トーメングループ:
    トーメン 28%、ティーエムインベストメント 24%

    8.今後の見通し
    上記子会社の株式の売却により、単体および連結決算において約73.5億円の売却益の発生が見込まれますが、中間および期末決算期における株価動向の不透明さもあり、平成15年3月期業績予想の修正は致しません。なお、今後については必要に応じて発表することと致します。


    2003年09月30日 豊田通商

    アリスタ ライフサイエンス(株)の株式譲渡に関するお知らせ

    今般、当社が保有する当社子会社のアリスタ ライフサイエンス(株) (以下「アリスタ」という)の株式を、下記の通り譲渡いたしましたので、お知らせいたします。

    1.株式譲渡の理由
    平成14年9月26日にお知らせしました通り、アリスタの新剤買収等による成長戦略の一層の拡大を目的としたOlympus ALC Holdings, L.P. からの更なる出資を受け入れるため、当社が保有するアリスタの発行済株式の譲渡およびアリスタによる新株発行増資を行ったものです。
    なお、本スキームによりアリスタは、当社連結子会社から当社持分法適用関連会社となりました。

    2.子会社の概要(平成15年3月31日現在)

    (1) 商号 アリスタ ライフサイエンス株式会社
    (2) 代表者 代表取締役社長 ジョン・ハガマン
    (John L. Hagaman)
    (3) 所在地 大阪市北区中之島三丁目2番18号
    (4) 設立年月日 平成13年2月13日
    (5) 主な事業の内容 ライフサイエンス事業
    子会社を通じ、農薬の原体メーカー機能および
    日・米・欧・アジア地域に販社網を持つ。
    (6) 決算期 3月31日
    (7) 従業員数 161人
    (8) 資本金 15,850百万円
    (9) 発行済株式総数(普通株式) 24,425,000株
    (10) 大株主構成および所有割合 トーメン 26.10%、ティーエムインベストメント 25.14%
    (トーメングループ 合計 51.24%)
    ニチメン 36.03%、Olympus ALC 9.93%、
    その他 2.80%

    3.株式の譲渡先

    (1) Olympus ALC Holdings, L.P. 米国系ファンドOlympus Capital Holdings Asia の特定目的会社で、ケイマン島所在。
    Olympus Capital Holdings Asia の概要
    設立 1997年3月
    運用資金 6億米ドル以上
    所在地 香港
    (2) Korea Polyol Co., Ltd 韓国ソウル特別市西大門区忠正路2街190-3
    当社持分法適用関連会社(持分比率 20%)
    (3) Korea Fine Chemical Co., Ltd. 韓国ソウル特別市西大門区忠正路2街190-3
    当社持分法適用関連会社(持分比率 20%)

    4.株式の譲渡

      譲渡先 Olympus ALC Korea Polyol/ Korea Fine Chemical
    2社合計
    (1) 譲渡株式数 575,000株 20,000株
    (2) 譲渡金額 2,300,000,000円 80,000,000円
    (3) 譲渡日 平成15年9月29日 平成15年9月29日

    5.株式の譲渡および新株発行増資前後の当社グループ所有株式の状況

        トーメン ティーエムインベストメント 合計
    (1) 譲渡前の株式数 6,375,000株
    (26.10%)
    6,141,000株
    (25.14%)
    12,516,000株
    (51.24%)
    (2) 譲渡株式数 595,000株 0株 595,000株
    (3) 新株増資引受株式数 0株 575,000株 575,000株
    (4) 譲渡および新株発行増資後の株式数 5,780,000株
    (23.12%)
    6,716,000株
    (26.86%)
    12,496,000株
    (49.98%)

    6.株式の譲渡後および増資新株引き受け後のアリスタの概要

    (1) 資本金 17,000百万円
    (2) 発行済株式総数(普通株式) 25,000,000株
    (3) 大株主構成および所有割合 トーメン 23.12%、ティーエムインベストメント 26.86%
    (トーメングループ 合計 49.98%)
    ニチメン35.20%、Olympus ALC 12.00%、
    その他2.82%

    7.今後の見通し

    上記子会社の株式の譲渡により、単体決算において約20.8億円、連結決算において約17.4億円の売却益が発生しましたが、平成16年3月期業績への影響は織り込み済みであります。

     



    2003/9/30 トーメン 

    アリスタライフサイエンス株式会社の株式譲渡に関するお知らせ
      
    http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=56009

    Olympus ALC Holdings, L.P.からの更なる出資を受け入れるため、当社が保有するアリスタの発行済株式の譲渡およびアリスタによる新株発行増資を行ったものです。

    アリスタライフサイエンス株式会社

    大株主構成
     および所有割合
      トーメン 26.10%、ティーエムインベストメント 25.14% 
    (トーメングループ合計 51.24%)
    ニチメン 36.03%、Olympus ALC 9.93%、その他 2.80%

    株式の譲渡および新株発行増資後の当社グループ所有株式の状況

    トーメン 23.12%、ティーエムインベストメント 26.86% (トーメングループ合計 49.98%)
    ニチメン35.20%、Olympus ALC 12.00%、その他 2.82%

     


    平成18年12月21日 豊田通商

    アリスタライフサイエンス鰍フ株式譲渡に関するお知らせ

    当社は、当社の持分法適用関連会社であるアリスタライフサイエンス梶i以下「アリスタ」という)の株式を、下記の通り譲渡することとなりましたので、お知らせいたします。

    1.株式譲渡の理由
    アリスタは、2002 年11 月以降、米系ファンド会社であるOlympus ALC Holdings, L.P.からの資本参加を得て、積極的な新剤の買収により農薬事業の拡大を図っております。一方、当社は、2006 年4 月に合併した旧潟gーメンからの継承資産によるシナジー最大化のため、事業ポートフォリオの見直しと経営資源の再配分を進めております。
    その結果、当社の保有するアリスタの株式をOlympus Capital Holdings Asia グループに譲渡することを決定、同社と合意したものです。

    2.アリスタの概要
    @ 商号 :アリスタライフサイエンス株式会社
    A 代表者 :代表取締役社長兼最高経営責任者(CEO) クリストファー・リチャーズ(Christopher Richards)
    B 所在地 :東京都中央区明石町8 番1 号 聖路加タワー38/39 階
    C 設立年月日 :平成13 年2 月13 日
    D 主な事業の内容 :農薬事業、及びライフサイエンス事業。
    E 決算期 :12 月
    F 従業員数 :158 名(単体)、1,739 名(連結)(平成17 年12 月)
    G 資本金 :123.5 億円
    H 発行済み株式数 :31,578,250 株
    I 大株主構成及び所有割合:豊田通商 41%、Olympus ALC 30%,
                       双日 28%、その他 1%
    J 純資産 : 35,193 百万円 (平成17 年12 月期)
    K 総資産 :136,398 百万円 (平成17 年12 月期)
    L 最近の業績 (単位:百万円)
            平成16 年12 月期 平成17 年12 月期
       売上高     91,681      115,829
       営業利益    8,467       10,252
       当期純利益    116         507
    3.株式の譲渡先
       Olympus Capital Holdings Asia(*)傘下の投資運用会社4社(SPV=特別目的会社)

    (*)Olympus Capital Holdings Asia の概要:
    アジアのプライベートエクイティー投資を専門とする独立系投資運用会社
    設立 :1997 年3 月
    代表者 :Daniel Mintz
    運用総額 :8 億米ドル以上
    本社 :香港

    4.譲渡株式数、譲渡価額及び譲渡前後の当社所有株式の状況
      @譲渡前の所有株式数 12,980,000株 (所有割合 41%)
      A譲渡株式数 11,980,000 株 (譲渡価額 239.6 億円)
      B譲渡後の所有株式数 1,000,000株 (所有割合 3%)

    5.譲渡の日程
      2006 年12 月21 日予定。
    6.その他
      アリスタの株式は2006 年4 月の旧潟gーメンとの合併により、時価で引き継いでいる為、当期の業績に与える影響はほとんどありません。


    2007年6月13日 双日

    アリスタライフサイエンス株式会社の株式の譲渡に関するお知らせ

    当社は、持分法適用会社であるアリスタライフサイエンス株式会社(以下、「アリスタ」と称する)の株式を譲渡する契約を6 月12 日付で締結しましたので、下記の通りお知らせいたします。

    1.株式譲渡の理由
    当社は、平素より事業ポートフォリオの見直しと経営資源の適正配分を進めておりますが、その一環として当社が保有するアリスタの株式につきましてLB Star Investment 合同会社へ譲渡することを5 月29 日付の取締役会にて決定し、当該株式譲渡につき、同社と合意したものです。

    2.アリスタの概要
    (1) 商号 :アリスタライフサイエンス株式会社
    (2) 本店所在地 :東京都中央区明石町8 番1 号 聖路加タワー38/39 階
    (3) 代表者氏名 :代表取締役社長兼最高経営責任者(CEO)クリストファー・リチャーズ(Christopher Richards)
    (4) 設立年月日 :2001 年2 月13 日
    (5) 事業内容 :農薬関連事業およびライフサイエンス事業
    (6) 決算期 :12 月
    (7) 従業員数 :135 名(単体)・1,995 名(連結)
    (8) 資本金 :192 億円
    (9) 発行済株式数 :36,578,250 株(普通株式)
                 9,221,034 株(A 種優先株式)
    (10) 大株主構成および持株比率 :Olympus ALC Co-Borrower No.1, L.P. 12.89%
                         Olympus ALC Co-Borrower No.2, L.P. 20.90%
                         Olympus ALC Co-Borrower No.3, L.P. 19.32%
                         Olympus ALC Holdings (DBJ), L.P. 6.57%
                         ALC Investment Co-Borrower L.P. 12.92%
                         双日株式会社 26.80%
                         株式会社三菱東京UFJ 銀行 0.60%
                          (普通株式ベース)
    3.株式の譲渡先
    LB Star Investment 合同会社の概要:
    (1) 商号 :LB Star Investment 合同会社
    (2) 設立年月 :2007 年6 月
    (3) 代表社員 :リーマン・ブラザーズ・ホールディングス株式会社
    (4) 本店所在地 :東京都
    (5) 事業内容 :有価証券の取得、保有および処分ならびに管理

    4.譲渡株式数、および、譲渡前後の普通株式における出資比率状況
    (1) 異動前の所有株式数 9,800,000 株 (所有割合 26.80%)
    (2) 譲渡株式数 9,800,000 株
    (3) 異動後の所有株式数 0 株 (所有割合 0%)

    5.譲渡の日程
      関連する法令等の条件を満たした時点で速やかに譲渡を実行する
    6.業績に与える影響
     本件により、単体決算について約36 億円の投資損失引当金の戻入益を計上いたします。
    また、連結決算においては、譲渡実行後、約43 億円の投資有価証券売却益を計上いたします。
    なお、2008 年3 月期の連結業績、単体業績予想については変更ありません。


    日本経済新聞 2007/10/23

    農薬市場の成長見込む 世界的再編も視野に

     企業買収ファンドで欧州最大手のペルミラは農薬世界10位のアリスタライフサイエンスを約2500億円(約22億ドル)で買収する。ファンドによる国内企業の買収では最大規模。人口増やバイオ燃料市場の拡大に伴い、植物栽培に使う農薬市場は拡大が見込まれる。ペルミラは次の世界的再編を視野に入れ、巨額のM&Aに踏み切る。
     アリスタ社は2001年、旧トーメン(現豊田通商)と旧ニチメン(現双日)が医農薬事業を統合して発足。06年度の売上高は1241億円で、前の期比約10%増とみられる。縮小が続いた世界の農薬市場は03年から人口増やバイオ燃料の需要増大により回復傾向にある。ペルミラはアリスタの買収に際し、米JPモルガンなど国内外の金融機関から総額1500億円強の買収向け融資を調達する計画だ。融資は協調融資の形をとる。
     今回、ペルミラの財務アドバイザーを務めたJPモルガンなど米系金融機関に欧州や国内の銀行も加わり、数十行が協調融資に参加する見通しだ。
     世界的な信用収縮が進む中、多額の融資が集まったのは、金融機関が農薬市場の成長を見込んでいるためだ。スイスのシンジェンタなどの世界大手6社は遺伝子組み換え作物の種子や、その農薬に力を入れている。農薬市場全体の拡大で、特許期間の切れた後発薬も改めて見直されている。
     農薬販売は国ごとに使用する作物に応じた安全性などの登録が必要。アリスタは125カ国以上で除草剤などを販売している。研究開発に注力しながら成長分野を取り込むためには、世界各地に事業基盤を持つ企業を傘下に置く必要がある。
     一方、市場縮小が続く国内農薬業界でも再編が進んでいる。最大手の住友化学は02年に武田薬品工業の農薬事業を買収。三井化学は今年3月に第一三共グループの農薬子会社を買収した。

    世界と日本の農薬業界の再編の動き
    世界
    2000年 スイス・ノバルティスと英ア ストラゼネカ、農薬部門を統合し「シンジェンタ」設立
    01 米ダウ・ケミカル、米ローム・アンド・ハースの農薬部門を買収
    02 独バイエル、仏アベンティスの農薬部門を買収
    国内
    2002 日本農薬、三菱化学の農薬事業を買収
    住友化学、武田薬品工業の農薬事業を買収
    05 昭和電工、みずほ系ファンドに農薬子会社を売却
    07 三井化学、第一三共の農薬会社を買収