日本経済新聞 2007/8/15

京セラ、三洋の事業買収へ 携帯再編火ぶた
 国内市場飽和が背中押す

 京セラが三洋電機の携帯電話機事業を買収する。日本の携帯電話市場は11社のメーカーがひしめき、飽和傾向を強めている。国内携帯メーカー同士で初の事業統合となる今回の買収を機に再編の動きが広がりそうだ。


三洋、企業規模は3/4に 事業売却加速

 経営再建中の三洋電機が事業売却を加速している。連結売上高の15%を占める携帯電話と、8%を占める半導体の売却方針を相次ぎ固めた。事業売却に加え、家電量販店での冷蔵庫などの販売からも撤退する方針。家電から電子部品、金融事業まで幅広く手がけてきた三洋は、デジタルカメラなど一部を除き消費財からほとんど撤退して生き残りを目指す。