ニプロ、医薬用硝子容器事業で海外展開

2011/7/27 ニプロ

インドにおける合弁事業の開始について

 医薬用硝子容器事業の海外展開の一環として、インドにおいて
アンプル・バイアルなどを製造販売するTube Glass Containers Ltd.の発行済株式の55%を取得することで合弁事業を開始いたしましたのでお知らせします。なお、出資比率につきましては、将来的には100%取得も視野に入れております。
 インドの医薬用硝子容器市場は年約15%の成長を続けており、当社グループではインドにおける当分野での事業機会を見据えて、既に2010 年4 月に
医薬用硝子生地管の製造販売を行うNipro Glass India Ltd.を立ち上げました。この度新たに、アンプル・バイアル加工におけるインドの有力企業であるTube Glass Containers Ltd.に資本参加し、生地管供給からアンプル・バイアルの加工までをグループ内で一貫して行う体制が整いました。今後、高品質、低価格を武器にインドの医薬用硝子容器市場におけるトップシェアを目指し、2015 年度にはTubeGlass Containers Ltd.の売上高35 億インドルピー、インドにおける硝子事業全体としては売上高45 億インドルピー(1 億米ドル)を目標に事業を展開してまいります。

合弁会社の概要
(1)商号 :Tube Glass Containers Ltd.
(2)所在地 :インド共和国マハーラーシュトラ州ムンバイ市
(3)代表者 :Ajit Kamath
(4)事業内容 :医療用硝子製品等の製造販売
(5)資本金 :97 百万インドルピー
(6)出資者 :当社55%
        Arch Impex Pvt. Ltd. 15%、他
(7)売上高 :483 百万インドルピー(2011 年3 月期)

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2011/7/27 ニプロ

ロシアにおける合弁契約締結のお知らせ

 当社はこの度、
ロシアにおける医薬用硝子事業の展開のため、現地企業と合弁契約を締結いたしましたのでお知らせします。
 当社は現在、医薬用硝子容器事業の海外展開を各地域にて進めております。ロシアもBRICsの一角として注射剤用の硝子容器についても今後の市場成長が見込まれる地域であり、また2014 年にはロシアの製薬企業は先進国並みの品質基準を充足することが要求される予定であることから、高品質な医薬品硝子容器の需要は一層の拡大が見込まれ、日本において実績のある当社には大きな参入機会が生まれています。
 当社は既に医療事業においてEkaterinburgを本拠とする現地企業と長年の取引関係があり、当該現地企業も、ロシア政府が医薬品業界の発展が重要な位置づけとした政策を受け、医薬品の容器を含む事業の拡張を計画していたことから、当社としても同企業との合弁での市場参入によって効果的かつ迅速な進展が可能であると考え、この度の合弁事業契約締結となりました。
 なお、今回の合弁事業にあたっては、
スイス連邦に合弁持株会社を設立し、当該持株会社からロシアへの投資を行う形態をとります。
 合弁事業は、合弁パートナー企業が保有する硝子工場を基盤にして立ち上げを進め、本年12月には操業開始の予定です。将来的には生地管製造から加工までの完全内製化した製品の流通を視野に入れ、高品質と低価格を武器にロシアの医薬用硝子容器市場におけるロシア国内トップシェアを目指し、2014 年度には売上高5,290 万米ドル(約42 億円)、シェア20%を目標に事業を展開してまいります。また、ロシア国内に留まらず、周辺CIS(独立国家共同体)諸国への販売を通じてこれらの地域への医療制度の発展に寄与します。

合弁持株会社の概要
(1) 商号 :Nipro Pharma Glass AG
(2) 所在地 :スイス連邦
(3) 代表者 :Alexander Petrov
(4) 事業内容 :医療用硝子製品等の製造販売
(5) 総投資額 :9,575 万米ドル(約77 億円)
(6) 出資者 :当社 51%
        
Freesom Holdings Ltd. 49%
(7) 予想売上高 :730 万米ドル(初年度)、5290 万米ドル(3 年後)

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2011/7/27 ニプロ

Amcor 社のガラス事業取得について

 当社はこの度、
オーストラリア最大の包装資材メーカーであるAmcor 社から、医薬品容器用等の硝子事業および同社の保有する子会社株式を譲り受けましたので、以下の通りお知らせします。

1.本件譲受けの背景
 当社は、1954 年(昭和29 年)の創業以来、アンプル用・錠剤瓶用の硝子管販売等の素材・材料関連事業に携わり、そこで培われた技術を礎に医療機器、医薬品等の事業に拡大展開を図ってまいりました。2020 年度に向けて連結売上高5,000 億円を目指すグループ長期計画においては、医療機器、医薬品の販売拡大はもとより、当材料関連事業を1,000 億円の事業規模に成長させるべく事業基盤の強化に取り組んでいます。
 Amcor 社の医薬用硝子事業は120 年余りの歴史があり、高品質の製品を製造する技術力を蓄積してすでに欧米の有力製薬企業の多くと取引関係を確立しています。当社が本事業を譲り受けることで、既存取引先との関係をさらに強化して欧米での事業を一気に拡大できるほか、当社の医療事業が確立した販売網も活用してアジア、中南米他、世界各地への販売も展開できます。また、当社がアジアや中南米等の地域で手がけている硝子加工事業にも技術面での支援が期待でき、本事業の売上高1,000 億円に向けて大きな基礎となると考えられることから、Amcor 社の事業を譲り受けることにいたしました。

2.本件譲受けの概要
(1)取得対象 Amcor Packaging Glass Pharma SAS(フランス)及びAmcor Verrerie Amiable Industrie et Commerce SA(ベルギー)の全発行済株式、ならびにAmcor Pharmaceutical Packaging USA Inc(米国)の硝子事業
(2)取得相手先 Amcor France SAS、他
(3)取得価格 160,920 千米ドル

(4)取得の概要
Amcor Packaging Glass Pharma SAS 及びAmcor Amiable Industrie et Commerce SA は当社による株式取得により当社の100%子会社となり、それぞれNipro Glass France S.A.、Nipro Glass Belgium N.V.と社名変更します。
米国事業については、当社が新規設立した子会社Nipro Glass Americas Corporation にて当該事業資産を取得します。

3.当社が発行済株式の全部を取得した会社の概要
Amcor Packaging Glass Pharma SAS の概要
(1)商号 Amcor Packaging Glass Pharma SAS
(2)代表者 CEO Christian Durand
(3)設立 1993 年
(4)本店所在地 フランス共和国ブーローニュ・ビランクー
(5)事業内容 医薬用アンプル、バイアル、生地管等硝子製品の製造販売
(6)従業員数 約260 名
(7)決算期 6月
(8)株主 Amcor France SAS 100%
(9)売上高 38,670 千ユーロ(2011 年6 月期)

Amcor Verrerie Amiable Industrie et Commerce SA の概要
(1)商号 Amcor Verrerie Amiable Industrie et Commerce SA
(2)代表者 Director Christian Durand
(3)設立 1924 年
(4)本店所在地 ベルギー王国グラーニュ・オローニュ
(5)事業内容 医薬用バイアル等硝子製品の製造販売
(6)従業員数 約40 名
(7)決算期 6月
(8)株主 Amcor Investments Pty Limited 99.99%
      Amcor Holdings (Australia) Pty Limited 0.01%
(9)売上高 5,310 千ユーロ(2011 年6 月期)

4.本硝子事業を承継する当社米国子会社の概要
(1)商号 Nipro Glass Americas Corporation
(2)代表者 Kurt Van Dal
(3)設立 2011 年7 月
(4)本店所在地 米国ニュージャージー州ミルヴィル
(5)事業内容 アンプル、バイアル、硝子生地管等、硝子製品の製造販売
(7)決算期 12月
(8)株主 ニプロ株式会社 100%
(9)資本金 65 百万米ドル
(参考) 当該米国事業の2010 年7 月〜2011 年6 月の売上高: 82,022 千米ドル

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2010/10/16 ニプロ

中国における合弁事業の開始について

 アンプルなど医薬用硝子関連事業の海外展開の一環として、この度、中国四川省においてアンプル・管瓶などを製造販売する企業の持分を譲り受けることで合弁事業を開始しましたのでお知らせします。
 今後、有力市場である中国における存在感を高めるために、本事業に関しては他の中国企業数社とも合弁事業を行う予定であります。
 日本において培った技術をもって品質を向上しつつ低コストでの生産を実現することで、中国を含めた世界各国における展開を強力に推し進めてまいります。

1.合弁会社の概要
(1)商号 :成都平原尼普洛薬業包装有限公司
(2)所在地 :中国四川省成都市
(3)代表者 :董事長 佐野 實 (当社代表取締役社長)
(4)事業内容 :アンプル、管瓶等医薬用硝子製品等の製造販売
(5)資本金 :62 百万人民元
(6)出資者 :当社 60%、成都平原投資有限公司 40%
(7)売上高 :102 百万人民元(2009 年12 月期)
(8)当社持分取得日 :2010 年9 月21 日

2.成都平原投資有限公司(合弁パートナー)の概要
(1)商号 :成都平原投資有限公司
(2)所在地 :中国四川省成都市
(3)代表者 :董事長 平 玉岩
(4)事業内容 :医薬品生産事業、医薬品包装事業等への投資
(5)資本金 :16 百万人民元

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吉林尼普洛嘉恒薬用包装有限公司 中華人民共和国吉林省 医薬用硝子製品の製造販売
安陽尼普洛昌達医薬包装有限公司 中華人民共和国河南省安陽市 医薬用硝子製品の製造販売
チューブグラスコンテナーズ LTD. Mumbai 400 072 India 医薬用硝子製品の製造販売

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2011/3/9 ニプロ 

日本電気硝子株式会社の株式取得に関するお知らせ

 ニプロは、日本電気硝子の総株主の議決権数の約10.62%(52,697,602 株)を保有する同社の主要株主となりました。


本株式の取得の目的・背景
 当社は、1954 年(昭和29 年)の創業以来、硝子等の素材・材料関連事業に携わり、そこで培われた技術を礎にして医療機器、医薬品等の事業に拡大展開を行ってまいりました。
 2020 年度に向けてのグループ長期計画においては、医療機器・医薬品の販売拡大はもとより、この材料関連事業を1000 億円の事業規模に成長させるべく事業基盤の強化を検討しています。
 日本電気硝子とは、当社が日本電気硝子製の硝子生地管等を加工メーカーに販売するという取引を通じて長年の関係がありましたが、従来当社の本事業は主に日本国内での取引にとどまっていました。当社が長期計画を遂行するに当たっては、市場規模の拡大が見込める
海外における展開が必須であり、日本電気硝子の材料硝子についても協働して世界的に展開していけるよう、従来以上の関係強化を図りたいと考えています。
 この一環として、株式の保有を通じて日本電気硝子と利害を共有することがより密接な関係構築に資するとの考えから、この度、当社は日本電気硝子の株式を取得いたしました。


2011/7/11 ニプロ                  SandozNovartis generic 部門

ニプロ株式会社とサンド株式会社との日本国内での後発医薬品の戦略的業務提携について

 ニプロ株式会社(代表取締役社長 佐野實)とサンド株式会社(代表取締役社長 中道淳一)は、日本国内における後発医薬品の開発、販売、製造等の事業活動において、広く協力する旨を定めた戦略的業務提携契約を締結しましたので、お知らせいたします。
 本業務提携では、開発品および既販売の個々の後発医薬品について、共同開発、共同販売、その他導出入等を通じて、より効率的な事業活動を行います。すでに、2007年より、両社間において、複数の後発医薬品について提携を開始しており、そこで構築した良好な関係をさらに発展させることで、今回の業務提携に至りました。
 両社の資源と高い技術を有効活用することで、より早くより多くの患者様・医療関係者の皆様に、高品質な製品とサービス、そして安心と信頼をお届けできるものと考えています。
 なお、本提携により両社間の資本の移動はなく、営業、製造、開発等において、両社はこれまで通り、互いに独立して事業を運営してまいります。
 ニプロでは今後とも、患者さんのQOL 向上にとどまらず、より安全で、環境に配慮し、医療従事者の方々にもご満足いただける製品の開発、提供に努めてまいります。

July 11, 2011

Sandoz announces generic pharmaceuticals strategic alliance with Nipro Corporation in Japan

Sandoz today announced that it has entered into a strategic alliance with Nipro Corporation, which will focus on a broad range of cross-licensing and co-development opportunities for the Japanese generics market.

Sandoz and Nipro, who have been working together on various product licensing deals since 2007, will now expand their cooperation to include a wider affiliation with respect to the development, production and commercialization of generic pharmaceutical products in Japan. The specific areas of cooperation will include both cross-licensing of existing product portfolios, as well as co-development of future pipeline products across a number of therapeutic areas. The companies have already identified complementary opportunities that capitalize on their individual strengths, including Sandozs global leadership in anti-infectives and expertise in oncology injectables, and Nipros modern technologies. The first wave of cross-licensed products is expected to reach to the market over the next several months.

This new, broader alliance is a natural extension of the strong relationship we have built with Nipro over the last several years and is the result of an excellent strategic fit between our two organizations,said Junichi Nakamichi, Country head of Sandoz Japan. Nipros widespread presence in Japans overall hospital segment complements our strong position in differentiated products, such as complex injectables, which we will together leverage in order to provide greater access to high-quality, affordable products for Japanese patients.

The alliance does not involve an equity stake, and each company will continue to operate independently with its own respective sales force, manufacturing and development teams. Sandoz expects the new alliance to significantly contribute to its performance in Japan over the medium to longer term, as additional synergies are realized and new products reach the market.
 

2011/5/12 イスラエルの後発薬最大手テバ、日米で買収


平成23年12月5日 ニプロ

バングラデシュ JMI Pharma Ltd.への出資(子会社化)に関するお知らせ

 当社はこの度、バングラデシュ人民共和国の製薬企業であるJMI Pharma Ltd.の第三者割当増資を引き受ける形で出資を行い、同社を子会社とすることといたしましたのでお知らせします。
 バングラデシュの製薬市場は年15%の成長を続けており、今後の市場成長が見込まれる地域であります。出資先のJMI Pharma Ltd.は、当社のバングラデシュにおける医療機器分野での合弁パートナーであるJMI グループの製薬企業であり、当社グループが医薬事業を海外展開するにあたり、バングラデシュにおいてはJMI Pharma Ltd.がすでに構築した生産体制および
営業基盤をベースとしてJMI グループとの協力関係を活かして進行することが効果的であるとの考えから、この度の資本参加を行うことといたしました。
 JMI Pharma Ltd.は当社の出資後はNipro JMI Pharma Ltd.と社名変更し、当社の培った医薬品製造技術も必要に応じて投入しつつ新規品目の製造およびバングラデシュ国内での販売強化を図るとともに、ニプログループの販売ネットワークも活用して世界中の販路開拓を行ってまいります。

ご参考)
出資先の概要
(1)出資先 :JMI Pharma Ltd.
(出資後の新社名:Nipro JMI Pharma Ltd.)
(2)所在地 :バングラデシュ人民共和国ダッカ市
(3)事業内容 :医薬品の製造販売
(4)代表者 :Abdur Razzaq
(5)資本金 :10,350 千バングラデシュタカ(約10 百万円)
(6)当社出資額および出資比率 :10,481 千米ドル 出資比率 51%
(7)予想売上高 :250 百万円(初年度)
           685 百万円(3年後)

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平成23 年3 月23 日 ニプロ   

バングラデシュ合弁会社設立に関するお知らせ

 当社はこの度、バングラデシュ人民共和国に合弁会社を設立することを決定いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。

1. 合弁会社設立の目的
 当社は医療機器等の製品を世界中で販売するため、人口が多く医療ニーズが拡大している地域を中心に現地生産・現地販売体制の構築を進めております。人口1.6 億人を有するバングラデシュ人民共和国においても、品質、機能及び価格において現地のニーズに合った製品を生産・販売すべく、現地法人を設立することにいたしました。今後も急増するその他海外市場への需要に対応すべく事業展開してまいります。

2. 合弁会社の概要
(1) 商号: Nipro JMI Company Ltd.
(2) 所在地: バングラデシュ人民共和国
(3) 代表者: Abdur Razzaq
(4) 設立時期: 2011 年3 月(予定)
(5) 資本金: 20.3 百万ドル(約16 億円)
(6) 出資比率: 当社60%
(7) 事業内容: 血液回路等の医療機器製造販売、他
(8) 決算期: 12 月末
(9) 操業開始: 2012 年8 月(予定)
(10) 年商: 約11 億円(初年度)、約33 億円(5 年後)

3. 業績に与える影響
本件による当期の連結業績に与える影響は軽微であります。


平成24年1月10日 ニプロ 

ベトナム医薬品工場設立に関するお知らせ

 このたび、当社は医薬品事業の国際展開を推し進めるため、子会社であるニプロファーマ株式会社の100%出資会社をベトナムに設立する運びとなりましたのでお知らせ致します。
 国内におけるジェネリック医薬品業界は、政府の使用促進策等により急速な拡大局面を迎えておりますが、これに伴い国内大手先発医薬品メーカーや外資系企業の新規参入が本格化し、熾烈な市場競争に拍車がかかることが必至の状況です。
 ニプログループ医薬品事業部門は、2020 年度に売上高2,000 億円を目標としており、販路のグローバル化及びコスト面での競争優位の確立が急務となっております。これを達成するため、当社子会社のニプロファーマは、ベトナムに医薬品製造工場を設立することとしました(2011 年末に土地使用権を取得済)。
 新工場は、3極GMP(※)に対応した品質保証体制を完備し、日本を含めた先進国市場向けに良質で低価格な医薬品を供給することをミッションと致します。注射剤を中心にスタートし、将来的には、経口剤や外用剤を含めた多種製剤に対応可能な工場を目指し、ベトナム国内や他の新興国への販路開拓も進めてまいります。

(※)3極GMP:Good Manufacturing Practice 日(厚生労働省)・米(FDA)・欧(EMEA)が規制する製造管理、品質管理に関する基準。

■新会社の概要
会社名 : ニプロファーマ・ベトナム・リミテッド (仮称)
設立場所: ベトナム社会主義共和国 ハイフォン市 (VSIP工業団地内)
敷地面積: 約150,000平方メートル
事業内容: 医薬品の製造販売
設立予定時期: 2012 年2月下旬
操業予定時期: 2015 年4月頃
(注)資本金等の詳細については決定次第お知らせ致します。