日本とアジアの石油化学の現状その他を、各社のホームページや新聞雑誌情報を基にまとめ
た個人のデータベースです。

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2002/9/2  大塚製薬 ビー・エム・エル

臨床検査受託事業の譲渡について正式契約を締結
  
 http://www.otsuka.co.jp/annai/release/020902.htm

大塚製薬は、 ビー・エム・エルとの間で、「21世紀の診断領域におけるサービスの向上」を目的としたパートナーシップのもと、本年7月8日に交わした基本合意に基づき、弊社の臨床検査受託事業の譲渡契約並びに弊社の100%子会社である大塚東京アッセイ研究所の全株式の譲渡契約について、正式契約を締結いたしましたのでお知らせいたします。


<株式会社ビー・エム・エル>

本社所在地 :〒151-0051東京都渋谷区千駄ヶ谷5丁目21番3号
設  立 :1955年7月
資 本 金 :46億84百万円
代 表 者 :代表取締役社長 荒井元義
従業員数 :1,894人
事業内容 :臨床検査の受託業務

2002/7/8  大塚製薬  ビー・エム・エル

診断事業における基本合意について
  
 http://www.otsuka.co.jp/annai/release/020708.htm


大塚製薬は、ビー・エム・エルと診断事業において両社間で業務の提携について検討を行ってきましたが、7月7日、取締役会にて当社がBMLより第三者割当増資を引き受けること、臨床検査受託事業をBMLに譲渡す等について基本合意書の締結を決定しましたのでお知らせします。

1) 当社は、BMLより第三者割当増資(100万株)を引き受ける
2) 当社は、基本合意の趣旨達成のため、役員を1名派遣する
3) 当社は、大塚ライフサイエンス事業部に属する大塚アッセイ研究所(臨床検査受託事業)を譲渡す
4) 当社は、大塚製薬の100%子会社で臨床検査受託事業を行う(株)大塚東京アッセイ研究所の全株式を譲渡す
5) 両社は、今後診断薬や検査領域において共同研究開発などを行い、診断サービスの向上に努める

 


ビー・エム・エル     http://www.bml.co.jp/

1955   保存血液の製造及び販売を目的として東京都渋谷区に株式会社相互ブラッド・バンクを設立
1964   輸血用血液取扱が日本赤十字社血液センターに集中されたことに伴い、臨床検査業務への事業転換に着手
1967   臨床検査センターを設置し、臨床検査の受託を開始
1989   株式会社ビー・エム・エルに商号を変更

2002/3/26 大塚製薬/雪印乳業         基本合意

新会社設立について
  
 http://www.otsuka.co.jp/company/news/020326.htm

大塚製薬と大塚製薬工場、および雪印乳業の3社は、臨床栄養分野における新会社を合弁で設立することに最終合意し、本日、調印しました。

<新会社の概要>

  会社名 :イーエヌ大塚製薬株式会社*
 (英語表記;EN Otsuka Pharmaceutical Co., Ltd.)
  本社所在地 :東京都千代田区神田司町2−9
  設立日 :2002年3月26日
  資本金及び資本準備金 :30億1千万円
  代表者 :代表取締役社長 三輪 英之(みわ ひでゆき)
  従業員数 :約120人(予定)
  事業内容 :経腸栄養剤、医療食、高齢者用食品、各種病者用
 食品などの研究開発、製造、販売および輸出入
     

2002/2/26 大塚製薬/雪印乳業

新会社設立に関する基本合意について
   
http://www.otsuka.co.jp/company/news/020226.htm

大塚製薬と、雪印乳業は、臨床栄養分野において、両社で新会社を設立する方向で基本合意に達しましたので報告します。

出資比率は大塚製薬60% 雪印乳業40%、代表取締役社長は大塚製薬から派遣する予定です。


2000/12/20

ウェルファイド株式会社からの輸液事業の譲り受けについて
  
 http://www.otsuka.co.jp/annai/release/001220.htm


大塚製薬工場はウェルファイドから同社の輸液事業及び富山工場の譲渡を受けることを決定し、12月20日譲渡契約を締結致しましたのでお知らせします。 


大塚製薬株式会社  2013年9月5日
 
大塚製薬 米国アステックス社を買収

大塚製薬は、アステックス ファーマシューティカルズ インク(Astex Pharmaceuticals 本社:米国カリフォルニア州ダブリン、会長兼CEO:ジェームス S.J.マヌーソ)に対して、大塚アメリカ インク(本社:米国カリフォルニア州サンフランシスコ)の完全子会社を通じて、現金による株式公開買付け及びそれに続く現金を対価とする合併を実施することにより、アステックス社を買収することを同社と合意しましたので、下記の通りお知らせします。

September 5, 2013  Astex

Otsuka Pharmaceutical to Acquire Astex Pharmaceuticals for $8.50 Per Share in Cash

Otsuka Pharmaceutical  and Astex Pharmaceuticals, Inc., announced today that their respective Boards of Directors have unanimously approved a transaction under which Otsuka will acquire all of the outstanding shares of Astex for $8.50 per share in cash representing a 48% premium to the average closing stock price for the prior 30 day period. The purchase price represents a fully diluted equity value of approximately $886 million, calculated using the treasury stock method. Otsuka intends to effect the transaction through a tender offer and expects to close the transaction early in the fourth quarter of 2013, subject to the satisfaction of customary closing conditions.

1.本買収の目的と意義
アステックス社は1991年に設立されたバイオベンチャーで、英国ケンブリッジにフラグメント分子設計創薬研究所、米国カリフォルニアに臨床開発部門を有する企業です。創薬研究所については、独自に進化させたフラグメント分子設計創薬技術を有し、疾患に関与している標的タンパク質に対して従来のハイスループットスクリーニングでは見出すことが出来なかったリード化合物を、短期間で創り出すことを可能としています。フラグメント技術によって、過去8年間で8 つの“がんと中枢神経領域”における新規化合物が臨床開発段階に移行しています。現在、フェーズ2に4化合物、フェーズ1に4化合物あり、そのうち4化合物は、グローバル企業(アストラゼネカ、ノバルティス、ヤンセン)とのアライアンス体制のもと、臨床開発が行われています(表1参照)。アステックス社のフラグメント創薬技術と、「エビリファイ®」を生み出した当社の強みである中枢神経領域の研究を組み合わせることによって、今後は新たな作用メカニズムの中枢神経領域の医薬品を届けられると期待しています。

臨床開発部門においては、骨髄異形成症候群・急性骨髄性白血病治療剤「静注ダコジェン®(一般名:デシタビン、2012年の全世界売上約280百万米ドル)の開発に成功し、現在は、安全性と有効性の改善を目的としたデシタビンのプロドラッグ皮下注製剤SGI‐110(DNAメチル化阻害剤)や、がん細胞の増殖に関与しているヒートショックプロテイン90(HSP90)阻害剤AT13387がフェーズ2段階にあります。このように臨床開発力にも優れたアステックス社を買収することで、がん領域のポートフォリオを拡充するとともに、当社の抗がん剤開発体制を強化していきます。

大塚製薬代表取締役社長 岩本太郎は、「今回のアステックス社の買収は、英国ケンブリッジ研究所にあるフラグメント分子設計創薬技術と、米国カリフォルニアにあるがん領域の臨床開発部門を獲得することにより、当社の目指すがん領域のポートフォリオ拡充のみならず、中枢神経領域の創薬研究の強化にもつながるものと期待しています。アステックス社の研究者の情熱によって生み出された“独自のフラグメント創薬技術”と、“がん領域における臨床開発力” は、当社の企業文化である“創造と実証”そのものです。今後も大塚製薬はアステックス社の独自性を尊重し、大塚製薬のさらなる成長につなげていきたいと考えています」と述べています。

アステックス社のジェームス S.J. マヌーソCEOは、「我々は、大塚製薬の財務資源と臨床開発能力を得ることで、当社のがん領域のポートフォリオ、パイプライン、そして創薬能力が高まると信じています。本買収を通じて当社株主の価値を最大化し、従業員が創出した価値を具現化します。しかしながら、最も重要なことは、大塚製薬と当社の医薬品の研究開発および商業化のプラットフォームを一体化させることで、患者さんが恩恵を享受できることです」と述べています。

表1:アステックス社により創出された臨床移行化合物

2.アステックス社概要

1)最近事業年度における業績の動向

2)主な事業内容
アステックス社は、米国カリフォルニア州ダブリンに本社を置き、ナスダックに上場しているバイオベンチャー企業です。同社は、2011年7月に、ダコジェン®を開発したスーパジェン社(SuperGen, Inc.、1991年設立、米国)が、アステックス セラピューティック社(Astex Therapeutics Limited、1999年設立、英国)を合併し設立されました。同社は、X線結晶構造解析技術を進化させ、従来のハイスループットスクリーニング(HTS)に頼らない独自のフラグメント創薬技術を確立し、これまでにがん・中枢領域において複数の化合物を創製し、臨床開発を行っています。アステックス社は、フラグメントベースの創薬技術のリーディングカンパニーとして世界から評価されています。

3)フラグメント創薬
フラグメント創薬とは、ハイスループットスクリーニングで薬理活性を測定できないような小さな分子フラグメント(ジグソーパズルのピース)と、疾患に関与する複雑な立体構造をもつ大きな分子の標的タンパク質との相互作用を明らかにすることで分子設計し、新規化合物を創りだす技術です。弱い相互作用を示すフラグメントを、ジグソーパズルのピースのように組み合せることによって、標的タンパク質に対して強力な相互作用を示すリード化合物を創製することを可能にします。フラグメント創薬は、NMR やX線結晶構造解析を用いて、相互作用を明らかにする創薬技術です。