日本経済新聞 2007/4/10

ガス版OPEC検討 輸出国会合合意 ロシアなど影響カ拡大

 世界の主要な天然ガス輸出国でつくる「ガス輸出国フォーラム(Gas Exporting Countries Forum)」は9日、カタールの首都ドーハで閣僚級会合を開き、生産量や価格を調整する石油輸出国機構(OPEC)にならったガス版国際カルテルの創設を検討する作業部会の設置で合意した。国際市場での影響力を拡大したいロシアやイランなどが創設を働きかけていた。


ガス版OPEC検討へ部会 親欧米諸国が妥協
 価格決定方法など実現には壁も


ガス輸出国フォーラム参加国の天然ガス輸出量
 (単位:10億立方メートル、2007年予測、*はOPEC加盟国)

ロシア   195
アルジェリア*    61
カタール*    60
マレーシア    31
ナイジェリア*    26
インドネシア*    25
トリニダード・トバゴ     20
エジプト     16
イラン*     14
ボリビア     13
リビア*     12
ブルネイ     10
アラブ首長国連邦*      8
ベネズエラ*     0
小計   488
(その他の国)    325
総計    813

(注)ロイター通信資料、四捨五入のため小計と一致しない