信越化学  http://www.silicone.jp/j/

信越シリコーンは、1953年、日本で初めてシリコーンを製品化以来、多彩なシリコーンの特性を活かした製品を各種開発さまざまな産業分野で製品の機能性向上や生産工程の効率化などに利用されています。

   
シリコーン事業の海外展開を加速

   タイにおける製造合弁工場の着工 (GE東芝シリコーン)

   シリコーン製品の製造販売合弁会社を中国に設立


2001/8/16 信越化学

信越化学、シリコーン事業の海外展開を加速

 信越化学工業株式会社(本社:東京、社長:金川千尋)はこのほど、中核事業の一つであるシリコーン事業の海外展開を加速する目的で、米国で機能性シランの新工場を建設する。また、タイではシリコーンポリマーの新工場を建設する。

 米国の機能性シラン工場の投資が約60億円、タイのシリコーンポリマー工場が約70億円。これに、信越化学と米ゼネラルエレクトリック・カンパニー(GE)、(株)東芝の合弁事業である、タイのシリコーンモノマー工場の信越化学分の投資金額約150億円を合わせると、全体の投資金額は約280億円となる。

 
機能性シランは、シリコーン事業で扱う製品の一部で、接着剤、コーティング剤、ガラス繊維のほか、タイヤ、ゴム、電子部品など広い分野で使用されて、毎年着実な伸びを示している。また、熱可塑性プラスチックの接着促進剤や架橋剤としても使われ、最終製品の機能向上に大きく貢献している。特に最近は、タイヤの補強剤にシリカを配合して車輪の転がり抵抗を下げ、燃費を改善したシリカ配合低燃費タイヤが大幅に伸びており、自動車の環境対策にも貢献している。この改質剤に機能性シラン(ポリスルフィドシラン)が使われている。

 信越化学は今回の投資により、機能性シランの世界シェアを一気に拡大させる計画である。

 信越化学は機能性シランをこれまで直江津工場(新潟県中頸城郡)で生産し、全世界のマーケットに供給してきた。しかし、直江津工場の能力が不足してきたことと、機能性シランの用途や市場の拡大と世界的な需要増に対応するため、グローバルな視点から新たな生産立地を選択して決定したもの。

 新工場は、信越化学の米国子会社・シンテック社の用地(テキサス州フリーポート)に隣接して信越化学が所有する約50万坪の土地の一部に建設され、製品は全世界に供給される。生産能力は年産約1万トン。生産品種はポリスルフィドシランを中心とした大型製品である。新工場が完成すれば、信越化学の機能性シランの生産能力は現在の約2倍となる。

 新工場の建設と運営は、信越化学の米国子会社・
シンエツシリコーンズオブアメリカ社(社長:上杉信行)が行い、工場名はシンエツシリコーンズオブアメリカ社フリーポート工場となる。すでに工場の建設許可を米国環境庁に申請済み。許可が得られ次第、直ちに着工し、2002年8月頃の完成を目指す。従業員数は約30名の予定である。

 一方、タイでは2001年2月、シリコーン製品の生産・販売を行う全額出資子会社「
シンエツ・シリコーンズ・タイランド社(Shin-Etsu Silicones (Thailand) Limited、社長:富里一、資本金:10億バーツの予定)」を設立。信越化学とGE、東芝との合弁事業である、アジア・シリコーンズ・モノマー社のシリコーンモノマー設備の完成に合わせて、2003年3月完成の予定で工場建設に着手する。すでにタイ王国投資委員会の承認を得ている。

 同社は、アジア・シリコーンズ・モノマー社から原料のシリコーンモノマーの供給を受けて、シリコーンオイル製品とシリコーンエラストマー製品を生産する。生産能力は、シリコーンオイル製品とシリコーンエラストマー製品の合計で、年産約54,000トンである。

 工場の立地はタイ王国ラヨーン県Asia Industrial Estate工業団地内で、アジア・シリコーンズ・モノマー社のシリコーンモノマー工場の隣接地である。従業員数は約110人となる予定である。

(注) シンエツシリコーンズオブアメリカ社は1985年設立。オハイオ州アクロンに本社と工場があり、各種信越シリコーン製品の輸入・生産・販売を行っている。

 


2001/10/30 信越化学

タイにおけるシリコーンモノマーの製造合弁工場の着工について
 − アジア最大の単独シリコーン製造工場 −

 信越化学工業株式会社(本社:東京、社長:金川千尋)と米ゼネラルエレクトリック・カンパニー(General Electric Co. 略称=GE、本社:米コネチカット州、CEO:ジェフリー R イメルト)はこのほど、タイにおいて、シリコーン製品の中間原料となるシリコーンモノマー(シランモノマー/シロキサン中間体)の合弁製造工場の建設工事に着手した。

 Rayong県Map Ta Phut港付近の工業団地にある建設敷地内で、昨日(10月29日)起工式をとりおこなったもので、投資総額約2億5千万ドル(約105億バーツ)にのぼる当工場は、アジアの単独シリコーン製造工場としては最大規模となる。

 信越化学とGEは、本年2月に、シリコーン製品の中間原料となるシリコーンモノマーを製造する合弁会社をタイに設立することで合意し、「Asia Silicones Monomer Limited」(日本名:アジア・シリコーンズ・モノマー)を設立した。2003年の操業開始を予定している。新合弁会社の出資比率は、
信越化学が50%、GEはアジアにおけるシリコーン事業の合弁パートナーである株式会社東芝と合わせて50%。合弁会社が製造するシリコーンモノマーは、両社が直接引き取り、それぞれ個別に最終製品としての各種シリコーン製品を製造・販売し、従来通り個別かつ独立した事業展開をしていく。

「アジア・シリコーンズ・モノマー」概要

  社名   Asia Silicones Monomer Limited
       (日本名: アジア・シリコーンズ・モノマー)
  工場所在地   Asia Industrial Estate, Map Ta Phut, Rayong, Thailand
  資本金   2,794,000,000バーツ (約 US$ 64,000,000)
  株主         信越化学工業株式会社
ゼネラル・エレクトリック・カンパニー
株式会社東芝
      (内訳:信越化学工業(株)50%、GEはアジアにおけるシリコーン事業の合弁パートナーである(株)東芝と合わせて50%*)
  設立   2001年2月
  事業内容   シリコーンモノマー(シランモノマー/シロキサン中間体)の製造
  生産能力   年間約7万トン(シロキサンベース)
  従業員数   約100人(予定)

(*内訳:ゼネラルエレクトリック・カンパニー 25.5% 株式会社東芝 24.5%)


2002/06/03 信越化学工業

シリコーン製品の製造販売に関する合弁会社を中国に設立

 信越化学工業株式会社(本社:東京、社長:金川千尋)は、シリコーン製品の製造販売を手がける現地法人の設立を決定し、このほど、中国政府からの正式設立許可が下りた。信越化学工業のシリコーン事業としては、中国本土には初の工場進出となる。

 新法人名は「浙江信越精細加工有限公司」。工場立地は、上海から約90km離れた浙江省の工業団地で、浙江省嘉善への日本法人の進出は初めてとなる。6月6日に開工式(地鎮祭)が行なわれ、工場は2002年末に稼動開始予定。工場用地を含め、投資金額は約4億円で、当初はシリコーンの二次製品である一部のエマルジョン製品、一液型RTVゴムなどを中心に生産・販売し、順次拡大展開を狙う。

 新法人はTOPCO International(本社:米国、社長:王 純健)との合弁で設立されるもので、出資比率は、信越化学工業が90%、TOPCO Internationalが10%。設立当初の売上は10億円/年を見込んでいる。
 
 中国市場向けのシリコーン樹脂の販売が年々伸長してきており、信越化学工業では現地に加工工場を設置する機会を窺っていた。

 今回の進出は今後の信越化学工業の中国での事業展開の一つの試金石としての役割も担うことになる。

 合弁会社の概要:

  (1)社名   浙江信越精細加工有限公司
  (2)所在地   中国浙江省嘉善県
  (3)資本金   300万US$(約4億円)
  (4)株主   信越化学工業株式会社 
TOPCO International 
90%                      
10%
  (5)代表者   董事長    寺尾 英樹(現 信越化学シリコーン事業本部海外部長)
副董事長  王  純健(現 TOPCO International Company社長)
  (6)事業内容   シリコーン製品の製造販売
  (7)売上見込   10億円/年(当初)
  (8)稼動時期   2002年末

2004/3/11 信越化学

信越半導体、2004年末迄に300mmシリコンウエハー生産能力を現在の50%増30万枚/月へ増設
http://www.shinetsu.co.jp/j/news/s20040311.shtml

 信越化学工業(株)の100%子会社である信越半導体株式会社(本社:東京、社長:小柳俊一)は、300mmシリコンウエハー生産拠点である福島県白河工場の生産能力を、2004年末までに月産30万枚まで増強する計画を決定した。

 300mmウエハー市場の順調な拡大に依り、現在の白河工場の生産能力は20万枚/月に達している。2004年は、半導体産業の好調持続を背景に300mm需要が増大するとの判断から、更なる増強を行い30万枚/月までの生産能力構築を決定し、既に工事に入った。
 なお、今回の増設計画に要する投資金額は400億円を予定している。

 信越半導体(株)は、2001年2月世界に先駆け300mm量産をスタートし、同年5月5万枚/月体制を確立した後、積極的設備投資を続け2003年3月末には10万枚/月、今年3月末には20万枚/月と着実に生産能力を拡大して来た。信越半導体(株)は、ユーザーである半導体メーカーの300mmデバイスライン構築及び、早期立ち上げ、量産化に対応し、300mmシリコンウエハーの世界市場のほぼ半分を占めている。
 2004年は国内外の半導体メーカーが、300mmラインの拡張、新工場建設を予定しており、生産能力50%増の投資を決定した。



GE東芝シリコーン    http://www.getos.co.jp/jp/about_us/frame.html

  社名   ジーイー東芝シリコーン株式会社
  設立   1971年4月15日
  資本金   払込資本金29億1,000万円(授権資本金36億円)
  事業内容   各種シリコーン製品の製造、販売、関連サービス
  総売上   375億円(2000年度)
  株主   ゼネラル・エレクトリック・カンパニー
株式会社東芝
51%                   
9%
  事業展開地域   アジア太平洋地域 13ヶ国
  従業員数   約650名
  決算期   3月末日
  主要製品        ミラブル型シリコーンゴム
液状シリコーンゴム
建築用シリコーンシーリング材
シリコーンオイル
シリコーンワニス
シリコーン消泡剤
シリコーン離型剤
シリコーン撥水剤
シリコーングリース・オイルコンパウンド
シラン化合物
  主要応用分野   建築、電子/電気、自動車、パーソナルケア、化学、ゴム・プラスチック、ヘルスケア、家庭用品
  世界3極体制   米:GEシリコーン・アメリカ (米ニューヨーク州ウォーターフォード)
欧:GEバイエル・シリコーン(独レーバークーゼン)
亜:GE東芝シリコーン(東京)

 

成長への足跡(GE東芝シリコーンのあゆみ)

1941 東京芝浦電気(株)がシリコーンの絶縁特性に着目。研究に着手。
1953 ゼネラル・エレクトリック(GE)より特許実施権を取得。東芝シリコーンの商標で販売を開始。
1971 東京芝浦電気(株)とゼネラル・エレクトリック社の合弁会社として、東芝シリコーン株式会社を設立。
1988 ドン・ヤン・シリコーン株式会社(韓国)設立に際し、資本参加。
1991 東芝シリコーンシンガポール社を設立(全額出資)。
1994 持株比率が東芝51%、GE49%からGE51%、東芝49%に変更。
1999 社名をジーイー東芝シリコーン株式会社に変更。
2000 GE東芝シリコーン上海社が中国政府より事業認可を取得(出資比 率はGE51%、東芝49%)。
2001 アジア・シリコーンズ・モノマー設立
2002 深セン地区に新たな製造拠点

2002/11 GE東芝シリコーン、タイにシリコーン最終製品工場を新設


2002/10/23  GE東芝シリコーン

中国におけるシリコーンエラストマー事業の拡大について
深セン地区に新たな製造拠点

 GE東芝シリコーン株式会社(略称:GETOS、本社:東京都港区、代表取締役社長: 熊谷昭彦、資本金:29億1,000万円)は、中国の深セン市広化実業発展有限公司(Shenzhen Guanghua Enterprises Development Company Ltd.、本社:中国深セン市)と、シリコーンエラストマー製品を製造販売する合弁会社を、中国の広東省深セン市に設立した。本日、深セン市の新合弁会社の製造工場にて、設立記念式典をおこなう。

 新合弁会社の名称は「
深セン通用精細有机硅有限公司」(Shenzhen GETOS Fine Silicones Co.,Ltd)。GE東芝シリコーンがグループ会社を通じて51%出資、深セン投資管理公司(Shenzhen Investment Holding Corporation)グループの子会社である深セン市広化実業発展有限公司が49%出資して、2002年9月に設立。新会社の資本金は約600万ドル(約7.5億円)。

 新会社設立にあたり、深セン市広化実業発展有限公司は、シリコーンエラストマー製品の開発、製造、販売に関わる全事業を、新会社に移管した。新会社は、両社最新鋭の技術を最大限に活かして高品質のシリコーンエラストマー製品を製造販売、中国国内や香港などの建築・住宅、電気・電子、自動車、電化製品、ヘルスケア業界などに向けて提供する。GE東芝シリコーンにとっては、2001年7月の上海工場稼動に続き、中国市場におけるシリコーン事業を大きく拡大することになる。また、米ゼネラル・エレクトリック・カンパニー(GE)のグループ企業として、深セン地区において初めて製造拠点を確保したことになる。

 中国におけるシリコーンエラストマー市場は、今後大きく成長すると見込まれている。優れた耐熱性、耐油性のほか、相反する電気性質を発現できるなどの利点により、幅広い分野での需要が高まることが期待される。

 GE東芝シリコーン株式会社は、米ゼネラル・エレクトリック・カンパニー(GE)と株式会社東芝の合弁会社で、1971年に設立された。住宅、電化製品、化粧品などの生活関連製品から自動車、建設、医療機器まであらゆる分野で使用されているシリコーンを製造するリーティングカンパニーで、アジア太平洋地域主要12ヶ国で事業を展開している。すでに品質、環境の世界標準であるISO9001、ISO14001を取得しており、GEのシリコーン事業のアジアにおける拠点として、グローバルな事業を展開している。アジアにおける従業員総数は約700名。( http://www.getos.co.jp/jp )

シリコーンエラストマーについて
 シリコーンエラストマーとは、過酸化物や白金化合物などの硬化触媒を加えることによりゴム状に硬化するシリコーンの総称。シリコーンのもつ性質から、パソコンや家電製品のリモコンなどに使われるキーパッド、耐熱性・耐油性を要求される自動車用ゴム部品、安全性を要求される食品容器や哺乳瓶などのゴム部品などに幅広く使用されている。

 またシリコーンとは、ゴム状、油状、樹脂状などさまざまな形態を持つ多機能素材で、ケイ素を主原料に生産する。優れた耐熱性、耐寒性、耐候性、さらに絶縁性、伝導性といった相反する性質を発現でき、さまざまな産業分野で幅広く使用されており、製品種類は約4000種にのぼる。

新合弁会社の概要

社名           :深セン通用精細有机硅有限公司
 (Shenzhen GETOS Fine Silicones Co.,Ltd.)
代表者名 :会長 白晋民(Jimmy Bai, Chairman)
設立 :2002年9月10日
本社・工場所在地 :中国広東省深セン市龍岡区坂田深セン石化坂田高新工業区
 (Shenzhen Petrochemical Ban Tain Hi-Tche Industrial Zone Ban Tian,
  Long Gang District,Shenzhen Guangdong Province, PRC)
出資比率 :GE東芝シリコーンシンガポール社
 (GETOS Singapore (Holdings) Pte.Ltd.) 
(51%)           
 深セン市広化実業発展有限公司
 (Shenzhen Guanghue Enterprises   Development Company Ltd.)
(49%)
事業内容 :シリコーンエラストマーの製造販売
従業員数 :約150人

*文中のセンは「土」へんに「川」という文字です。


東レダウコーニングシリコーン   http://www.dcts.co.jp/company/index.html

社  名  東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社
         Dow Corning Toray Silicone Co.,Ltd.
設  立  昭和41年12月12日
資本金   36億円
株  主  東レ株式会社 (35%)
       Dow Corning Corporation(65%)
従業員数 850人
決算期   12月末日
売上高   41,880百万円(2000年度)

昭和41年 会社創立(トーレ・シリコーン株式会社 本社東京)
昭和42年 ダウコーニング社の製品の輸入販売を開始
平成元年 東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社と社名変更

2003年 中国上海にミラブル型シリコーンゴムの製造販売会社設立


日刊工業新聞 2002/10/16

東レ・ダウコーニング・シリコーン、樹脂改質剤の販売事業を再編

 東レ・ダウコーニング・シリコーン(東京都千代田区、齋藤圭史郎社長、03・3287・8300)は15日、樹脂改質剤の販売事業を再編した。同社の新事業推進部樹脂関連販売グループを分社化し、親会社の米ダウコーニングと合弁でプラスチックコンパウンド(混練)の販売子会社を設立。東レ・ダウシリコーンの樹脂改質剤の販売権の一部などを譲渡した。子会社に販売部門を統合することで、事業効率を高めるのが狙い。

 このほど設立した新会社は「マルチベース・アジア」で資本金は2000万円。米ダウコーニングが70%、東レ・ダウコーニング・シリコーンが30%それぞれ出資した。


2003/4/23 ゴムタイムズ

東レ・ダウコーニング・シリコーン 
 中国上海にミラブル型シリコーンゴムの製造販売会社設立、操業を開始(4/1)

 東レ・ダウコーニング・シリコーン鰍ヘこのほどアジア地区におけるゴム産業への事業拡大と顧客の要望に応えるため、中国上海市にダウコーニング コーポレーションと合弁でミラブル型シリコーンゴムの製造販売会社「Ling Dao Silicone(上海)Co.LTD.」を設立、3月から操業を開始したと発表した。同社の中国での生産拠点確保は初めて。
新会社の資本金は2.8MMj、出資比率は50対50。従業員数80名(予定)。同社では中国を主としたアジアのゴム産業顧客に対し、ミラブル型シリコーンゴムの供給を開始する。これにより、従来のダウコーニンググループの供給するゴム製品に加え、幅広い品揃えが可能となるとし、より多様な顧客ニーズに対応できることになる。


1999/9/17 旭化成・ワッカーケミー

旭化成工業株式会社とワッカーケミー社(独)のシリコーン事業合弁会社設立について

 旭化成工業株式会社(本社:東京千代田区、社長:山本一元、以下旭化成)と独国ワッカーケミー社(本社:ミュンヘン、会長:カール・G・エンゲルス、以下ワッカー)は本日(17日)、シリコーン製品*の開発・製造・販売を行う日本における合弁会社の設立に合意し合弁契約書に調印した。ワッカーは100%子会社である日本現地法人ワッカーケミカルズイーストアジア社(本社:東京新宿区、社長カルロス・ヴァイゼ)のシリコーン以外の事業を分離別会社化した上で、50%株式を10月1日に旭化成に譲渡し、これをもって両社
折半出資とする。合弁会社名は「旭化成ワッカーシリコーン株式会社」。
 ワッカーはワッカーファミリー、ヘキストによる折半出資会社であり、シリコーン事業50年の歴史を持つ世界第3位のシリコーンメーカーである。今後の需要拡大の見込める日本を含むアジア市場での事業基盤強化に注力してきたが、より一層の事業拡大には日本の有力化学企業とのパートナーシップが不可欠と判断した。 旭化成は、既にシリコーン応用製品事業を有しており、スペシャリティケミカル分野強化の一環として、かねてより環境適応性にも優れ、極めて幅広い応用用途をもつ素材としてのシリコーンの可能性に注目していたが、今回の合弁会社によりシリコーン事業に新規参入する。

 合弁会社は、シリコーン製品を茨城県明野工場で製造し、及びワッカーの製品を輸入し、日本及び他アジア地区において販売活動を行なう。当面は国内での事業体制の強化を図るとともに、新規市場を中心に国内ユーザーのニーズに適合する商品開発・販売に注力する。将来は欧州、米国及びアジアで実績のあるワッカーの製品技術力と、旭化成の応用技術開発力を融合した特徴あるシリコーンを強みとするメーカーに育てて行く。合弁会社の売上高は現在50億円であるが、5年後には100億円を目指す。

シリコーンは、特に耐熱性、離型性、撥水性、電気特性に優れており、化学、塗料、コーティング、プラスティック、ゴム、建築、輸送、電気・電子、繊維、紙、製薬、化粧品といった様々な分野で特徴を発揮しております。オイル・レジン・反応性ポリマー、ゴムなどの形態で供給され、加工によってエラストマー、シーラント、潤滑剤、離型剤、消泡剤、内添剤、コーティング剤として使用されています。

 

1.合弁会社の概要

  商 号   旭化成ワッカーシリコーン株式会社
  (Wacker Asahikasei Silicone Co., LTD.)
  本 社   東京都新宿区西早稲田二丁目14番1号
  代表者   社 長  カルロス・ヴァイゼ(ワッカー)
副社長 石井 辰雄(旭化成)
  資本金   10.5億円
  従業員数   約80名
  出資比率   旭化成工業株式会社 50%
ワッカーケミー社    50%
  営業開始予定日   1999年10月1日
  工 場   茨城県真壁郡明野町向上野1500−3
  営業所   大阪市
       
2.親会社の概要(参考)   ワッカーケミー社
  商 号   Wacker Chemie GmbH
  本 社   独国 ミュンヘン
  資本金   500百万ドイツマルク(約350億円)
  沿 革   1914年設立。
1916年にヘキストワッカー法によるアセトアルデヒドなどの生産を開始。
  株 主   ワッカーファミリー 50%、
ヘキスト       50%
  売上高   98年度 4,600百万ドイツマルク(約3,200億円)
  従業員数   15,919人(98/12末)
           
  : (セグメント)      (売上高)  
   シリコーン   1,526 百万ドイツマルク (約1,100億円)
   シリコーンウエハー   1,452  〃 (約1,000億円)
   ポリマー(酢ビ,塩ビ他)   1,230  〃 (約 800億円)
   他      392  〃 (約 300億円)
   合計   4,600  〃 (約3,200億円)

Chemnet Tokyo 2002/5/28

旭化成ワッカーシリコーン、明野工場で「シリコーン液状ラバー」の生産開始

 旭化成ワッカーシリコーン(東京・西早稲田、03-5272-3133)は、茨城県明野工場にこのほどリキッドシリコーンラバー(LSR)の新設備を完成、操業を開始した。
 
 LSRは液状ラバーで2液混合タイプの付加反応型硬化性液状シリコーンエラストマー(商品名・エラストジル)。今回完成した設備の年産能力は1,800トン(600トン三系列)。
 
 この液状ラバーは煎断力上昇時の粘度低下に優れた特徴をもち、煎断力の強弱に応じて粘度をコントロールできる。このため成形された製品のバリは少なく、連続自動成形が可能で、作業効率が大きくアップする。
 
 用途はキーパッド、医療器具などのパッキング類、Oリング、哺乳ビン用乳首、オイルフィルターパッキン、コネクターシールなど。
 
 同社はオイル系エマルジョン(ラテックス)についても年産2,000トンの増設を行い、従来の製品であるHTV(ハイテンパラチュア・バルカナイジング)やRTV(ルームテンパラチュア・バルカナイジング)のコンパウンドなどを含めシリコーンの年産能力は7,000トンとなった。輸入品を含め本年度の売上額を対年度比10億円増の60億円をめざす。
 
 シリコーンの世界生産額は現在、年間8,000億円ほどで原料のモノマー(シロキサン)を米GE、信越化学、独ワッカーヘミー、米ダウコーニングなどが生産している。
 シリコーン製品は国内では信越化学、GE東芝シリコーン、東レダウコーニングシリコーン、旭化成ワッカーシリコーン、日本ユニカーなどが生産している。
 当面の問題は中国での特許を無視したメーカーの乱立でアジア市場は波乱含みである。


2000/6/21 化学工業日報

日本ユニカー、シリコーン事業を小松に集約

 日本ユニカーはシリコーンの生産、研究開発機能を石川県の小松工業所に集約する。主力の川崎工場の生産設備、研究所を小松工業所に全面移転、統合・再編成するもので、2001年から3次計画で実行に移す。同社は96年に北陸の小松に新鋭工場を建設、大量生産品種の主力拠点としていたが、シリコーン事業の合理化、効率化の一環として生産・研究体制を小松に集約することが懸案となっていた。シリコーン事業も好調に伸びてきたことから、2001年1月からスタートした中期経営計画のなかで着手することにした。


チッソ    http://www.chisso.co.jp/fld/fldmain1.html

 ファインケミカル事業部 シリコン部

  サイラエース(シランカップリング剤)

金属やガラスといった無機物と、樹脂などの有機物を、それぞれの特性を損なうことなく結合させるシランカップリング剤。エレクトロニクス分野ではICチップ保護用の樹脂封止剤として、プリント基盤等の電気絶縁材料として使用され、世界のエレクトロニクス産業を支えています。また、建築分野や住宅設備分野でも使用され、ホテルやオフィスビルのロビーを豪華に彩る人工大理石や、快適なくつろぎの時を演出するバスユニットなどに使用されています。

  サイラコート(コート剤・ シーリング剤)

金属製品の防錆や美観維持に大きな力を発揮するシリコンコート剤。透明性、密着性に優れるチッソ製品は、高層・超高層ビルをはじめとするさまざまな建築物に使用されています。また、美しいビルの外面を飾るガラスと金属を密着させるシーリング材料もチッソの得意分野です。

  サイラプレーン(反応性シリコーン)

チッソの反応性シリコーンはアニオンリビング重合技術を駆使した、ポリシロキサンマクロモノマーです。アクリル樹脂、ウレタン樹脂をはじめとした様々な樹脂に組み込むことでシリコンの持つ多様な特性を付与することが可能となります。医療用材料、化粧品、特殊インキ、人工皮革などに使用され、高付加価値製品の創造に活躍しています。


2002/11/01 GE東芝シリコーン

タイにおけるシリコーン最終製品工場の新設について
― 投資金額60億円、アジア展開をさらに加速 ―

 GE東芝シリコーン株式会社(略称:GETOS、本社:東京都港区、代表取締役社長: 熊谷昭彦、資本金:29億1,000万円)は、タイのラヨン県マプタプット港付近のアジア工業団地内に、シリコーン最終製品の製造工場を新設する。昨日(10月31日)、バンコク市内から南東約200キロメートルに位置する、アジア工業団地の建設敷地内で起工式をおこなった。11月中に建設工事を開始し、2004年前半に稼動の予定。

 投資金額は約22億バーツ(約60億円)を予定しており、GE東芝シリコーンのグループ会社を通じて出資する。新工場は、昨年2月に発表した、約105億バーツ(約300億円)を信越化学工業株式会社と折半出資してタイに建設中の、
モノマー合弁工場「アジアシリコーンモノマー」(Asia Silicones Monomer Limited)に隣接する形で建設される。新工場は、アジアシリコーンモノマーが製造する、シリコーン製品の中間原料となるシリコーンモノマー(シランモノマー/シロキサン中間体)の供給を受け、液状、ゴム状等の各種シリコーン製品を製造する。年産能力は約4万5千トン、従業員数は約100名を予定している。

 タイ工場は、今後シリコーン製品に対する需要の伸びが見込まれる東南アジア地域や中国、韓国、台湾、オーストラリア、ニュージーランドなどアジア、オセアニア各国の、建築・住宅、電気・電子、自動車、パーソナルケア、ヘルスケアなど、幅広い業界に向けて製品を提供する。タイ国内の各ユーザーメーカーを通じた最終製品の輸出を含めると、新工場の全生産高の9割以上は、タイ国外へ輸出されることを見込んでいる。

 新工場は、太田事業所(群馬県)、上海工場(中国)に続き、GE東芝シリコーンにとってアジア第三番目の自社製品工場となる。

 GE東芝シリコーン株式会社は、米ゼネラル・エレクトリック・カンパニー(GE)と株式会社東芝の合弁会社で、1971年に設立された。住宅、電化製品、化粧品などの生活関連製品から自動車、建設、医療機器まであらゆる分野で使用されているシリコーンを製造するリーディングカンパニーで、アジア太平洋地域主要12ヶ国で事業を展開している。すでに品質、環境の世界標準であるISO9001、ISO14001を取得しており、GEのシリコーン事業のアジアにおける拠点として、グローバルな事業を展開している。アジアにおける従業員総数は約700名。(
http://www.getos.co.jp/jp

シリコーン製品について

 シリコーンとは、ゴム状、油状、樹脂状などさまざまな形態を持つ多機能素材で、ケイ素を主原料に生産する。優れた耐熱性、耐寒性、耐候性、さらに絶縁性、伝導性といった相反する性質を発現でき、さまざまな産業分野で幅広く使用されており、製品種類は約4000種にのぼる。

新工場の概要

社名 :GE Toshiba Silicones (Thailand) Ltd.
 (GE東芝シリコーンタイランド社)
代表者 :代表取締役 熊谷昭彦
事業内容 :シリコーン製品各種(液状、ゴム状など)の製造
工場所在地 :Asia Industrial Estate,Map Ta Phut,Rayong,Thailand
敷地面積 :49ライ(約7.8ヘクタール)
年産能力 :約45,000トン
株主 :ゼネラル・エレクトリック・カンパニー  (51%)
 株式会社東芝                (49%)
従業員数 :約100名(予定)
稼動時期 :2004年前半

2004/06/01 ジーイー東芝シリコーン

タイ工場の本格稼動開始について
― GE最新鋭設備によるタイ初のシリコーン最終製品工場 ―
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=72926

 GE東芝シリコーン株式会社(略称:GETOS、本社:東京都港区、代表取締役社長: 熊谷昭彦、資本金:29億1,000万円)は、タイのラヨン県マプタプット港付近のアジア工業団地内に、投資総額約22億バーツ(約60億円)をかけて建設してきたシリコーン最終製品の製造工場で、このたび本格的に生産を開始した。昨日(5月31日)、バンコク市内から南東約200キロメートルに位置する、アジア工業団地の工場敷地内で開所式を執り行った。

 新工場は、タイ初のシリコーン最終製品工場となる。GE東芝シリコーンにとっては、太田事業所(群馬県)に続いて、アジアで第二番目の規模の自社製品工場となる。また、太田事業所(群馬県)、上海工場(中国)、深セン工場(中国)、松江工場(中国)、マレーシア工場に続き、GE東芝シリコーンにとってアジアで第六番目の製造拠点となる。新工場は、世界各地のGEのシリコーン工場の中でも、最新鋭の設備を導入し、安定した高品質製品を提供する。

 タイ工場は、約105億バーツ(約300億円)を信越化学工業株式会社と折半出資してタイに建設したモノマー合弁工場「アジアシリコーンモノマー」(Asia Silicones Monomer Limited)に隣接し、アジアシリコーンモノマーが製造する、シリコーン製品の中間原料となるシリコーンモノマー(シランモノマー/シロキサン中間体)の供給を受けて、液状、ゴム状、シーラント等の各種シリコーン製品を製造する。今後シリコーン製品に対する需要の伸びが見込まれる東南アジア地域や中国、韓国、台湾、オーストラリア、ニュージーランドなどアジア、オセアニア各国の、建築・住宅、電気・電子、自動車、パーソナルケア(化粧品、シャンプー・リンスほか)、ヘルスケアなど、幅広い業界に向けて製品を提供する。新工場の全生産高の9割以上は、タイ国外への輸出を見込んでいる。

 また、GE東芝シリコーンは、昨年、バンコク市内に応用技術研究所も設立しており、急成長を続けている東南アジア市場に向けて、技術ニーズへの対応も強化している。市場に近い立地で、応用研究開発や技術サポートを含めた一貫したサービスを提供し、顧客の技術向上に寄与できるよう努力していく。

 GE東芝シリコーン株式会社は、米ゼネラル・エレクトリック・カンパニー(GE)と株式会社東芝の合弁会社で、1971年に設立された。住宅、電化製品、化粧品などの生活関連製品から自動車、建設、医療機器まであらゆる分野で使用されているシリコーンを製造するリーディングカンパニーで、アジア太平洋地域主要12ヶ国で事業を展開している。すでに品質、環境の世界標準であるISO9001、ISO14001を取得しており、GEのシリコーン事業のアジアにおける拠点として、グローバルな事業を展開している。アジアにおける従業員総数は約1000名。

■シリコーン製品について
 シリコーンとは、ゴム状、油状、樹脂状などさまざまな形態を持つ多機能素材で、ケイ素を主原料に生産する。優れた耐熱性、耐寒性、耐候性、さらに絶縁性、伝導性といった相反する性質を発現でき、さまざまな産業分野で幅広く使用されており、製品種類は約4000種にのぼる。


20030425GEスペシャルティズ

GEスペシャルティ・マテリアルズ、クロンプトン社からOSiスペシャルティを買収
  ― GEシリコーンにクロンプトン社のシリコーン事業を統合、
         より幅広い用途開発力と技術を提供 ―

ゼネラル・エレクトリック・カンパニー(GE)の事業部門であるGEスペシャルティ・マテリアルズ(GESM、本社:米コネチカット州ウィルトン)は本日、米クロンプトン社(Crompton CorporationNYSECK、本社:米コネチカット州ミドルベリ)のシリコーン事業部であるOSiスペシャルティ(OSi Specialties)を買収することで合意に達したことを発表しました。

OSiスペシャルティは、GEスペシャルティ・マテリアルズの一部門であるGEシリコーン(本社:米ニューヨーク州ウォーターフォード、2002年度売上高:12億ドル)に統合されます。買収完了時期は2003年第3四半期の予定。これによりGEシリコーンは、OSiスペシャルティの製品技術を得て新たな応用分野に参入することになり、年間売上高は45,000万ドル以上増加する見込みです。

この取引によって、クロンプトン社は
64,500万ドルの現金を受け取ると同時に、GEから同社のスペシャルティ・ケミカルズ事業を譲渡されます。GEスペシャルティ・ケミカルズは、プラスチックス添加剤を幅広い用途に向けて製造しており、2002年度売上高は16,500万ドル。さらにクロンプトン社は、取引完了後3年間にわたり、GEシリコーンの業績に基づいて四半期毎に利益分配金を受け取ります。この利益分配金は、基準からの増加貢献利益に基づき、1500万ドルから最高25000万ドルまでとなる見込みです。今後、規制当局の承認およびその他の手続きを受け、正式な契約成立となります。

GEスペシャルティ・マテリアルズの社長兼最高経営責任者(
CEO)であるウィリアム・A・ウッドバーン(William A. Woodburn)は、「今回の合意は、我々にとって大きな意味を持ちます。GEシリコーンはさらに強固なビジネスとなり、グローバルなお客様に向けて、よりよい技術と用途開発サービスを提供できるようになります。GEスペシャルティ・マテリアルズは、長期的に成功し成長できる基盤への投資に注力しています。スペシャルティ・ケミカルズは、我々にとっては比較的小規模なビジネスですが、今後プラスチックス添加物に注力するクロンプトン社の一員となり、長期的に成功できるでしょう。」と述べています。

シランカップリング剤と特殊シリコーン技術のパイオニアである
OSiスペシャルティは、シランカップリング剤の世界的リーディングサプライヤーの一社です。これらのシランカップリング剤は、現在GEでは取り扱っていません。シランカップリング技術は、コーティング剤、シーラント、熱可塑性プラスチックス、繊維ガラスなどのアプリケーションのための接着剤の役目を果たします。また、OSiのウレタン添加物は、自動車用シート、各種装置、靴、建材、家具の性能と安全性の向上に貢献しています。OSiの特殊シリコーンは、様々な用途に使用されています。

GEシリコーンのバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるウェイン・ヒューイット(
Wayne Hewett)は、「OSiスペシャルティのテクノロジーと製品、応用開発に関する技術力は、GEシリコーンの現製品群を補完しますので、今後、我々がお客様に提供できる製品、技術、サービスなどが大きく拡大します。」と述べています。

クロンプトン社の会長兼社長兼
CEOであるビンセント・A・カラルコ(Vincent A.Calarco)氏は、GEスペシャルティ・ケミカルズの買収について、次のようにコメントしています。「今回の取引は、特殊高分子化合物とプラスチックス添加物に重点を置いた当社の戦略と一致するものであり、当社をプラスチックス添加物の世界トップ企業の一社として位置づけるものです。当社が提供する広範な製品によって、お客様が抱える数多くのニーズに対応することが可能になります。」

GEスペシャルティ・マテリアルズについて
GEスペシャルティ・マテリアルズ(GESM)は、先進の素材技術・サービスを提供する企業です。化学的水処理プログラム、水処理用添加物、石英ガラス、シリコーン、工業用ダイヤモンドなどさまざまな製品を提供しています。GEスペシャルティ・マテリアルズの事業部門として、売上高
10億ドル規模のGEシリコーンおよびGEベッツのほか、GEクオーツ、GEスーパーアブレイシブがあります。GEスペシャルティ・マテリアルズの従業員数は世界で一万人を超え、技術革新とシックスシグマを通じて、化粧品、半導体、原油掘削、建設、通信など幅広い分野でお客様をサポートしています。詳細については、GEスペシャルティ・マテリアルズのウェブサイト(http://www.gespecialtymaterials.com
<http://www.gespecialtymaterials.com/>
)をご覧ください。

クロンプトン社について
クロンプトン社は、特殊化学品および各種高分子材料の製造と販売を行っています。年間売上高は25億ドルで、顧客が成功するために必要なソリューション、サービス、価値を提供しています。詳細については、http://www.cromptoncorp.com/<http://www.cromptoncorp.com/> をご覧ください。


April 25, 2003 Business Wire

Crompton Announces Sale of Organosilicones Business to GE and Acquisition of GE's Specialty Chemicals Business

Crompton Corporation announced today a transaction that will significantly reduce its debt and sharpen its strategic operating focus.

Crompton has entered into a definitive agreement to sell its organosilicones business to the GE Specialty Materials division of General Electric Company and to acquire GE's Specialty Chemicals business. At closing, Crompton will receive $645 million in cash and the GE Specialty Chemicals business, which has an agreed-upon value of $160 million. In addition, Crompton will receive quarterly "earn-out" payments for three years after closing based on the combined performance of GE's existing silicones business and the organosilicones business it is acquiring from Crompton. The earn-out, which is based on incremental contribution margin, will be a minimum of $105 million and a maximum of $250 million payable quarterly over a three-year period. For additional information regarding the terms of the transaction, please refer to the purchase agreement, which is being filed with the U.S. Securities and Exchange Commission on a Form 8-K.

The transaction is subject to regulatory approvals and other customary conditions and is expected to close in the third quarter.

Crompton to Reduce Debt by Over 40%, Sharpen Strategic Focus
The transaction will enable Crompton to reduce debt significantly, sharpen its strategic focus and provide flexibility for organic growth initiatives. Vincent A. Calarco, chairman, president and CEO of Crompton, said, "For Crompton, the effects of this transaction are substantial:

-- In 2003, we intend to pay down over $525 million in long-term debt, a reduction of over 40%, and make a contribution of approximately $75 million to our pension plans;

-- Through 2006, we intend to pay down additional debt with earn-out proceeds of $105 million at a minimum and $250 million at a maximum;

-- By acquiring GE's Specialty Chemicals business, we will become one of the largest plastics additives producers; and

-- Combining the chemical expertise of our plastics additives units with the polymer processing capabilities of our Davis-Standard equipment unit gives us a distinctive competitive position in the polymer industry."

New Specialty Chemicals Business Broadens Crompton Base
Commenting on the acquired GE Specialty Chemicals business, Mr. Calarco said, "The acquisition of a complementary plastic additives business enhances and expands our position in these products. We expect our core polymer additives business segment to comprise approximately 60% of Crompton's total revenues upon completion of the transaction."

The acquired GE Specialty Chemicals business had 2002 sales of approximately $165 million. The business is a major supplier of secondary antioxidants, which are used to retard oxidation in plastic applications, and of impact modifiers used to enhance the impact resistance of plastics. These products will complement Crompton's existing plastics additives business, which services the vinyl and olefins and styrenics markets. As a result, Crompton will offer a broader group of plastics additives, enabling it to market comprehensive, finely tuned additive packages to meet the demanding needs of today's high-performance applications.

Divestiture of Organosilicones Business
"In terms of the divestiture of our organosilicones business, it has become increasingly clear to us that backward integration to raw material supplies is becoming a much more critical factor for business success in organosilicones, and we do not have that backward integration," Mr. Calarco stated.

"On a pro forma basis assuming the minimum earn-out, this transaction would have been accretive to 2002 earnings by $.03 per share. For 2003, it appears at this time to be slightly dilutive, however, we do not expect the transaction to impact our overall earnings outlook for the year." Crompton's organosilicones business had 2002 sales of $457 million.

"This is a significant move for our business," said William A. Woodburn, president and CEO of GE Specialty Materials. "We are building a stronger GE Silicones business that will deliver better technologies and application development services to our global customers. We are focusing our investment in platforms where we can win and grow for the long term. Selling our smaller Specialty Chemicals unit to the Crompton team will enable it to be part of a larger additives organization where it can win over the long term."

With this transaction, Crompton has decided to take its refined products business off the market at this time.

Lehman Brothers Inc. acted as principal financial advisor to Crompton in connection with this transaction. JPMorgan Securities, Inc. also advised on the transaction.

Conference Call Scheduled Today to Discuss Transaction
Crompton will hold a conference call at 1:00 p.m. Eastern time on April 24, 2003. To access the call, dial (719) 457-2641. Live audio is available on Crompton's investor relations page at www.cromptoncorp.com. Replay of the conference call will be available for two weeks beginning at 4:00 p.m., April 24, by calling (719) 457-0820, access code 346121.

Crompton Corporation is a $2.5 billion producer and marketer of specialty chemicals and polymer products providing the solutions, service and value our customers need to succeed. Additional information is available at www.cromptoncorp.com.


Crompton

Crompton Corporation is a global producer and marketer of polymer products and specialty chemicals and was formed with the September 1, 1999 merger of Crompton & Knowles Corporation and Witco Corporation. 合併当初の社名はC&K Witco) The company has about 6,800 employees in research, manufacturing, sales, and administrative facilities in every major market around the world committed to finding better solutions.

Crompton   Olefins and Styrenics Additives
Petroleum Additives
  Crompton traces its roots back to Worcester, Massachusetts in the 1880s where the company was a maker of textile looms. After more than a century as a world leader in that industry, the company transitioned into chemicals following World War II.
         
Davis-Standard   Polymer Extrusion
Equipment
  Davis-Standard was founded in 1848 as a cotton gin machinery manufacturer. Today it is the leading manufacturer of plastic and rubber extruders and extrusion systems for a broad range of manufacturers around the world.
         
Osi Specialties   Silanes
Specialty Silicones
  OSi Specialties pioneered organofunctional silanes in the 1940s and continues to be the world leader in this unique chemical technology.OSi Specialties, which began as a unit of Union Carbide, was acquired by Witco in the 1990s.
今回GEに売却
         
Uniroyal   Crop Protection
Rubber Chemicals & Elastomers
Urethane Technologies
  (acquired in 1998 by Crompton & Knowles)
Uniroyal Chemical began more than 100 years ago as the United States Rubber Company, making chemicals for use in the company's rubber products. The company was a pioneer in the development and production of synthetic rubber during World War II.
         
Witco   Vinyl Additives
Refined Products
  Witco began in Chicago in 1920 as Wishnick-Tumpeer, Inc. The company grew through the strategic acquisition of other chemical businesses. One acquisition positioned Witco as the premier producer of PVC stabilizers.

2004/09/03 東レ・ダウコーニング・シリコーン

【日本ユニカー株式会社シリコーン事業部の東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社への営業譲渡契約の締結について】
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=80440

 日本ユニカー株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 初谷幸夫)と東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 伊勢村美治)は、日本ユニカー(株)のシリコーン事業を東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)へ営業譲渡する契約を締結しました。営業譲渡日は9月30日に予定しております。

 両社は、この業務移管により、日本におけるケイ素関連技術および特殊化学品に関する顧客ニーズへの対応力を一層向上させることができるものと期待しています。

 本営業譲渡により、日本ユニカー(株)が保有する特殊化学品に関する技術および知見と東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)が保有する幅広いシリコーン製品に関する生産・開発能力が統合され、より優れたシリコーン製品およびソリューションの提供が可能となります。日本ユニカー(株)シリコーン事業部の取り扱い製品に関しては、本営業譲渡後は東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)が同製品、または同等製品を提供していくこととなります。

<ご参考>
シリコーン(Silicone)について
 シリコーンは、ケイ素と酸素からなるシロキサン結合(≡Si-O-Si≡)を骨格としたポリマーで、優れた特性(耐熱・耐寒性、耐候性、電気絶縁性、化学的安定性、撥水性、消泡性、離型性など)を持ちます。形状はオイル、エマルジョン、レジン、ワニス、ゴムおよびパウダーなどと極めて多様で、用途も化粧品、紙、繊維、プラスチックスなど日用品をはじめ、電子・電機、自動車、機械、建築・土木材料など多岐にわたって、様々な分野で利用されています。

日本ユニカー株式会社に関して
 日本ユニカー株式会社(www.unicar.jp)は、(米国)ユニオンカーバイド・コーポレーションと川崎ポリオレフィンホールディングス有限会社が折半で株式を保有しております。なお、(米国)ユニオンカーバイド・コーポレーションは、(米国)ザ・ダウ・ケミカル・カンパニ-の100%子会社であります。また、川崎ポリオレフィンホールディングス有限会社は東燃化学株式会社の100%子会社であり、さらにこの東燃化学株式会社は、東燃ゼネラル石油株式会社の100%子会社であります。

東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社に関して
 東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社(www.dcts.co.jp)はダウコーニング社と東レ株式会社の同率出資で1966年に設立されたシリコーン(有機ケイ素)製品の開発、製造、販売会社で、ダウコーニング社(現在出資比率:65%)とほぼ同一のシリコーン製品群を提供しております。また、ダウコーニング社のグローバル・ネットワークを通じ、世界各国の顧客にソリューションを提供しております。


2005.1.13 東レ・ダウコーニング・シリコーン

東レ・ダウコーニング・シリコーンとダウコーニングアジアの事業統合について
http://www.dcts.co.jp/news/nr050113.html

 この度、東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社(資本金:36億円、代表取締役社長 伊勢村美治)およびダウ コーニング アジア株式会社(資本金:7億円、代表取締役社長 一谷秀司)は2社の事業統合に関し基本合意に達しました。

 統合後の新会社名は東レ・ダウコーニング株式会社(英文社名:Dow Corning Toray Company, Limited)とし、本合意に基づき詳細合意および必要な諸手続き完了後、2005年4月1日に統合会社としての営業開始を予定しております。

 なお、東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社の株式65%およびダウ コーニング アジア株式会社の株式100%を保有しておりますダウコーニング社は統合会社の株式の65%を実質的に保持いたします。東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社の株式35%を保有しております東レ株式会社は、統合会社におきましても35%の株式を保持いたします。

 私ども2社は、事業統合を実現し、強力に且つ効率的な事業運営を行うことにより、多くのお取引先様のニーズに即応する体制を確立できると確信いたしております。

 事業・ブランド戦略を含めました統合内容等の詳細に関しましては、3月中旬に開催いたします記者説明会にてご報告申し上げます。

<参考>
● シリコーン(Silicone)について
 シリコーンは、ケイ素と酸素からなるシロキサン結合(≡Si-O-Si≡)を骨格としたポリマーで、優れた特性(耐熱・耐寒性、耐候性、電気絶縁性、化学的安定性、撥水性、消泡性、離型性など)を持ちます。形状はオイル、エマルジョン、レジン、ワニス、ゴムおよびパウダーなどと極めて多様で、用途も化粧品、紙、繊維、プラスチックスなど日用品をはじめ、電子・電機、自動車、機械、建築・土木材料など多岐にわたって、様々な分野で利用されています。

● 会社概要
(1) 東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社
 東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社(www.dcts.co.jp)はダウコーニング社と東レ株式会社の同率出資で1966年に設立されたシリコーン(有機ケイ素)製品の開発、製造、販売会社で、ダウコーニング社(現在出資比率:65%)とほぼ同一のシリコーン製品群を提供しております。

英文名  Dow Corning Toray Silicone Co., Ltd.
代  表  代表取締役社長 伊勢村 美治
本店所在地  東京都千代田区丸の内1-1-3(AIGビル)
設  立  昭和41年12月12日
資 本 金  36億円
株  主  東レ株式会社 35%
       ダウ コーニング社(Dow Corning Corporation)65%
従業員数  750人
売 上 高  41,892百万円(2003年度)

(2) ダウ コーニング アジア株式会社
 ダウコーニング社の100%出資会社として1957年に設立され、自動車、化学、電気・電子、航空、食品、医療など多くの産業に製品を提供しております。また、1972年よりモリコート特殊潤滑剤の販売及び技術サービス活動を開始、4年後に国産化し、1983年には試験設備、生産設備が拡大され、アジアの国々への供給も行っています。

英文名  Dow Corning Asia Ltd.
代  表  代表取締役社長 一谷 秀司
本店所在地  東京都千代田区丸の内1-1-3(AIGビル)
設  立  昭和32年11月
資 本 金  7億円
株  主  ダウ コーニング社(Dow Corning Corporation)100%
従業員数  163人
売 上 高  6,894百万円(2003年度)

(3) ダウ コーニング社
 ダウ コーニング社 (www.dowcorning.com) は、パフォーマンス向上ソリューションの提供により、世界で2万5千を超すお客様の幅広いニーズに対応しています。7千以上の製品およびサービスを提供する、ケイ素関連技術とその革新のグローバル・リーダーであるダウ コーニング社は、The Dow Chemical Company と Corning, Incorporated の各50%出資の企業です。Dow Corningの年間売上の半分以上は米国外の売上によるものです。

社名  Dow Corning Corporation
社長兼CEO  Stephanie A. Burns ステファニー・A・バーンズ
本店所在地  米国ミシガン州ミッドランド
従業員数  8,800人(全世界)
売 上 高  2,870百万ドル


2006/9/14 GE

GE Focuses on Growth and Higher Returns with Sale of GE Advanced Materials Business to Apollo Management, L.P.;
 Move Supports Repositioning of Industrial Portfolio for Stronger Performance

GE today announced that it has signed a definitive agreement to sell GE Advanced Materials (Silicones & Quartz) to Apollo Management, L.P., a private investment firm in a deal valued at approximately $3.8 billion in cash and securities. Upon completion of the transaction, GE will receive a 10% ownership stake in the new company and hold $400 million of notes. The closing of the transaction is subject to customary conditions, including the receipt of regulatory approvals, and is expected to occur before the end of 2006.

"Today's announcement is another big step in repositioning the Industrial segment for faster growth and higher returns," said Lloyd Trotter, GE vice chairman and president and CEO of GE Industrial. "We negotiated an attractive price for the deal, and we will use the proceeds to fund growth and restructuring in our industrial businesses."

"Advanced Materials is a global leader in a wide range of high-technology materials solutions," said Joshua Harris, a founding partner of Apollo. "It has a world class management team, a robust technology portfolio and strong research and development. This combination makes it an extremely valuable asset and gives Apollo a solid foundation to profitably grow this business and create long-term value."

GE Advanced Materials is a $2.5 billion supplier of silicone-based products, silanes, sealants, urethane additives and adhesives; and high-purity fused quartz and ceramics materials. It is headquartered in Wilton, Conn. and employs 5,000 people in 38 locations worldwide.

GE Advanced Materials has two major joint ventures - GE Toshiba Silicones (GETOS), formed in 1971, and GE Bayer Silicones (GEBS), formed in 1998. In two related transactions, GE announced that it has reached definitive agreements with Toshiba and Bayer to acquire 100% of their respective joint venture equity stakes. GETOS and GEBS will become wholly owned by GE and will be included in the acquisition by Apollo.

GE will receive net proceeds from the deal of approximately $2 billion after the purchase of minority partners' interest, taxes and deal expenses. The effect on operations will be modest and will be principally offset by restructuring.

Wayne Hewett, who currently leads the Advanced Materials business for GE, will serve as president and chief executive officer of the new business, which will be renamed upon completion of the transaction.

"Wayne and his leadership team bring years of experience to their new roles and are highly respected in the industry," added Trotter. "We wish them the very best of success in their new company and we look forward to working together as supply chain partners."

GE is a diversified technology and services company dedicated to creating products that make life better. From aircraft engines and power generation to financial services, medical imaging, television programming and plastics, GE operates in more than 100 countries and employs more than 300,000 people worldwide. For more information, visit the company's Web site at http://www.ge.com.

Apollo Management, founded in 1990, is a recognized leader in private equity, debt and capital markets investing. Since its inception, Apollo has successfully invested over $16 billion in companies representing a wide variety of industries, both in the US and internationally. Apollo is currently investing its sixth private equity fund, Apollo Investment Fund VI, L.P., which along with related co-investment entities, represents approximately $12 billion of new capital.

GE Bayer Silicones evolved out of the merger in 1998 between the silicones division of Bayer AG and General Electric Silicones Europe. As a result, the Leverkusen, Germany-based company is now one of the leading producers of silicone products in Europe, with production sites throughout Germany, the Netherlands, the U.K., and India. Together with its parent company, Bayer AG, and its sister companies, GE Silicones in the United States and GE Toshiba Silicones in Japan, GE Bayer Silicones forms a global alliance that ensures a market presence anywhere in the world.

GE東芝シリコーン株式会社  GE Toshiba Silicones Co., Ltd.
設立 1971年4月15日
資本金 払込資本金29億1,000万円
事業内容 各種シリコーン製品の研究開発、製造、販売、国際貿易、関連サービス
総売上 355億円(2003年度)
株主 ゼネラル・エレクトリック・カンパニー 51%
株式会社 東芝 49%
事業展開地域 アジア太平洋地域 12ヶ国
従業員数 約500名
主要製品 ミラブル型シリコーンゴム
液状シリコーンゴム
建築用シリコーンシーリング材
シリコーンオイル
シリコーンワニス
シリコーン消泡剤
シリコーン離型剤
シリコーン撥水剤
シリコーングリース・オイルコンパウンド
シラン化合物
     
GE東芝シリコーン(上海)
GE Toshiba Silicones Shanghai Co., Ltd.
  (所在国) 中国
  (事業内容) 各種シリコーン製品の研究開発、製造、販売、国際貿易、関連サービス
  (取扱製品) シリコーンゴム、シーラント、オイルエマルジョン、レジン、特殊製品
 
GE東芝シリコーン(香港)
GE Toshiba Silicones (Hong Kong) Ltd.
  (所在国) 香港
  (事業内容) 各種シリコーン製品の国際貿易、販売、関連サービス
  (取扱製品) 各種シリコーン製品
 
GE東芝シリコーン(韓国)
GE Toshiba Silicones (Korea) Ltd.
  (所在国) 韓国
  (事業内容) 各種シリコーン製品の販売、用途開発、関連サービス
  (取扱製品) 各種シリコーン製品
 
GE東芝シリコーン(タイランド)
GE Toshiba Silicones (Thailand) Ltd.
  (所在国) タイ
  (事業内容) 各種シリコーン製品の販売、用途開発、関連サービス
  (取扱製品) 各種シリコーン製品
 
GE東芝シリコーン(マレーシア)
GE Toshiba Silicones (Malaysia) Ltd.
  (所在国) マレーシア
  (事業内容) 各種シリコーン製品の製造、販売、用途開発、国際貿易、関連サービス
  (取扱製品) シリコーンゴム、シーラント、液状シリコーン
 
GE東芝シリコーン(オーストラリア)
GE Toshiba Silicones (Australia) Ltd.
  (所在国) オーストラリア
  (事業内容) 各種シリコーン製品の販売、用途開発、関連サービス
  (取扱製品) 各種シリコーン製品
 
深?GETOSファインシリコーン
Shenzhen GETOS Fine Silicones Co., Ltd.
  (所在国) 中国
  (事業内容) シリコーンエラストマーの製造、販売
  (取扱製品) シリコーンエラストマー
 
アジアシリコーンモノマー
Asia Silicones Monomer Ltd.
  (所在国) タイ
  (事業内容) シリコーン(シランモノマー/シロキサン中間体)の製造、販売
  (取扱製品) シリコーン(シランモノマー/シロキサン中間体)
 
GE東芝シリコーン・アジアパシフィック
GE Toshiba Silicones Asia Pacific Pte. Ltd.
  (所在国) シンガポール
  (事業内容) 各種シリコーン製品の販売、用途開発、関連サービス
  (取扱製品) 各種シリコーン製品
  * 旧OSiスペシャルティ製造会社の持株会社6社を擁する
   (オーストラリア、タイ、マレーシア、香港、中国、韓国)

日本経済新聞 2007/2/2

半導体材料 世界2強 投資競う SUMCO 3500億円で能力3倍 
 信越も加速、寡占強まる


 半導体材料のシリコンウエハーで世界2位のSUMCOは2010年をメドに、最先端ウエハーの生産能力を現在の3倍強の月産200万枚に引き上げる。国内外の3工場に計3500億円を投じて生産設備を増強する。半導体の製造コストを左右するウエハー分野では、首位の信越化学工業も1200億円を投じて能力を増強中。世界シェアの6割強を握る日本の2強が投資競争を激化させることで、寡占化が一段と進みそうだ。
 住友金属工業と三菱マテリアルのウエハー事業統合会社であるSUMCOは、携帯電話や薄型テレビの半導体向けに需要が急増していることに対応し、佐賀県伊万里市と長崎県大村市の工場、台湾の合弁工場で増産投資を実施する。
 半導体ウエハーは直径200ミリ以下の旧世代から最先端の300ミリへ世代交代が急速に進んでいる。SUMCOは300ミリウェハーの月産能力を62万枚から08年夏に100万枚、09年夏に140万枚にし、10年中に200万枚まで増やす。投資資金は金融機関からの借り入れや社債発行で賄う。
 SUMCOは昨年10月、ウェハー5位のコマツ電子金属(現SUMCO TECHXIV)を買収。世界シェアを3割強に高め、信越化学に並ぶ規模になった。大型投資で首位奪取を狙う。
 信越化学は昨年、福井県と長野県の工場敷地に新工場を建設。福島県の白河工場や米国でも設備を増強しており、今秋までに300ミリ8ウエハーの生産能力を月産100万枚に引き上げる。今後も投資を加速させる見通しだ。ウエハーは半導体の生産増に伴い、需要に供給が追い付かない状況が続いている。米調査会社ガートナーの予測では、300ミリウエハーの需要は07年に前年比4割増、08年も3割以上伸びる。
 半導体市場ではフラッシュメモリーの価格が1年間で7割下がるなど先行きに不透明感もある。半導体価格の下落が続けばウエハーにも値下げ圧力が強まる見通し。SUMCOと信越化学は需要が堅調なうちに増産して一気にシェア拡大を狙う。価格が軟調になっても一方が投資を抑えれば、すぐにシェアを奪われるため、今後も二強の投資競争は続くとみられる。
 ハィテク製品では薄型テレビや半導体などでも投資競争が激化。体力のある上位メーカーにシェアが集中する寡占化傾向が強まっている。


2007/02/02 カネカ  

変成シリコーンポリマー  米国に新工場建設を決定、日米欧3拠点体制が確立
―設備投資額、約40億円。総能力、年産40,000トンへ―


◎株式会社カネカ(本社:大阪市。社長:大西正躬)は、
変成シリコーンポリマー(シリル末端ポリエーテル樹脂、商品名:「カネカMSポリマー(R)」)の旺盛な需要に応えるため、米国子会社であるカネカテキサス(株)の敷地内に新たに工場を建設する。能力は年産10,000トン、稼働は2009(平成21)年春の予定で、設備投資額は約40億円となる。
 すでに当社は
高砂工業所に15,000トン、欧州子会社であるカネカベルギー(株)に15,000トンの能力を有しており、米国での新設によって合計年産40,000トンの供給体制が確立する。
 日米欧に拠点を持つグローバル事業として、今後も世界の顧客ニーズに応えていくことによって、トップメーカーとしての地位をより強固なものにしていく。  

◎「カネカMSポリマー(R)」は、当社が1978(昭和53)年に独自技術で世界に先駆けて開発した液状樹脂であり、副原料と混合することにより
常温硬化のゴム弾性を有する建築用シーリング材になる。
 このシーリング材は、シリコーン系やポリウレタン系など他のシーリング材に比して、耐久性、耐候性、低汚染性、作業性、塗装性などの物性に優れ、加工性や経済性の特徴も有していることから、高層建築用から一般建築用まで幅広く用いられ、現在まで建築用シーリング材市場における代表的な基材として飛躍的に成長してきている。
 また近年、その「無溶剤」という特性が評価され、環境適合型ポリマーとしても室内用接着剤用途を中心に、欧米でも需要が着実に伸びてきている。  

◎日本では20数年程前から建築用途を中心に工業用途、DIY用途、自動車用途など幅広く採用されており、1997(平成9)年カネカベルギー(株)での生産を開始して以来、欧州でも同様の用途で順調に拡大してきている。更に日本と欧州に次ぐ成長市場として米国での市場開発を積極的に進めてきた結果、建築用途、DIY用途、自動車用途などで着実に市場が拡大し、将来にわたり大幅な事業拡大が期待できると判断し、今般新たな拠点として新工場の建設を決定した。 

◎新しく建設する米国工場は、独自の技術を組み込んだ設計となっており、差別化力のある優れた品質の製品を提供することができる。市場のポテンシャリティが高い米国市場において、変成シリコーンポリマー事業を大きく伸ばしていく計画である。 


日本経済新聞 2007/9/11

太陽電池ウエハー SUMCO、4倍に増産
 145億円投資 佐賀に新工場 欧米勢を追撃

 シリコンウエハー大手のSUMCOが太陽電池向けウエハーの大幅増産に踏み切る。10日、145億円を投じ佐賀県に新工場を建設すると発表した。2009年春に稼働、生産能力は現在の4倍となる。その後も順次拡張し、11年以降には10倍以上に引き上げる計画。
半導体向けでは世界シェア2位のSUMCOだが、太陽電池向けは欧米勢が先行する。太陽電池市場の急拡大に対応、生産体制を強化し欧米勢を追撃する。

 新工場は佐賀県伊万里市にある半導体向け300ミリウェハー工場の隣接地につくる。生産能力(発電能力換算)は年間300メガ(メガは100万)ワット。子会社のSUMCOソーラー(和歌山県海南市)が生産している100メガワット分と合わせると、総生産能力は年間400メガワットとなる。
 新工場では11年以降には1ギガ(ギガは10億)ワット規模まで拡充する計画で、「投資総額は400億円になる」(重松健二郎社長)。太陽電池向けウエハーでのSUMCOの世界シェアは現在4%程度、中位メーカーに位置するとみられる。中長期的には10%に高め、大手の一角入りを狙う。
 環境問題や原油高などを背景に、世界の太陽電池市場は急速に拡大。発電能力換算で2ギガー2.5ギガワットといわれる年間の総需要は、10年には10ギガワットに増えるとの予測もある。太陽電池で発電した電力を政府が買い取る仕組みを導入しているドイツなど、国を挙げて太陽電池の普及に取り組むケースもある。
 市場拡大をにらみ、欧米のシリコンウェハーメーカーは一斉に設備増強に動いている。ノルウェーのリニューアブルエナジー(REC)は06年に190メガワット分を増強し、生産能力を年間440メガワットに引き上げた。米MEMCも能力増強を急いでいる。
 シリコンウェハーは半導体向けの需要も増加している。原料となる多結晶シリコンが世界的に不足する中、SUMCOはこれまで価格の高い半導体向けを中心に生産を手掛けてきた。ただ、ここにさて多結晶シリコン増産の動きも相次ぎ、「調達のメドがついた」(重松社長)ことから新工場建設を決めた。
 太陽電池向けウエハーでは、国内最大手の
エム・セテックやJFEスチールも増産に意欲的だ。半導体向けで世界最大手の信越半導体は現在、太陽電池向けを手掛けていないが、「将来の有望市場として調査・研究している」としており、今後、参入してくる可能性もある。

原料のシリコン 需給改善へ 増産や参入相次ぐ
 シリコンウエハーの原料である多結晶シリコンは主に半導体向けに使われてきた。ここ数年は太陽電池向け需要も急増、需給逼迫を背景に価格も大幅に上昇している。ただ、一段の需要増を見込んで多結晶シリコン事業に参入する企業も出てきており、中期的には品不足感は薄れるとみられている。SUMCOの大幅増産の背景には、こうした需給改善もある。
 多結晶シリコンの世界需要は2006年で約3万7千トンで、うち太陽電池向けは約3割。需給逼迫を受け、07年の国際大口取引価格は半導体ウエハー向けが前年比15−20%、太陽電池向けが15%前後上昇し、3年連続値上がりした。
 品不足感を解消しようと、多結晶シリコン生産に新たに乗り出したり、増産に動いたりするケースも相次ぐ。新日本製鉄は太陽電池向けに、年産2千トン規模の新工場を2010年にも建設する方向で検討に入った。国内最大手のトクヤマも生産量を引き上げる計画。
 シャープや三菱電機など国内の太陽電池メーカーは、ウエハー不足から太陽電池の生産を思うようにのばせない状態が続いている。多結晶シリコンの増産が進み、SUMCOの新工場が稼働すれば、国内太陽電池メーカーの供給力が増しそうだ。