日本とアジアの石油化学の現状その他を、各社のホームページや新聞雑誌情報を基にまとめ
た個人のデータベースです。


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                                    連絡先 knak@js2.so-net.ne.jp            

           

2002/9/2 コマツ

太陽電池向け多結晶シリコンのJV設立で正式契約
  
http://www2.komatsu.co.jp/KMKOUHOU.NSF/594ecff1074f2e754925656e0034433f/094d6ef4fe043eb449256c280020e1d4?OpenDocument

コマツの米国子会社で、多結晶シリコンを主力事業とするアドバンスト・シリコン・マテリアルズ有限会社と、ノルウエーのリニューアブル・エナジー社の子会社であるシリコン・テクノロジー社は、太陽電池向け多結晶シリコンの生産・販売を目的とするJVを設立することでこのほど正式契約を締結しました。新会社名は、ソーラー・グレード・シリコン社(Solar Grade Silicon LLC )で、本年9月に50:50の持分比率でスタートします。


日本経済新聞夕刊 2003/5/28

シリコンウエハー 新日鉄が事業撤退 合弁会社株、独社に売却


新日本製鉄は28日、半導体用のシリコンウエハー事業から撤退すると発表した。

ワッカーグループが55%、新日鉄が45%を出資する合弁企業のワッカー・エヌエスシーイーをワッカーグループが全額出資子会社にする。

 


2003/05/28 新日本製鉄

Wacker-Chemieグループによるワッカー・エヌエスシーイー社の完全子会社化について
http://www0.nsc.co.jp/CGI/top/top.cgi?mode=jpn&key=newspick&seq=303

 

ワッカー・エヌエスシーイー株式会社
代表取締役社長   Dr. Albrecht P. Mozer (アルブレヒト モッツアー)
資本金   135億円(ワッカー55%、新日鐵45%)
総資産   450億円
本社   東京都中央区
従業員   約1千人
昨年売上高   約200億円
主要工場   光工場(山口県光市) 12インチライン, 8インチライン、6インチライン
マレーシア工場(ケタ州クリム) 8インチライン


2000/11/9 新日本製鐵

シリコンウェーハ事業における提携について
   
http://www0.nsc.co.jp/news/2000/20000525.html


Wacker-Chemie GmbHと本年5月25日に基本合意したシリコンウェーハ事業における提携について、10月25日にWackerの100%子会社であるWacker Siltronic AGと正式契約を締結致しました。

Wacker Group は新日鐵の100%子会社であるニッテツ電子の増資に応じ、その発行済株式の55%を取得致しました。
ニッテツ電子は、ワッカー・エヌエスシーイーと致しました。

ニッテツ電子(株)の概要
新社名   ワッカー・エヌエスシーイー株式会社
会 長   Dr. Robert R*mer
社 長   西谷 徳治
資本金   135億円
総資産   約510億円(00年3月末)
本 社   東京都中央区
設 立   1985年
従業員   1,029人(00年11月、マレーシアを含む)
売上規模   約200億円(99年度連結ベース)
事業概要   シリコンウエハの製造販売

 


May 29, 2003 Dow Jones     Dow Corning release

Dow Corning, Wacker-Chemie to Form Asian Joint Venture

Dow Corning Corp. and Wacker-Chemie GmbH (G.WAC) plan to form a joint venture in Asia to make silicone intermediates and fumed silica used in products for industrial and consumer applications.


2003.05.28 Dow Corning

Dow Corning and Wacker plan strategic alliance to produce key raw materials in Asia - An exciting alliance between industry leaders
  http://www.dowcorning.com/content/news/pr_dc_wacker.asp?DCAPP=WCMnewsInfo&DCWS=&DCWSS=


Dow Corning Corp. and Wacker Chemie GmbH today announced their intent to form a joint venture in Asia. The intent of the venture would be to manufacture silicone intermediates and fumed silica that are used in thousands of finished products for industrial and consumer applications, ranging from construction and lubricants to electronics and personal care.


2008/3/14 三菱マテリアル

多結晶シリコン増産起業について

 当社は、四日市工場(三重県四日市市)に335億円を投じ、予てより検討して参りました
多結晶シリコンの1,000トン/年の生産能力増強を図る増産起業の計画を確定し、実施することと致しましたので、下記の通りお知らせ致します。


◇三菱マテリアルグループの多結晶シリコン年間生産量
            <現状><今次増強> <増強後>
 四日市工場   1,800トン  +1,000トン   2,800トン
 MIPSA(※)   1,500トン
 合計        3,300トン            4,300トン

 ※ MIPSA:米国三菱ポリシリコン社 当社100%出資の米国子会社

同社は多結晶シリコンでトクヤマに次ぎ2位


2008年05月28日 チッソ            撤退

太陽光発電用途ポリシリコンの事業化について

 チッソ株式会社、新日鉱ホールディングス株式会社及び東邦チタニウム株式会社の3社は、昨年1月から共同で独自の亜鉛還元法(JSS法)による太陽光発電用途ポリシリコン製造技術の実証化に取り組んでまいりましたが、今般、その結果を踏まえ、事業会社「
新日本ソーラーシリコン株式会社 (仮称)」を設立の上、総額約240億円を投じて茨城県鹿島コンビナート内に量産工場を建設することについて、本日、合意いたしました。

 地球温暖化対策の一環である太陽光発電の世界的な需要急増に伴い、その原料となるポリシリコンの需要は引き続き大幅な伸張が予想されており、3社は、今後、高品質・低コストの太陽光発電用途ポリシリコンを安定的に供給してまいります。また将来的には、年産1万トン規模の生産体制の構築を視野に入れております。

1.事業会社の概要
(1)商  号  :新日本ソーラーシリコン株式会社(仮称)
(2)設立予定日 :2008年6月30日
(3)本店所在地 :東京都千代田区
(4)工場所在地 :茨城県神栖市(鹿島コンビナート奥野谷浜工場団地内)
(5)工場敷地面積:5万平方メートル
(6)資 本 金 :1億円
(7)出資比率  :チッソ50%、新日鉱ホールディングス30%、東邦チタニウム20%
(8)社  長  :大木 和雄(現 新日鉱ホールディングス且謦役(専務役員))
(9)事業目的  :太陽光発電用途ポリシリコンの製造販売
(10)従業員数 :約110名(年産3,000トン時)

2.生産計画
 第1期として量産規模のプラント(年産400トン)を1系列建設し、第2期として年産3,000トンまで同系列のプラントを増設する。
(1)第1期
  (イ)生産能力:年産400トン
  (ロ)建  設:本年7月着工
  (ハ)生産開始次期:2010年度上期
(2)第2期
  (イ)生産能力:年産3,000トン
  (ロ)建  設:2010年上期以降、増設
(3)総投資額(第1期、第2期合計)
     約240億円

3.製造技術の特長
 (1)亜鉛還元法(JSS法)の特長は次のとおりです。
  (イ)太陽光発電用途ポリシリコン市場で主流のシーメンス法と同じ塩化法によるもので、太陽光発電用途に十分な性能である8N〜9N(99.999999〜99.999999%)の高純度ポリシリコンを生産することができる。
  (ロ)シーメンス法に比べ、四塩化珪素(SiCl4)を原料とするため、反応効率がよく、加えて未反応の四塩化珪素の再利用が容易であることから、低コストである。

 (2)本製造技術は、3社がそれぞれ有する固有技術を融合させたものです。



2013年2月28日  

太陽光発電用途ポリシリコン事業からの撤退について

 JNC、JX日鉱日石金属及び東邦チタニウムの3社は、2008年6月に共同で「新日本ソーラーシリコン株式会社」を設立し、独自の亜鉛還元法(JSS法)による太陽光発電用途ポリシリコンの事業化に取り組んでまいりましたが、本日、この事業からの撤退に合意いたしました。
 太陽電池市場は、欧州債務危機の深刻化等により需要が伸び悩む一方、中国メーカー等の設備増強により大幅な供給過剰状態にあります。これに伴い、太陽電池における主要な材料であるポリシリコンについても世界的な供給過剰が続く見通しにあります。
 これまで鹿島工場で品質及び量産技術の確立に取り組み、一定の目処が立ちましたが、上記のような市場環境の悪化により、事業の継続は困難であると判断いたしました。
 

<事業会社の概要>
(1)商 号: 新日本ソーラーシリコン株式会社
(2)設 立 日: 2008年6月16日
(3)所 在 地: 茨城県神栖市奥野谷5600番地4
(4)工場敷地面積: 8万平方メートル
(5)資 本 金: 1億円
(6)出資比率 : JNC 50%、JX日鉱日石金属 30%、東邦チタニウム20%
(7)社 長: 熊原 克巳
(8)事業目的: 太陽光発電用途ポリシリコンの製造販売
(9)従業員数 : 48名(2013年2月1日現在)