日本とアジアの石油化学の現状その他を、各社のホームページや新聞雑誌情報を基にまとめ
た個人のデータベースです。

 他のページへ  トップページ  その他化学及び周辺業界  医薬(トップ)   バイオ(トップ) 

           飼料添加物・食品添加物(トップ) 

                                    連絡先 knak@js2.so-net.ne.jp        

 

2002/9 味の素

ブラジルにおける飼料用リジン生産設備増強について
  
http://www.ajinomoto.co.jp/press/2002_09_02_2.html


ブラジルにおいて、
味の素ビオラティーナ有限会社は、飼料用リジンの生産設備を増強致します。


日本経済新聞 2003/6/24

飼料用アミノ酸 味の素、ブラジルで増産         
発表

味の素はブラジルで飼料用アミノ酸リジン生産を増強する。年産能力を現在の3万トンから2004年末までに2.4倍の7万2千トンにする。飼料原料のコスト削減などを背景とした世界的な需要増に対応する。


2003/06/23 味の素

飼料用リジン ブラジルで2倍強の生産設備増強
2004年12月 世界で28.5万トン体制へ
   
http://www.ajinomoto.co.jp/press/2003_06_23_1.html


味の素ビオラティーナにおいて、年産2.4万トンの生産設備の増強を行うことを決定し、これにより2004年12月完工予定時にはブラジルで飼料用リジンの生産能力は7.2万トンとなります。今回の設備投資額は26百万USドル(約31億円)の予定です。

1.Ajinomoto Animal Nutrition:

  味の素(株)の飼料用アミノ酸ビジネスは、世界6ヶ国(フランス、イタリア、U.S.A.、タイ、中国、ブラジル)に生産拠点を持ち、“Ajinomoto Animal Nutrition”グループとして、グローバルな展開をしています。
     
    Ajinomoto Animal Nutrition グループ 
 味の素ユ−ロリジン(株)    Ajinomoto Eurolysine S.A.S. (フランス)
 味の素ビオイタリア(株)  Ajinomoto Bioitalia S.p.A(イタリア)
 味の素ハ−トランドLLC  Ajinomoto Heartland LLC (U.S.A.)
 タイ味の素(株)  Ajinomoto Co.,(Thailand) Ltd. (タイ)
 川化味の素(有) Chuanhua Ajinomoto Co., Ltd. (中国)
 味の素ビオラティ−ナ(有) Ajinomoto Biolatina Industria e Comercio Ltda. (ブラジル)
     

2.味の素ビオラティーナ(有)の概要:

・社名 Ajinomoto Biolatina Industria e Comercio Ltda.
・設立 1975年6月23日
・本社所在地 Rua Joaquim Tavora 541, Vila Mariana, 04015-901 Sao Paulo, SP. Brazil
・社長 鍵冨 信三
・主力製品 調味料、飼料用リジン
・資本金 BRL 85,715,488
・従業員 319名(2003年5月31日現在)
     
     
3.味の素ビオラティーナ バルパライソ工場の概要:
・工場所在地 Rod. Dr. Placido Rocha Km 39, 16880-000 Valparaiso, SP, Brazil
・生産開始 1997年6月
・工場長 Jorge Shiratori
・生産能力 飼料用リジン 年産30,000トン(現行)
・従業員 122名(2003年5月31日現在)

2002/6/11 味の素

米国における飼料用スレオニン生産設備新設及び飼料用リジン生産設備増強について
   
http://www.ajinomoto.co.jp/press/2002_06_11.html


味の素ハートランド株式会社(本社:米国イリノイ州シカゴ、工場:アイオワ州エディビル)は、飼料用スレオニンの生産設備を新設すると共に、飼料用リジンの生産設備を増強致します。

飼料用スレオニンの生産能力は年間1万トン、飼料用リジンの生産能力は、現行年間4万トンから年間5万トンまで拡大


2002/1/30 味の素
    
米国、イタリア、タイにおける飼料用リジン生産設備増強について
  
 http://www.ajinomoto.co.jp/press/2002_01_30_02.html



米国、イタリア及びタイにおいて、
飼料用リジンの生産設備を増強し、今後も需要拡大が見込まれる北米、欧州およびアジア・オセアニア市場での安定供給を図ります。

米国においては、
味の素ハートランド(株)の生産能力を、既存の年間4万トンから年間5万トンまで拡大

イタリアにおいては、味の素ビオイタリア(株)の生産能力を、既存の年間2万トンから年間3万トンまで拡大

タイにおいては、タイ味の素(株)の生産能力を、既存の3万トンから5万トンまで拡大

当社飼料用アミノ酸ビジネスの主力製品である飼料用リジンは、市場規模約60万トンで、当社は、世界シェア約35%を保持しています。 


2001/11/20 味の素

タイにおける、飼料用リジン生産設備増強について
  
http://www.ajinomoto.co.jp/press/2001_11_20.html


タイ味の素鰍フ飼料用リジンの生産設備を増強し、生産能力を既存の30千トンから
50千トンまで拡大


2001/8/6
 
味の素(株) ブラジルでグルタミン酸ナトリウム生産増強
   
http://www.ajinomoto.co.jp/press/2001_08_06.html


味の素インテルアメリカーナ(有)及び味の素ビオラティーナ(有)の生産体制を合わせて年間15万トン規模にする検討を始めました。第一段階として、本年は味の素ビオラティーナ(有)ラランジャパウリスタ工場に18百万USドルを投資し、2万トンの増強を行います。これにより味の素インテルアメリカーナ(有)リメイラ工場と合わせて年間12万トンの生産能力となります。工事は本年11月に完工の予定です。

(資料1)MSG(グルタミン酸ナトリウム)の市場規模と当社シェア

地域 推定需要量 比率 味の素シェア

全世界

150万トン

100%

30% 

除く 中国

85万トン

57%

48% 

(欧米地域)

(27万トン)

(18%)

(47%)


2001/4/4 味の素

味の素ユーロリジン の飼料用スレオニン生産設備増強について
   
http://www.ajinomoto.co.jp/press/2001_04_04.html


飼料用アミノ酸ビジネスでは、米国における飼料用アミノ酸「スレオニン」生産設備新設に続き、この度、味の素ユ−ロリジン梶i本社 パリ、工場 アミアン市)で、飼料用アミノ酸「スレオニン」の生産設備を増強し、生産能力を倍増致します。
 
【添付資料】

1. AJINOMOTO ANIMAL NUTRITIONとは   
別紙参照

<欧州におけるAANグル−プ会社>
2. 味の素ユ−ロリジン鰍フ概要は

・ 社 名 : AJINOMOTO EUROLYSINE
(2000年7月社名変更、旧社名「 EUROLYSINE 」)
・ 設 立 : 1974年8月14日
・ 本社所在地 : 153, rue de Courcelles, 75817 Paris Cedex 17, France
・ 社 長  : 田村 幸道
・ 主力製品 : 飼料用リジン、スレオニン、トリプトファン
・ 資本金 : EUR 26,865,000
・ 従業員 : 269人


3. 味の素ユ−ロリジン梶@Amiens工場の概要は

・ 本社所在地 : Z.I. rue de Vaux, 80084 Amiens Cedex 2, France
・ 生産開始 : 1976年5月13日
・ 従業員 : 269人
・ 工場長 : Jeannick Scellier
・ 生産能力 : 飼料用リジン 年産70,000トン
飼料用スレオニン 年産19,000トン
飼料用トリプトファン 年産1,500トン
・ 従業員 : 236人


4. 味の素ビオイタリア鰍フ概要は

・ 本社所在地 : Via Gramsci n. 1,45013 Bottrighe (Ro), Italy
・ 生産開始 : 1992年12月10日
・ 社長 : 佐野千明
・ 工場長 : Gabriele Corazza
・ 生産能力 : 飼料用リジン 年産20,000トン
・ 従業員 : 88人

 


2001/1 味の素
 
米国における飼料用スレオニン生産設備新設について
  
http://www.ajinomoto.co.jp/press/2001_02_02.html

 

味の素ハートランドは、飼料用スレオニンの生産設備を飼料用リジン生産工場のあるアイオワ州エディビルに新設いたします。

設備投資金額は42億円で、生産能力は年間1万トン、完成時期は2002年春を予定しています。


2003/2/18 味の素

海外合弁会社7社の株式譲渡について
   http://www.ajinomoto.co.jp/press/2003_02_18_1.html

味の素とユニリーバ社は、両社で締結しているアジア6つの国・地域における合弁事業契約を終了し、当社が保有する合弁会社7社の全株式を2回に分けて、Unilever社グループ各社に譲渡することに合意

日本経済新聞 2006/11/23

江頭邦雄 私の履歴書 

 2001年末、私はオランダのロッテルダムで食品・日用品の巨大企業ユニリーバのCEO(最高経営責任者)アントニー・バーグマンスとぎりぎりの交渉を続けていた。
 事の発端はユニリーバが米国の食品会社ベストフーズ社を買収したことにあった。ベストフーズと味の素はかつて合弁会社クノール食品を運営。その後、同社が味の素の100%子会社になってからも技術、商標契約を継続していたほか、東南アジアの6カ国で合弁事業を展開していた。そのベストフーズをユニリーバが買収したことで合弁会社をどうするかという問題が持ち上がったのだ。
 ユニリーバは東南アジアの合弁7社を自分のものにしたいといい、当方もそれはやむなしと考えていたが、売却価格で折り合いがつかずトップ交渉に持ち込まれていた。

 合弁会社を巡る交渉は、簿価80億円の7社を460億円でユニリーバに売却することで決着した。

株式譲渡をする合弁会社7社の概要(2002年12月31日現在)

商号             カリフォルニア・マニュファクチュアリング(株)
本店所在地 フィリピン、マニラ市
代表者 Mars Aaron
資本の額 40,000千フィリピンペソ
株主 味の素(株)50%、Unilever社50%
主な事業の内容 加工食品事業

 

商号             シーピーシー/アジ(タイランド)(株)
本店所在地 タイ、バンコク市
代表者 Janjaree Thanma
資本の額 45,000千バーツ
株主 味の素(株)50%、Unilever社50%
主な事業の内容 加工食品事業

 

商号 シーピーシー/アジ(香港)(株)
本店所在地 中国、香港
代表者 Anthony Lai
資本の額 5,000千香港ドル
株主 味の素(株)50%、Unilever社50%
主な事業の内容 加工食品事業

 

商号 シーピーシー/アジ(アジア)(株)
本店所在地 中国、香港
代表者 Enzo Allara
資本の額 1,000米ドル
株主 味の素(株)50%、Unilever社50%
主な事業の内容 加工食品事業

 

商号            シーピーシー/アジ(シンガポール)(株)
本店所在地 シンガポール
代表者 Berna Wake
資本の額 500千シンガポールドル
株主 味の素(株)50%、Unilever社50%
主な事業の内容 加工食品事業

 

商号 シーピーシー/アジ(台湾)(株)
本店所在地 台湾、台北市
代表者 Manny Nisperos
資本の額 170,000千台湾ドル
株主 味の素(株)50%、Unilever社50%
主な事業の内容 加工食品事業

 

商号           シーピーシー/アジ(マレーシア)(株)
本店所在地 マレーシア、クアランプール市
代表者 Berna Wake
資本の額 1,300千マレーシアリンギット
株主 味の素(株)50%、Unilever社50%
主な事業の内容 加工食品事業

 


2003/3/13 味の素

タイにおける甘味料事業開始のお知らせ
 第一弾として、低カロリー甘味料「Lite sugar」製造発売開始
   
 http://www.ajinomoto.co.jp/press/2003_03_13.html

タイ味の素(株)にて、低カロリー甘味料「Lite sugar」(ライト シュガー)の製造・販売を開始いたします。


日本経済新聞 2003/7/30

味の素 欧州で調味料事業拡大
 買収の仏企業 生産カ2割増 営業拠点も新設

買収するフランスの中堅調味料メーカー、オルサン社の生産能力を2割程度引き上げる。パリに欧州全域を統括する営業拠点も設け、成長が見込めるロシアや東欧圏を含めた販売活動を本格化する。


2002/11/22 味の素株式会社

欧州うま味調味料会社株式取得の件
   
http://www.ajinomoto.co.jp/press/2002_11_22.html


うま味調味料グルタミン酸ナトリウム(MSG)の生産・販売会社であるオルサン株式会社の全株式を保有するため、このたびアミラムフランス株式会社との契約を11月21日(木)に締結致しましたので、ご報告致します。
アミラムフランスは、テイトアンドライル社グループに属しております。


<オルサン株式会社概要>

名称 :ORSAN SA
本社所在地 :フランス国ソンム県メニルサンニケーズ市
設立年 :1928年
売上高 :64.4百万ユーロ(約77億円) 2001年度
従業員数 :約190名
資本金 :49.6百万ユーロ(約60億円) 2001年度末
事業内容 :うま味調味料MSGその他の生産及び販売
   

<テイトアンドライル社概要>

名称 :Tate&Lyle PLC
本社所在地 :英国ロンドン市
設立年 :1921年
売上高 :約40億ポンド(約7600億円) 2001年度
税前利益 :約159百万ポンド(約302億円) 同上
資本金 :約123百万ポンド(約234億円) 2001年度末
従業員数 :約9000名
事業内容 :世界有数の砂糖、スターチメーカー

2002/11/21 Tate & Lyle PLC

Conditional sale of monosodium glutamate unit to Ajinomoto
  
 http://www.tateandlyle.com/PressReleases/PressRelease1163.asp


Tate & Lyle PLC ("Tate & Lyle") announces that it has today entered into an agreement for the sale of its monosodium glutamate (MSG) production unit in France to Ajinomoto Co., Inc. ("Ajinomoto").

Ajinomoto is the minority shareholder with, currently, 19.61% of the shares in issue (12.32% by the time of completion).

The sale excludes Orsans 51% shareholding in Orsan Guangzhou Gourmet Powder Company Limited ("Orsan China") which produces MSG in China.


日本経済新聞 2003/10/16

味の素、仏に「欧州味の素食品」を発足

味の素は15日、パリに調味料生産の「欧州味の素食品」を発足したと発表した。今年7月末に買収手続きを完了した仏中堅調味料メーカー、オルサンの社名を変更した。


2003/12/9 味の素

味の素、タイに核酸系調味料の新工場を稼動
- グローバルな生産・供給体制を確立 -
   
http://www.ajinomoto.co.jp/press/2003_12_08_1.html

味の素株式会社(社長:江頭邦雄 本社:東京都中央区)は、この度、タイ(バンコクから300km離れたカンペンペット県)に核酸系調味料の新工場を竣工いたしました。

 

参考資料               
1.核酸系調味料に関する基本情報

・品種              当社は、イノシン酸ナトリウムとリボヌクレオタイドナトリウム(イノシン酸ナトリウムとグアニル酸ナトリウムの混合物)を製造・販売しています。
・製品特徴 イノシン酸ナトリウムは、古くから“だし”として使用されてきた“鰹節”のうま味成分で、魚肉・牛肉・鶏肉などに多く含まれています。一方、グアニル酸ナトリウムは“干し椎茸”のうま味成分で、きのこ類に多く含まれています。いずれも“昆布”のうま味成分であるグルタミン酸ナトリウムと併用することにより、強く豊かなうま味を作り出します。
・用途 うま味調味料、即席麺(スープ)、スープ・ブイヨン、風味調味料、カレールー、つゆ・たれをはじめとする加工食品に幅広く使用されています。添加率の目安(重量ベース)は、スープの場合、グルタミン酸ナトリウム100に対して、核酸系調味料1〜10です。
・原料及び製造方法 主にタピオカ澱粉などを原料とし、「味の素」と同様、発酵法により製造します。
・発売時期 1964年 「味の素KKのIN」(イノシン酸ナトリウム)発売
1965年 「味の素KKのWP」(リボヌクレオタイドナトリウム)発売
・販売地域 現在、日本国内はもとより、世界約100か国で、主に加工用用途で販売されています。
・ブランド名称
    (1)イノシン酸ナトリウム   (2)リボヌクレオタイドナトリウム
日本国内     “IN”     “WP”(ダブルプラス)
海外     “AJITIDE” IMP     “AJITIDE” I+G

2.タイ味の素(株)の概要

・社名 AJINOMOTO CO., (THAILAND) LTD.
・設立 1960年4月
・本社所在地 タイ国バンコク市
・社長 三本侃治(みもとかんじ)
・主要生産品 調味料・食品・飼料用アミノ酸
・資本金 796百万タイバーツ(約21億円)
・株主構成 味の素(株) 74.30%
・従業員数 840 (内日本人出向者 30)
・グループ売上高 172億タイバーツ(約470億円)
       2003年11月末 タイバーツ=2.74円
     
3.タイ味の素(株)カンペンペット第2工場(新工場)
・工場所在地 タイ国カンペンペット県
・工場長 城下欣也(しろしたよしなり)
・敷地面積 約180ヘクタール・・・カンペンペット工場の総敷地面積(含む第1工場)
・本格生産開始時期 2003年11月
・従業員数 110 (内日本人出向者 5)
・主要生産品       核酸系調味料
(リボヌクレオタイドナトリウム:イノシン酸ナトリウムとグアニル酸ナトリウムの混合物)

4.タイにおける味の素グループの事業概要

1) アセアン本部
  アセアン全体の統括本部。アジアにおける事業戦略の構築や各法人のとりまとめを行う。
   
2) タイ味の素(株)
  風味調味料、加工食品、飼料用アミノ酸の製造販売会社。 
 
・プラパデン工場(バンコク郊外) AJI-NO-MOTORos DeeAJI-NO-MOTO Plus
Birdy 3 in 1 instant coffeeLite sugarの生産
・パトムタニ工場(バンコク郊外) 飼料用アミノ酸の生産
・カンペンペット工場(カンペンペット県) 第1工場にてAJI-NO-MOTO を生産
第2工場にて核酸系調味料を生産
Thai Technology and Engineering Center (T-TEC) タイ国内工場の支援と教育
     
3) ワンタイフーヅ(株)  
  即席麺(Yum Yum)、レトルト食品他の製造・販売  
     
4) タイ味の素冷凍食品(株)(アユタヤ)
冷凍食品の製造・販売
 
     
5) タイ味の素ベタグロ冷凍食品(株)(ロブリ・タイ中部)
冷凍食品の製造・販売
 
     
6) タイ味の素カルピスビバレッジ(株)(アユタヤ)
ストレート飲料の製造・販売
 
     
7) タイ味の素販売(株)(バンコク)
調味料、即席麺、飲料、飼料用アミノ酸等の販売
 
     
8) フジエース(株)(バンコク)
包装材料の製造・販売
 

 


日本経済新聞 2004/7/30             発表

味の素 216億円投じ海外増産 アミノ酸など 米・中・ブラジルで

 
味の素は29日、飼料用アミノ酸などの海外増産に、合計216億円を投資すると発表した。2006年9月にブラジルに飼料用アミノ酸の第二工場を新設するほか、中国や米国でも生産設備を増強する。成長分野であるアミノ酸事業のコスト競争力を引き上げ、シェア拡大を狙う。
 
ブラジル第二工場には95億円を投じる。飼料用アミノ酸であるリジンを生産し、中南米のほか、中国などへ輸出する。
 
中国でも来年12月をめどに生産能力を倍増、米国では飼料用のスレオニンの生産能力を06年2月までに2倍に引き上げる。3カ国の増産投資で、味の素の飼料用アミノ酸の世界生産量は年間42万トンとなり、今年度比約24%増える。


2004/7/29 味の素 

アミノ酸ビジネスに216億円の大型投資
・ブラジルに2つの新工場建設
 (飼料用リジン第2工場、世界最大規模の医薬用・食品用アミノ酸工場)
・中国・米国で飼料用アミノ酸工場を増設
http://www.ajinomoto.co.jp/press/2004_07_29.html

 味の素株式会社(社長:江頭邦雄 本社:東京都中央区)は、ブラジル、中国、米国に飼料用アミノ酸と医薬用・食品用アミノ酸の工場を新増設します。総投資額は約216億円です。

今回の投資は以下の通りです。

1. 飼料用アミノ酸:6ヵ国の生産拠点を更に拡大・増強
(フランス、イタリア、米国、タイ、中国、ブラジル)
(1) 味の素ビオラティ−ナ有限会社(本社、工場:ブラジル サンパウロ州)にて、飼料用リジン第2工場を新設します。建設に伴う総投資額は260百万レアル(約95億円)、生産量は5万3千トン/年で2006年9月に完工予定です。
味の素ビオラティ−ナ有限会社は1997年よりバルパライソ工場にて7万2千トンの飼料用リジンを生産しており、2つの工場を併せた生産能力は、12万5千トンへ増加します。
(2) 川化集団有限責任公司と共同して、川化味の素有限公司(本社、工場:中国 四川省成都市)にて、飼料用リジンの生産設備を増強します。設備投資額は220百万元(約30億円)、2005年12月の完工を予定し、生産能力を年間1万5千トンから3万2千トンへ増強する予定です。
(3) 味の素ハ−トランドLLC(本社:米国 イリノイ州、工場:アイオワ州)にて、飼料用スレオニンの生産設備を増強します。設備投資額は23百万米ドル(約25億円)で2006年2月の完工を予定し、生産能力を年間1万トンから2万トンへ倍増する予定です。
   
2. 医薬用・食品用アミノ酸:5ヵ国目の生産拠点を新設
(日本、米国、ベルギー、中国、に加えブラジル)
  味の素インテルアメリカーナ有限会社(本社:ブラジル サンパウロ州)に医薬用・食品用アミノ酸の新工場を建設します。新工場は4千トンの生産能力を有する世界最大規模の工場で、建設に伴う総投資額は188百万レアル(約66億円)、2005年後半には本格的に生産開始をする予定です。

味の素グループは高品質なアミノ酸の安定供給とより良いサービスの提供を通じてお客様に貢献してまいります。

【添付資料】

1. 飼料用アミノ酸:世界全領域への供給安定化を目指して
   
1−1.ブラジルに飼料用リジン第2工場新設
   AJINOMOTO ANIMAL NUTRITION グル−プは、拡大を続ける飼料用リジン市場でのパイオニアとして、より磐石な供給体制を構築すべく、現在世界に保有する6工場の生産能力を2003年度末の27万トン/年から2005年度末までに30万トン/年とすることを目指しています。飼料用リジンの世界市場規模は2003年で約70万トンと推定され、今後も年間7〜8%の成長が見込まれています。今回のブラジルにおける第2工場は、更に長期的な視点に立ったグル−プの供給能力を拡充するための拠点であり、中国、北米等を始めとした世界全地域への供給を視野に入れたグロ−バル対応型の工場とする計画です。
   
(1) 味の素ビオラティーナ(有)の概要:
  ・ 社名:Ajinomoto Biolatina Industria e Comercio Ltda.
・ 設立:1975年6月23日
・ 本社所在地:Rua Joaquim Tavora 541, Vila Mariana, 04015-901 Sao Paulo, SP, Brazil
・ 社長:酒井 芳彦
・ 主力製品:調味料、飼料用リジン
・ 資本金:BRL108,839,488
・ 従業員:298名(2004年4月30日現在)
   
(2) 味の素ビオラティーナ(有) 第2工場(ペデルネイラス工場)の概要
  ・ 工場所在地:サンパウロ州ペデルネイラス市(サンパウロ州のほぼ中央に位置する)
・ 生産開始:2006年9月(予定)
・ 生産能力:53,000トン/年
   
1−2.中国で飼料用リジン生産能力を倍増
  中国は急速な需要拡大が見込まれる地域であり、この度の川化味の素(有)における増産は、この需要拡大に応え、中国での安定供給を目的としております。
   
(1) 川化味の素(有)概要
  ・ 社名:川化味の素有限公司
・ 設立:1994年 10月1日
・ 出資比率:味の素(株)70% 川化集団有限責任公司30%
・ 本社所在地:中華人民共和国 四川省成都市青白江区
・ 董事長:蘇 重光
・ 総経理:川嶋 伸樹
・ 主力製品:飼料用リジン
・ 従業員:186名(2004年6月1日現在)
   
(2) 川化味の素(有)工場概要
  ・ 工場所在地:同上
・ 生産開始:1996年5月
・ 工場長:川嶋 伸樹
   
1−3.米国で飼料用スレオニン生産能力倍増
   AJINOMOTO ANIMAL NUTRITION グループでは、欧州に味の素ユ−ロリジン社(本社:フランス、パリ)に年間3万5千トンの飼料用スレオニン生産能力を有しており、今回の米国での設備投資により、全世界で年間5万5千トンまで生産能力を増強し、今後も急速な需要拡大が見込まれる飼料用スレオニン市場の更なる開拓を行い、全世界での安定供給を図ります。
 飼料用スレオニンの市場規模は2003年で約5万トンと推定され、過去3年間の平均伸長率は 20%を超え、今後も2桁を超える高成長を維持するものと見込まれています。
この高い市場の伸びの背景として、欧米を中心に家畜の排泄物過多から窒素汚染による環境問題が深刻化していますが、飼料用アミノ酸の使用により飼料の低タンパク化が図られ、土壌、大気への総窒素排泄量及びアンモニア排出量を大幅に削減することが知られています。同時に、大豆など限りある天然タンパク源を節約することができ、飼料用アミノ酸の需要拡大により、世界の食糧問題にも貢献しています。
   
(1) 味の素ハ−トランドLLC概要
  ・ 社名:Ajinomoto Heartland LLC
・ 設立:1984年 10月1日
・ 本社所在地:8430 West Bryn Mawr Ave. Suite 650 Chicago, IL 60631-3421 U.S.A.
・ 社長:手島 知一
・ 主力製品:飼料用リジン、飼料用スレオニン
・ 従業員:114名(2004年6 月1日現在)
   
(2) 味の素ハ−トランドLLC エディビル工場概要
  ・ 工場所在地:Heartland Drive, Eddyville, IA 52553, U.S.A.
・ 生産開始:1986年8月
・ 工場長:Dale Rowland
・ 従業員数:99名(2004年6月1日現在)
・ 生産能力:飼料用リジン      5万トン/年
         飼料用スレオニン   1万トン/年
   
   
2. 医薬用・食品用アミノ酸:ブラジルに世界最大規模の工場新設
   医薬用途のアミノ酸は従来の輸液・医療食原料としての利用に加え、最近では免疫機能の増強、神経系疾患の症状緩和、創薬研究への利用展開が進められています。さらにここ数年は飲料・健康食品用途での需要増がめざましく、現在世界需要は約1万7千トン、さらに拡大の一途を辿っています。当社は医薬用・食品用アミノ酸の約60%のシェアを有しており、これら伸長する世界需要に応えるため、新たに工場を建設し、最新技術の導入により、数品種の高品質なアミノ酸を、安定的・効率的に生産します。

 新工場の立地にブラジルを選定した理由は、(1)ブラジルは既に当社グループが「味の素」(グルタミン酸ナトリウム)や飼料用アミノ酸の生産工場を複数保有しており、高い生産技術や経験豊かな人材を有していること、(2)発酵主原料である‘さとうきび’由来の粗糖の調達に適していること、(3)建設地はリメイラ市内にある当社グループの食品工場(味の素インテルアメリカーナリメイラ工場)に隣接しており、技術や資源の活用が容易であること、等が挙げられます。
この度の新工場建設に関しては、医薬c-GMPによる生産管理を導入し、医薬品工場の建設・設備導入に優れた会社と提携し、米FDA(食品医薬品局)の許認可取得の経験豊富な人材を投入します。また既存のリメイラ工場同様、ISO9001-2000、ISO14001にも対応を致します。
当社は、日本、米国、欧州、中国に続き、ブラジルにも医薬c-GMPや各国の食添基準に対応する生産拠点を置くことにより、アミノ酸のリーディングカンパニーとしてさらなるグローバルな事業展開を目指します。今後も高品質のアミノ酸とその関連製品及びサービスの提供を通して、世界の人々の健康、そしてQuality of Lifeの向上に貢献してまいります。
   
(1) 味の素インテルアメリカーナ有限会社の概要
  ・ 社名:Ajinomoto Interamericana Industria e Commercio Ltda.
・ 設立:1974年12月
・ 本社所在地:ブラジル共和国 サンパウロ州 サンパウロ市
・ 社長:酒井 芳彦
・ 資本金:72百万レアル(約24億円)
・ 株主構成:味の素(株) 99.99%
・ 生産販売製品:調味料、加工食品、甘味料、香粧品等の生産、 及びアミノ酸、甘味料の販売
   
(2) 味の素インテルアメリカーナ有限会社 新リメイラ工場(アミノ酸)の概要
  ・ 工場所在地:ブラジル共和国 サンパウロ州 リメイラ市
・ 生産開始時期:2005年後半を予定
・ 生産品目/生産能力:市場の状況に併せた数品種、生産能力は4,000トン
・ 工場建設費:工場建設に伴う総投資額は188百万レアル(約66億円)
   
3−1.飼料用アミノ酸の世界展開
   飼料用アミノ酸ビジネスは、世界6ヵ国(フランス、イタリア、米国、タイ、中国、ブラジル)に生販拠点を持ち、“AJINOMOTO ANIMAL NUTRITION” グループとして、グロ−バルな展開をしています。AJINOMOTO ANIMAL NUTRITION グループは、飼料用アミノ酸の利用拡大を通じて、限りある食料資源の有効活用、かけがえのない地球環境との調和、安全かつ高品質な食料供給に貢献することをミッションと考えています。今後も高品質な飼料用アミノ酸の安定供給と、地域に密着したカスタマ−サービスを行ない、お客様に貢献してまいります。
   
(飼料用アミノ酸について)
1) 飼料用リジンは、養豚の第一制限アミノ酸、養鶏の第二制限アミノ酸として飼料に配合することにより、家畜の成長を促進し、飼料効率の向上により飼料コストを低減します。
2) 飼料用スレオニンは、養豚の第二制限アミノ酸として、第一制限アミノ酸である飼料用リジンに加えて飼料に配合することにより、家畜の成長を促進し、飼料効率の向上により飼料コストを低減します。
   
(AJINOMOTO ANIMAL NUTRITION グル−プの生販拠点)
  フランス:味の素ユーロリジン(株) / AJINOMOTO EUROLYSINE S.A.S.
イタリア:味の素ビオイタリア(株) / AJINOMOTO BIOITALIA S.p.A.
米国:味の素ハートランドLLC / Ajinomoto Heartland LLC (.)
タイ:タイ味の素(株) / Ajinomoto Co., (Thailand) Ltd. (タイ)
中国:川化味の素(有) / Chuanhua Ajinomoto Co., Ltd. (中国)
ブラジル:味の素ビオラティーナ(有)/ Ajinomoto Biolatina Industria e Comercio Ltda.
   
3−2.医薬用・食品用アミノ酸の世界展開
   医薬用・食品用アミノ酸ビジネスは、世界5ヵ国(日本、米国、ベルギー、中国、ブラジル(新工場))に生産拠点を持ち、この度の新工場は9ヵ所目の生産工場です。
 アミノ酸事業は、「高品質のアミノ酸とその関連製品およびサービスの提供を通して、世界の人々の健康、そしてQuality of Lifeの向上に貢献する」を事業理念に掲げ、世界のパイオニアとして技術力や安定供給力を背景に約20種類の医薬用・食品用アミノ酸の製造販売を行っています。世界トップレベルの発酵技術を生かし研究・開発・生産・販売の推進に取り組んでいます。また、アミノ酸の有用性研究や新素材・新規用途開発など、顧客ニーズをサポートしながらマーケットの拡大に向け、さまざまな活動を展開しています。
アミノ酸の用途は幅広く、輸液や経腸栄養剤など臨床栄養分野をはじめ、医薬品原料、サプリメントやフレーバーなど食品、化粧品原料、医薬中間体原料など広い範囲に及んでいます。幅広い業界への利用とグローバルな広がりはアミノ酸事業の大きな特徴の一つです。
   
(医薬用・食品用アミノ酸 世界の生産拠点)
  日本:川崎事業所、東海事業所、九州事業所、日本プロテイン(株)
米国:味の素アミノサイエンスLLCノースカロライナ工場
中国:味の素蓮花アミノ酸(有)、上海味の素アミノ酸(有)
ベルギー:味の素オムニケム(株)
ブラジル:味の素インテルアメリカーナ(有)新リメイラ工場

 


日本経済新聞 2004/12/7

味の素 甘味料 日仏の工場増強 60億円を投資

 味の素は6日、約60億円を投じて日本とフランスにある甘味料「アス一パルテーム」の工場設備を増強すると発表した。アスパルテームは肥満予防などの効能があるとされ、世界的に需要が伸びている。増産により現在約4割の世界シェアを一段と高める考えだ。
 設備を増強するのは東海工場(三重県四日市市)と、全額出資子会社である仏味の素ユーロ・アスパルテーム(グラブリン市)の工場。2006年3月に2工場合わせて年産1万トン体制にする計画。


味の素 2005/6/20

ストロングNo.1の地位を徹底強化
飼料用アミノ酸、うま味調味料で総投資額150億円
フランス・ブラジル・ベトナム・タイでの生産能力増強
http://www.ajinomoto.co.jp/press/2005_06_20.html

1. 飼料用アミノ酸では、味の素ユーロリジン(株)(フランス)において、トリプトファンの増産を行います。設備投資額は、効率的な共有設備への投資によるリジン、スレオニンの増産も含め、約47.9億円(35.1百万EUR)です。

・ トリプトファンについては、欧州を中心とした急速な需要拡大のために、当社の生産拠点である味の素ユーロリジン(株)アミアン工場での生産能力を倍増させます。
(年間生産能力を1,300トンから2,800トンへ増強、完工予定は2007年年初)

 飼料用アミノ酸の市場規模は、現在リジン約80万トン(年率8%成長予想)、スレオニン約6.5万トン(年率20%成長予想)、トリプトファン1,500トン(急速な伸びを予想)です。
 当社は旺盛な需要に応え、リジン50万トン(約2倍)(シェア35%強)、スレオニン14万トン(約3倍)(シェア70%強)、トリプトファン5,000トン(約4倍)(シェア80%強)へ2010年度までに生産を拡大する予定です。この長期計画に沿って、リジン、スレオニンにつきましては現在の生産拠点である世界6ヵ国及び新拠点も含め順次、生産能力を増強していきます。

2. うま味調味料では、ブラジル、ベトナム、タイにおいて
「味の素」(グルタミン酸ナトリウム<MSG>)と核酸系調味料に約95億円の増産投資を行います。うま味調味料市場は当社のコアビジネスであり、今後も積極的に投資を行い、地域に密着したサービスを提供します。

1) 「味の素」
 ブラジルとベトナムで総額約45億円を投資し、合計約3.5万トンの増産を行います。
 MSGの市場は約170万トン(年率4%成長予想)、当社シェアは約34%です。

(1) ブラジル:
 味の素ビオラティーナ(有)ラランジャール・パウリスタ工場で約27.3億円(26百万USD)を投資し(完工予定は2006年後半)、2社(味の素インテルアメリカーナ(有)、味の素ビオラティーナ(有))の年間生産能力を13万トンから15万トンへ引き上げます。

 ブラジルは主原料となるさとうきびの世界一の生産国であり、豊富な原料や発酵生産プロセスから発生する副生物の有効利用により、世界一のコスト競争力を実現しており、米州のみならず、欧州・アフリカ・アジア地域での需要増に対応していきます

(2) ベトナム:
 ベトナム味の素(有)で約17.2億円(約16.4百万USD)を投資し、年間生産能力を4.5万トンから6万トンに増強します。(完工予定は2006年年央)

 ベトナム国内で堅調に伸張しているリテ−ルMSG市場でのAJI−NO−MOTOブランドの更なる浸透と定着を図り、また急速に成長する加工食品市場での供給力も強化していきます。

2) 核酸系調味料
 タイ味の素(株)カンペンペット第2工場において年間生産能力を6,600トンへ倍増させ、グローバル供給力を強化します。(完工予定は2006年後半)
 投資額は49.6億円(約18.9億THB)。核酸系調味料の市場規模は約1.5万トン(年率6%以上成長予想)で当社シェアは約40%です。

〔参考資料〕
【1.飼料用トリプトファンについて】
 当社は飼料用アミノ酸の中で、リジン、スレオニンに次ぐ第3の柱として、トリプトファンの需要開拓に努めています。トリプトファンは、豚においてリジン・スレオニンに次ぐ第3の制限アミノ酸であり、トリプトファンを添加することにより、飼料効率の改善、成長促進が図れます。さらに、天然タンパク源に代わり、トリプトファンを添加することで貴重な天然タンパク資源を節約でき、家畜排泄物による環境汚染を防止することができます。現状では成長初期の仔豚に利用が限定されていますが、今後も急速な需要拡大が見込まれるトリプトファン市場の更なる開拓により、全世界での安定供給を図ります。

【2.当社の飼料用アミノ酸について】
AJINOMOTO ANIMAL NUTRITION :
 AJINOMOTO ANIMAL NUTRITIONグループは、飼料用アミノ酸の利用拡大を通じて、限りある食料資源の有効活用、かけがえのない地球環境との調和、安全かつ高品質な食料供給に貢献することをミッションと考えています。今後とも世界6ヵ国の生販拠点でグローバルな展開をするとともに、高品質な飼料用アミノ酸の安定供給と、地域に密着したカスタマー・サービスを行ない、お客様に貢献してまいります。

"AJINOMOTO ANIMAL NUTRITION"グループ:
味の素ユ−ロリジン(株) (フランス)、味の素ビオイタリア(株) (イタリア)、味の素ハ−トランドLLC (アメリカ)、タイ味の素(株) (タイ)、川化味の素(有) (中国)、味の素ビオラティーナ(有)(ブラジル)

【3.核酸系調味料について】
 核酸系調味料は、グルタミン酸ナトリウムとの相乗効果により、より豊かなうま味を作り出し、スープ(即席麺スープ含む)や風味調味料を始め、各種加工食品に幅広く使用されています。

【4.会社概要】(2005年4月1日現在)

1. 味の素ユーロリジン(株)の概要:
社   名 : AJINOMOTO EUROLYSINE S.A.S.
設   立 : 1974年8月
本社所在地 : フランス パリ市
社   長 : Jean Falgoux(ジャン・ファルグー)
主力製品 : 飼料用リジン、スレオニン、トリプトファン
資 本 金 : 26,865千EUR
従 業 員 : 297名

2. 味の素ユーロリジン(株) アミアン工場の概要:
工場所在地 : フランス ソム県 アミアン市
生産開始 : 1976年5月
工 場 長 : Pierre Lucq(ピエール・リュック)
生産能力 : リジン 70,000トン/年、スレオニン 35,000トン/年、
トリプトファン 1,300トン/年

3. 味の素ビオラティーナ(有)の概要:
社   名 : Ajinomoto Biolatina Industria e Comercio Ltda.
設   立 : 1975年6月
工場所在地 : ブラジル サンパウロ州 サンパウロ市
社   長 : 酒井(さかい) 芳彦(よしひこ)
主力製品 : うま味調味料「味の素」(グルタミン酸ナトリウム)、飼料用リジンなど
資 本 金 : 131,707千BRL
従 業 員 : 344名

4. 味の素ビオラティーナ(有) ラランジャール・パウリスタ工場の概要:
工場所在地 : ブラジル サンパウロ州 ラランジャール・パウリスタ市
(サンパウロ市から西北約160キロメートル)
工 場 長 : Massao Ura(マサオ・ウラ)
生産開始 : 1977年5月
従 業 員 : 160名

5. ベトナム味の素(有)の概要:
社   名 : AJINOMOTO VIETNAM CO., LTD.
設   立 : 1991年2月
本社所在地 : ベトナム ドン・ナイ省(ホーチミン市から西北約30キロメートル)
社   長 : 岩本(いわもと) 保(たもつ)
主 力 製 品 : うま味調味料「味の素」(グルタミン酸ナトリウム)、風味調味料など
資 本 金 : 約45百万USD
従 業 員 : 510名

6. ベトナム味の素(有) ビエン・ホア工場の概要:
工場所在地 : ベトナム ドン・ナイ省
工 場 長 : 水田(みずた) 祐司(ゆうじ)
生産開始 : 1993年1月
従 業 員 : 240名

7. タイ味の素(株)の概要:
社   名 : AJINOMOTO CO.,(THAILAND)LTD.
設   立 : 1960年4月
本社所在地 : タイ国 バンコク市
社   長 : 三本(みもと) 侃治(かんじ)
主 力 製 品 : 調味料・食品・飼料用アミノ酸など
資 本 金 : 796百万THB
従 業 員 : 980名

8. タイ味の素(株) カンペンペット第2工場の概要:
工場所在地 : タイ国 カンペンペット県
工 場 長 : 城下(しろした) 欣也(よしなり)
生産開始 : 2003年11月
従 業 員 : 116名


2011/4/26 

飼料用アミノ酸事業再編

 味の素株式会社(社長:伊藤雅俊 本社:東京都中央区、以下、味の素(株))は、本日開催の取締役会において新たに子会社を設立するとともに、味の素 (株)を分割会社とし新設する子会社を承継会社とする吸収分割により、飼料用アミノ酸事業会社を発足させることを決議しましたので、以下のとおりお知らせ します。

1.組織再編の目的
 飼料用アミノ酸事業は、新会社設立と吸収分割により、新会社に事業運営を移管することで、グローバルでダイナミックな環境の変化に 対するセンスを高め、また新会社による事業の統括化をすすめることで機動的な意思決定と効率的な事業運営体制を実現します。これにより競争体制の強化に注 力します。

2.味の素グループでの飼料用アミノ酸を含む動物栄養事業の位置づけ
 当社グループにおける飼料用アミノ酸事業は40年以上の歴史を持ち、科学的に裏づけされたマーケティングと革新的な生産技術によっ て世界で市場を拓いてきました。その主要な製品である飼料用アミノ酸のリジン、スレオニン、トリプトファンの製品分野では常にリーダーとして現在に至って います。
 今後、長期的には飼料用アミノ酸に加えてより広く動物栄養の分野にも事業成長の機会を求め、イノベーションに裏打ちされた事業展開を行うことでワールド・ベストな事業グループの形成を目指します。

3.新設する子会社の概要

商 号 味の素アニマル・ニュ−トリション・グループ株式会社 (以下、AANG社)
  英 文 Ajinomoto Animal Nutrition Group, Inc.
設 立 2011年9月1日(予定)
本店所在地 東京都中央区
資本金 10百万円
代表者 代表取締役社長 野村裕晟(のむら ひろあき)/ 現味の素(株)常務執行役員
事 業 内 容 飼料用アミノ酸を含む動物栄養事業を営む会社等の株式の所有を通じた当該事業の統括・管理及び当該動物栄養事業
株式 味の素(株)100%保有

4.今後の予定
 AANG社は、9月下旬に味の素(株)と吸収分割契約を締結し、飼料用アミノ酸事業の一部並びに味の素ハートランド社(米国)およ び味の素ユーロリジン社(フランス)の株式所有を通じた統括・管理に関する事業を譲り受ける予定です。吸収分割契約の内容等の詳細については決定次第あら ためてお知らせします。分割期日は2011年11月1日を予定しています。