カタールの石油化学の現状     

1974年に副生エタンガスの利用のためにQatar Petrochemical Company (QAPCO) が設立された。

石油化学の立地はMesaieed だが、 その後、Ras LaffanMesaieedにエチレンを送るための新しい クラッカーが建設された。

他に、Ras LaffanではShell/Qatar Petroleum、Exxon/Qatar Petroleumの計画がある。

2006/6/1 湾岸諸国の石油化学ー2 カタール

また、Qatar Petroleumは積極的に海外展開を図っている。 海外計画

 

国営石化計画

Ras Laffan

Shell/Qatar Petroleum JV 計画  計画中

     Qatar Petroleum とShellは2011年12月、カタールの石化計画でHeads of Agreement を締結した。

立地:Ras Laffan

出資:Qatar Petroleum  80%
             Shell                     20%

2011/12/14     Qatar Petroleum とShell、カタールの石化計画でHeads of Agreement を締結

 

ExxonMobil / Qatar Petroleum 計画 Pending 

2005/5 MOU 締結   
2006/10 基本契約書締結
2010/1 覚書締結

その後、計画白紙の報道が流れ、Exxonが否定するなど曲折を経ている。Exxonは
「次期ステップ、完成年など詳細は明らかにしない」としている。

立地:Ras Laffan
出資:Qatar Petroleum/ExxonMobil Chemical
製品:エチレン  1,600千トン
      PE         1,300千トン(650千トン x 2)
         EG                  700千トン 

2006/10/20 エチレン新設計画

 

その他計画(立地:Mesaineed)

 

2007/7/26 韓国湖南石油化学、カタールで石化事業に参加

立地:Mesaineed

  EPS Qatar
  of Qatari entrepreneur Hitmi Ali AlHitmi

EPS   50千トン(将来 100千トン) INEOS技術

将来、SMも

     2014/5/29 EPS Qatar picks Ineos EPS process for polystyrene project
 

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海外計画   

Qatar PetroleumとShellは2007年に戦略的パートナーシップ契約を締結し、川上から川下全般で、双方が関心を持つインターナショナルな計画を一緒に行うこととしている。

1)シンガポール

Qatar Petroleumは2009年、シンガポールの住化主導の2つの石化会社、Petrochemical Corporation of Singapore(PCS) とThe Polyolefin Company (TPC)に参加した。

ShellはPCSに50%、TPCに30%を出資していたが、この持分をQatar PetroleumとShellの新設の50/50JVのQPI and Shell Petrochemicals (Singapore) Pte Ltd に譲渡した。

Qatar Petroleumにとって初めての海外での石油化学への参加となる。

2009/11/26 カタール石油、シンガポールのPCS、TPCに出資

2)中国

Qatar PetroleumPetroChinaShell 3社は20086月 、中国での石油精製・石油化学コンプレックス建設の予備検討開始の覚書を締結した。

3社は2011年10月、浙江省台州市当局との間で、同市での石油精製・石油化学コンプレックス建設に関する協力枠組み協定を締結した。

立地:浙江省台州市路橋地区

出資:PetroChina            51%
          
Qatar Petroleum   24.5%
  
  Shell
              24.5%

計画:製油所 年産2000万トン
    エチレン   120万トン

2011/10/27 PetroChina/Qatar石油/Shellの中国の石油精製・石油化学コンプレックス計画、進展 

3)ベトナム

Qatar Petroleum International (QPI) のCEOは2009年に、アジアの拡大する需要に対応するため、2015年までに中国とベトナムで98億ドルに達する2つの石油化学プラントを建設することを明らかにした。

中国については上記。

ベトナムに関しては、40億ドルを投じる計画を、PetroVietnam、伊藤忠、タイのSiam Cement Group と予備的協議を開始した。

2009/11/27 カタール石油、中国とベトナムで石油化学事業

2012年2月にSiam Cement、Qatar Petroleum はベトナム側とベトナムでの石化JV設立の契約を締結した。

JV名:Long Son Petrochemical Ltd

出資: ベトナム側  29%  PetroVietnam 18%、Vinachem 11%
  Siam Group   46%  Siam Cement 28%、TPC 18% 
  Qatar Petroleum     25%  

立地:Long Son Island、Ba Ria-Vung Tau province, Vietnam

能力:オレフィン   1,400千トン
    HDPE   400千トン
    LLDPE       400千トン
    PP     450千トン