日本とアジアの石油化学の現状その他を、各社のホームページや新聞雑誌情報を基にまとめ
た個人のデータベースです。

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ナノテク材料概況

高機能の新炭素材料「グラフェンgraphene」 

「ナノテクビジネス協議会」  発起人会の開催

   ナノチューブ メーカー    Nanotechnology involved companies (USA)

カーボンナノチューブの生みの親 信州大工学部教授、遠藤守信さん

ナノ素材の毒性問題   ナノ化粧品 安全性   「ナノチューブ」でがん マウスに中皮腫形状が誘発か

    2009/1   Bayer builds world's largest production plant for carbon nanotubes in Chempark Leverkusen
    2006/2   Arkema has commercial carbon nanotubes
    2004/9   ナノ素材 量産体制に  医療・産業 広がる用途
          ナノテクを武器にする主なベンチャー企業
    2004/3   大手商社、相次ぎ先端技術を開拓
        中国のナノテク
    2003/6   ナノチューブ混合樹脂 科技事業団が開発 
    2003/2   大手商社 新素材の生産・販売を強化
    2002/8    ナノチューブ量産 共同研究
         
住友化学   2007/7   新規炭素ナノ素材「カーボンナノスフィア」に関する提携
         
日本ゼオン   2012/11   日本ゼオン、カーボンナノチューブのサンプル製造を開始
         
大阪ガス   2004/11   熱に強いカーボンナノチューブ出荷
         
東レ   2004/10   上海にナノテク高分子材料の新研究所完成
         
OHC大牟田   2003/12   廃タイヤからカーボンナノチューブ生産へ
         
IPトレーディング、
イデアルスター
  2003/12   原子内包フラーレンの量産化に向け本格始動
         
クラレ   2003/9   米に研究拠点 海外初、ナノテク素材開発
         
物材機構   2003/8   電気泳動法使いカーボンナノチューブ繊維から糸を作製
         
日立   2003/8   ナノテク新素材「ナノピラー」開発
       
三菱商事/   2013/1   三菱商事と昭和電工、フロンティアカーボンを共同運営
   三菱化学   2004/4   フラーレンが癌転移抑制,三菱商事子会社と広島県立大確認
     2003/9   三菱商事、ナノテク素材の用途開発会社設立へ
    2003/7   三菱化学系、フラーレン生産8倍へ
        フラーレンを化粧品に 三菱商事が開発会社
    2003/4   本荘ケミカルと共同で新会社 燃料電池の素材開発
    2002/11   三菱商事 米にナノテク新会社
    2002/8   三菱商事 ナノチューブ生産参入
    2002/8   フロンティアカーボン 
  
フラーレン(Fullerene)量産 来年に新工場
    2001/12   フラーレン量産 三菱化学・商事が新会社   添付資料
    1999/12   三菱商事 『フラーレン』の商品特許ライセンスを取得
         
NKK   2002/12   カーボンナノチューブ テープ状に 
       
NEC   2003/7   NEC、燃料電池材料量産へ カーボナノホーン技術確立
    2002/8   2004年にもカーボンナノチューブ量産
       
三井物産   2006/4   保土谷化学と三井物産、多層カーボンナノチューブJV
    2003/8   バイオ燃料生産向けナノポーラスを量産
    2003/2   単層カーボンナノチューブ 高純度の量産技術
    2003/2   金属入りフラーレン 製造技術を確立 
    2003/1   高速通信や医療向け ナノテク研究新会社  
    2002/2   三井物産(株)ナノテク事業室
    2001/12   カーボン・ナノチューブ量産化
       
住友商事   2004/1   米ナノテクVBに出資 日韓で独占販売契約
    2001/12   米 カーボン・ナノテクノロジー・インク社(CNI)と提携
         
ソニー   2002/8   ソニーが新技術、ナノチューブ 高純度に
         
島津/三菱化学   2002/7    二酸化炭素からカーボンナノファイバーを生成 実用化テスト
       
昭和電工   2013/1   三菱商事と昭和電工、フロンティアカーボンを共同運営
    2006/8   カーボン・ナノファイバー「VGCF(R)」の生産能力を増強
    2004/9   カーボンナノファイバー 樹脂添加用新グレードを開発
    2003/9   “カーボンナノファイバーの応用開発”を目指すベンチャー創設
通産省・昭和電工   2000/6   「カーボンナノチューブ」量産プラントが完成
         
ホソカワミクロン   2004/4   開発子会社がビタミンCをナノ粒子に封入 化粧品進出

 


日本経済新聞 2002/8/4

産業再生の大型新人「ナノテクノロジー」

「大学発→企業着」の研究続々 新市場切り開くカーボン最前線

 実用化目前、ナノチューブ
 シリコンの限界打ち破る

日本優位の基盤技術 炭素繊維に代わる素材創出

 2010年、27兆円市場に
 
 生産への動き本格化

三菱商事グループ・三菱化学が2001年末、フラーレンの量産を目標に資本金23億円で設立したフロンティアカーボン社。三菱商事からフラーレン物質特許のライセンスを、米国ベンチャーから製造特許のライセンスを受け、事業基盤を確立した。

 三井物産はナノテクを4区分し、材料系、空間利用、メカ系、バイオナノ系のグループ会社を次々に設立、ナノテクを将来の事業の柱に育成中だ。

 また、昭和電工日機装など、カーボンナノチューブの生産に動き出した企業も増加中だ。日本のナノテクは頼もしく始動している。日本再生のキーとなるだろう。


日本経済新聞夕刊 2002/8/3

ナノテク素材 フラーレン量産 三菱化学系、来年に新工場

 三菱化学・三菱商事系の新素材メーカー、
フロンティアカーボンは、ナノテクノロジー(超微細技術)を使った代表的な炭素系新素材であるフラーレンの新工場を建設、2003年4月に稼働することを決めた。生産能力は現在の供給量の100倍に当たる年間40トン。この規模での量産は世界で初めて。


日本経済新聞 2001/12/4            発表文      経緯と製法

ナノテク新素材量産 三菱化学・商事が新会社 フラーレン 医薬など応用

 三菱化学と三菱商事は3日、ナノテクノロジー(超微細技術)分野を代表する新素材のフラーレンを大量生産する折半出資会社「フロンティアカーボン」(友納茂樹社長)を設立したと発表した。


2001/12/3 フロンティアカーボン株式会社            添付資料

フラーレンの製造販売会社『フロンティアカーボン』の発足について
  夢の素材「フラーレン」の量産化、低価格化を世界初で実現するパイオニアがスタート
      
http://www.mcfullerene.com/topics/200112.html

 

三菱商事の主催するナノテクノロジー投資ファンド「ナノテクパートナーズ1号投資事業有限責任組合」と三菱化学の合弁会社であるフロンティアカーボン(FCC)が発足

FCC社は、米国
フラーレン・インターナショナル・コーポレーションが保有するフラーレン物質特許を含む三菱商事グループが持つ知的財産、販売力と三菱化学グループが持つカーボンブラック生産技術をベースに、フラーレンの大量生産と低価格化を実現し、本格的商業化を進めてまいります。


[当社の概要]

 社名 : フロンティアカーボン株式会社
 社長 : 友納茂樹(前三菱化学社科学技術戦略室部長)
 本社所在地 : 東京都中央区京橋1-8-7 京橋日殖ビル5階
 資本金 : 10億円(三菱化学社50% NTP50%)
   (2002年3月迄に23億円まで増資)
 発足 : 平成13年12月3日
 事業内容 : フラーレン等のナノカーボン製品の製造及び販売
 売上高見込 : 約230億円(2007年度)
 従業員数 : 約20名(2002年度)


[NTPの概要]

世界で初めてのフラーレン・カーボンナノチューブを核とするナノテクノロジーの事業化を推進するためのプライベート・エクイティー・ファンド。

 ファンド名 : ナノテクパートナーズ1号投資事業有限責任組合
 ファンド総額 : 72億円(2002年6月迄に150億円程度まで拡大予定)
 投資期間 : 5年間                      
 ファンド存続期間 : 原則10年間
 組合員構成          : 組成当初として
 ナノテクパートナーズ株式会社
 三菱商事株式会社
 三菱化学株式会社
 本荘ケミカル株式会社
 主な投資対象 : 日本国内外における未上場企業(新規設立含む)
 (1) フラーレン/カーボンナノチューブの製造販売会社(当社)
 (2) フラーレン/カーボンナノチューブの応用製品の製造販売会社
 目的 : フラーレン・カーボンナノチューブの製造並びに応用製品の事業化を
加速的に推進する目的から、技術面や製造面で有力な企業や個人とも
提携し、本ファンドを通じ効率的な事業利益の獲得を狙う。                                
 :

 


日本経済新聞 2001/9/14

未来戦略 ナノテク新素材で先行 三菱化学、量産化へ

 ナノテクノロジー(超微細技術)分野の代表的な炭素系新素材、フラーレンの商業生産が日本で始まる。


 
米人CTOが旗振り 三菱化学のG・ステファノポーラス最高技術責任者(CTO)

 2004年に年1500トン供給

 三菱商事が基本特許  

主なフラーレンの製造法

燃焼法 減圧した炉の中にベンゼンに酸素を混ぜて1500度で燃焼する。
アーク放電法 ヘリウムで満たした炉に黒鉛を電極に使い放電で蒸発させる。
抵抗加熱法 黒鉛に電流を流して蒸発させて作る。比較的量産しやすい。
レーザー照射法 黒鉛にレーザーを照射して蒸発させる。そこにヘリウムガスを流し込んで冷却する。
高周波誘導加熱法 石英管の周囲に電線を巻いて100キロヘルツを超える電流を流し、管の中に入れた黒鉛を蒸発させる。

日本経済新聞 2002/8/2  

三菱商事 ナノチューブ生産参入 量産技術確立へ 年内に会社設立

 三菱商事が筒状炭素分子カーボンナノチューブ生産に乗り出す。年内をメドに新会社を設立、量産技術確立に取り組み、2004年にも製品供給を始める。三菱化学と組んで5月から量産を始めた球状炭素系分子フラーレンに加え、ナノチューブも生産することで、ナノテクノロジー(超微細技術)開発の主導権を握る考え。

 ナノチューブ新会社の規模、試作設備の能力、投資額などの詳細は今後詰める。三菱商事が運営するナノテク投資ファンドと米国に拠点を置くナノテク技術子会社フラーレン・インターナショナル・コーポレーション(FIC、ニューヨーク)の両者が資本金1億円程度を出資する見通し。  

  力一ボンナノチューブの主なメー力一  

企業名 拠点 生産能力 稼働時期
カーボン・ナノテク・リサーチ・
インスティチュート
 (三井物産子会社)
東京都昭島市   120トン 2002年秋
昭和電工 川崎市     10トン 稼働中
日機装 静岡県榛原町     8トン 稼働中
GSIクレオス(旧称 グンゼ産業) 米オハイオ州 40−50トン 稼働中
本荘ケミカル 大阪府寝屋川市 約360キロ 稼働中
三菱商事 未定 未定 2004年以降
ハイベリオン・キャタリシス・インターナショナル 米マサチューセッツ州    
Bayer MaterialScience   200 tonnes  
Nanocyl   400 tonnes  

January 29th, 2010

Bayer MaterialScience has opened what it's calling the world's largest carbon nanotube (CNT) pilot facility in Leverkusen, boasting annual capacity of 200 tonnes. The company has invested Euro22 million in the operation located at Chempark in Leverkusen, Germany, home to Bayer's corporate headquarters. Dr. Joachim Wolff, a member of Bayer MaterialScience's executive committee and head of the coatings, adhesives, and specialties segment, said current forecasts assign a 25% annual growth rate to CNTs, with the market expected to be worth $2 billion within 10 years.

Belgian competitor Nanocyl said it was installing a new reactor for nanotube production that would boost its production capacity to 400 tonnes/year. That new reactor is scheduled to come online in July 2010, doubling the size of Bayer's now operational site.

 

* 大阪ガスはフッ素系炭化水素を化学還元した炭素の中間体に電子線を照射してカーボンナノチューブをつくる方法を確立、「量産のメドが立った」(西田亮一技術推進室課長)。
    http://it.nikkei.co.jp/it/archive/chokoku/2001022106662p8.cfm

 


Fullerene International Corporation     http://www.fullereneinternational.com/fullerene/aboutfic.html

Fullerene International Corporation (FIC) combines the capabilities of partners Mitsubishi Corporation (MC), Materials and Electrochemical Research Corporation (MER: http://www.mercorp.com/mercorp/), and Research Corporation Technologies (RCT: http://www.rctech.com/) in a joint venture to commercialize fullerene materials.
 

RCT applied for international patents both on the method of production and composition of matter for fullerenes and licensed MER Corporation to make and sell research quantities of fullerenes using the Huffman/Kratschmer process.


1999/12/6 三菱商事

夢の素材『フラーレン』の商品特許ライセンスを取得
     実用化に本格着手―燃料電池・抗癌剤などの開発に期待
        
http://www.mcfullerene.com/topics/199912.html



FIC社設立・特許実施権を取得
 三菱商事は『フラーレン』の物質特許を所有する米
RCT社(アリゾナ州)、RCTから委託を受けて用途開発を進めているMER(アリゾナ州)と資本金12百万ドルの調査企画会社FIC社(フラーレン・インターナショナル・コーポレーション、ニューヨーク州)を設立、初代社長を今月中旬より派遣します。さらに三菱商事はFIC社との間でフラーレンの商品特許に係わるライセンス契約を取得、今後はフラーレンを利用した商品開発を希望するメーカー・研究機関などと商品別の用途開発契約を順次締結し、商品ごとの事業会社設立につなげていく考えです。

ビジネススキーム

商品開発


2001/12/26 三井物産

カーボン・ナノチューブ量産化へ来春着工
   
http://www.xnri.com/japanese/news/2001/1226.html


100%出資の子会社
(株)カーボン・ナノテク・リサーチ・インスティチュート(CNRI)を通じてカーボン・ナノチューブの量産化セミコマーシャルプラントを東京昭島市に建設する。

 

識者コメント
信州大学 工学部 電気電子工学科 遠藤守信教授

今回CNRIによる20ナノメーター径のナノチューブの量産化の意義は学問的にも産業的にも大きい。シングルカーボンナノチューブの欠点を防ぎ、ナノテクノロジー領域でバルクセンスでの効果を発揮する極限のサイズである。

 


AIST Today 2001.8 (独立行政法人産業技術総合研究所)
  
http://www.aist.go.jp/aist_j/aistinfo/aist_today/vol01_07/vol01_7_p17.pdf

カーボンナノチューブの量産
  − カーボンナノチューブの産業応用の推進 −

      湯村 守雄 新炭素系材料開発研究センター

 カーボンナノチューブは、熱伝導性、電気伝導性、機械的強度などで従来の物質にない優れた特性を持つことが確認され、次世代壁掛けテレビの電子源材料、Li 電池の負極剤等の電池材料、水素等のガス貯蔵材料、複合樹脂材料まで幅広い用途への応用の可能性をもっていることから、21 世紀の産業を支える重要な物質になると期待されている。カーボンナノチューブを工業材料として実用化を進める上で、最大の課題が低コストで大量供給が可能な合成技術の確立である。
 筆者らは、平成10 年度より開始された通産省の産業科学技術研究開発プロジェクト「炭素系高機能材料技術」(フロンティアカーボンテクノロジー)において、
昭和電工(株)とカーボンナノチューブの大量合成技術の開発を進めていたが、昨年度前半までの研究において、炭化水素と触媒を気相で1000 ℃以上の温度で反応させ、高効率で多層カーボンナノチューブが生成する事を確認した。本方法は化学的プロセスによる合成方法で、スケールアップが容易で、原料に炭化水素等を使うことから、コストも安い特徴を有している。
 この成果を受けて、平成11 年3 月より、物質研と昭和電工は、
大型連続式反応試験装置の設計・製作に着手し、平成11 年度末にはこの試験設備により、平均直径30 nm の多層カーボンナノチューブが1 時間当たり200g 生成されることを確認した。そして平12 年5 月の後処理行程の完成により、カーボンナノチューブ合成装置の全設備が完成し本格的に量産の可能性を実証する事となった。本連続式生産技術が確立されれば、1 日当たりの生産量が数kg から数百kg の量のカーボンナノチューブの生産への見通しが得られるものと期待される。
 フロンティアカーボンテクノロジープロジェクトでは量産技術の確立を受けて、カーボンナノチューブの試験供給を開始し、配布先は30 社を超し、電子放出材料、水素吸蔵材料、電池材料、機械的応用等、幅広い応用分野で、工業材料としての可能性が検討されている。    


日機装株式会社   http://www.nikkiso.co.jp/

●会社概要
  設 立   1950年3月7日
      <特殊ポンプ工業株式会社(現 日機装株式会社)の創立は1953年12月26日>
  払込資本金   6,094,984,191円
  従業員数   1,367人(2002年3月31日現在)
                   :    
●業務内容
  流体技術カンパニー   特殊ポンプなど産業プロセス用流体機器の製造および販売
  粉体技術カンパニー   粉体計測機器などの製造および販売
  産業機器カンパニー   高圧機器、先端産業向け分析機器、計測機器、生産用機器などの製造販売
  計装・電力カンパニー   火力・原子力発電所向け水質調整装置、ボイラ制御装置などの製造販売
  複合材カンパニー   航空機用部品など炭素繊維強化複合材による成形品、およびカーボンナノチューブなどの製造および販売
  医療機器カンパニー   血液透析装置、ダイアライザー、血液回路、人工膵臓、遠心型血液ポンプ、人工腎臓用透析剤などの製造および販売
  歯科器材カンパニー   歯科用機器および材料の輸入販売

カーボンナノチューブ(CNT)は、導電性、熱伝導性、摺動性などの優れた特性を持つことから、多くの分野から注目を集めており、線径をそろえて多量に生産する技術が求められていました。
日機装では、気流中で反応させ、取り出す流体制御技術により、連続反応の技術を確立しました。

ナノチューブに関する日機装の保有する成立特許
  物質製造特許 16件
  加工処理特許 11件
  用途製品特許 16件

  1999 ナノサイズの連続生産技術
  1997 ナノサイズの繊維発見

 


GSIクレオス (旧称 グンゼ産業株式会社)

ナノテクノロジー開発プロジェクト
取扱商品   カーボンナノファイバー『カルベール® (Carbere)』、気相成長炭素繊維、
CVDダイヤモンド、その他

カルベールは気相合成法によって製造したカーボンナノファイバーです。
通常のカーボンナノファイバーと異なり
底のあいたカップを重ねた様な形状(カップ積層構造)で、中心に連続した中空コアを有し、グラフェンエッジがファイバー表面に露出した形状になっております。
この特徴ある形状によって今後さまざまな用途開発が期待されております。

 


2002/1/29 http://homepage1.nifty.com/boxer/stock.htm


GSIクレオスは、カーボンナノファイバー(多層カーボンナノチューブ)        “カルベール
® ”の構造上の新たな発見と用途開発について発表した。

 


日経メカニカル・ニュース 2002/1月30日号

・「GSIクレオス,「バレル」状の新炭素ナノ構造体を開発」


GSIクレオスは,バレル(樽)状の新炭素ナノ構造体「ナノバレル」を開発,サンプル出荷を開始した。


本荘ケミカル        医薬原料製造

http://it.nikkei.co.jp/it/archive/chokoku/2001022106662p8.cfm  

 本荘ケミカルは三菱商事を通じて米国の開発会社、MER社(アリゾナ州)の技術を導入、2000年5月にカーボンナノチューブとフラーレンの量産を寝屋川工場(大阪府寝屋川市)で開始した。現在の生産量は一時間あたり100グラム強で従来の研究所レベルの100倍以上に達する。

 


2002/7/8 島津製作所/三菱化学

[パイロットプラントでの実用化共同試験を開始
   −二酸化炭素からカーボンナノファイバーを生成−]
      
http://www.shimadzu.co.jp/news/press/020708.html


島津製作所と三菱化学は、二酸化炭素を触媒のもとでメタンガスと化学反応させることで炭素・水に変換(固定化)する、二酸化炭素固定化技術の共同試験をスタート

添付図

 


日本経済新聞 2002/8/19

カーボンナノチューブ NEC、2004年にも量産 年1トン、燃料電池用

 NECは2004年にも、ナノテクノロジー(超微細技術)の代表的な炭素素材であるカーボンナノチューブの量産を始める。特殊なガスを使った量産技術を開発した。生産規模は年1トン程度。

NECは「カーボンナノホーン」と呼ばれる円すい状素材を量産する。

                         カーボンナノホーンの構造模型


日本経済新聞夕刊 2003/7/10

燃料電池材料量産へ カーボナノホーン NEC、技術確立
パソコン搭載1万円以下

カーボンナノホーン
 ナノテクノロジーを利用した代表的な炭素系素材、カーボンナノチューブ(筒状炭素分子)の一種。炭素分子が網の目状につながり、全体では牛の角(ホーン)のような形をしているためナノホーンと呼ぶ。直径は数ナノ(ナノは10億分の1)メートル。ナノホーンを燃料電池の電極に組み込めば、発電効率を2割程度高めるとされ、研究が活発に進んでいる。燃料電池の触媒である白金は団子状に固まってしまい発電効率が落ちる難点があるが、ナノホーンの網の目に白金を付着させればこれを防げる。また、鋼より硬いとされ、自動車の強化材料などへの利用も見込まれている。

 


日本経済新聞 2002/8/16

ナノチューブ 高純度に ソニーが新技術、収量4倍 電子素子の性能高く


ソニーのマテリアル研究所は炭素が筒の形につながった材料、カーボンナノチューブを高純度に生産する技術を開発した。従来方法に比べ収量が4倍以上高まる。


日本経済新聞 2002/8/22

ナノチューブ量産研究 電機・素材8社と4国立大 今秋から、経産省も支援

 NEC、三菱重工業など国内メーカー8社と、千葉大学など国立四大学は今秋から、次世代の基礎素材で、半導体の集積度や燃料電池の発電能力を飛躍的に高められるカーボンナノチューブの量産技術を共同開発する。経済産業省が外郭団体を通じて5年間で総額50億円程度を支援し、2、3年後をメドに世界最大級となる年産1トン以上の量産技術を確立する。

 開発にはNEC、富土通、三菱重工業、東レ、三菱レイヨン、GSIクレオス(旧グンゼ産業)、日機装、NOKの8社と千葉、山形、九州、長崎の国立四大学が参加。経産省の外郭団体、ファインセラミックスセンター(JFCC、名古屋市)を通じ資金援助する。


日本経済新聞 2002/12/18

カーボンナノチューブ 加工しやすいテープ状に NKK、量産化めざす

 JFEグループのNKKは17日、ナノテクノロジー(超微細技術)の代表的な材料であるカーボンナノチューブをテープ状に合成することに成功したと発表した。プラズマ・ディスプレー・パネル(PDP)に代わる表示装置として開発が進んでいる省電力型の薄型テレビ向けのディスプレー材料などとして量産化をめざす。


2002/12/17 日本鋼管

【世界初】カーボンナノチューブが繊維状に密集した超高純度テープ状物質の合成に成功
  
http://www.jfe-holdings.co.jp/release/nkk/0212/021217.html


カーボンナノチューブが繊維状に密集した"超高純度のテープ状物質"の合成に世界で初めて成功

(1) 純度がほぼ100%であるため、回収後の精製処理が不要。
(2) テープ状物質は、薄い膜状で任意の長さに合成でき、かつ、しなやかに曲る性質(可撓性−かとうせい)と取り扱いに十分な強度を有しているため、多様な分野への応用が期待できる。