日本とアジアの石油化学の現状その他を、各社のホームページや新聞雑誌情報を基にまとめ
た個人のデータベースです。

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 その他化学及び周辺業界 事業統合に対する公取委判断 中国市場 

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日本のVCM業界                        

業界地図  原料相関図  VCMプロセス歴史    苛性ソーダ/塩素   

各社能力

生産・出荷実績 毎月更新

各社関連記事  

アジアのPVC/VCM

トピックス       トクヤマ マレーシア電解/VCM 16年度操業開始視野

                 鹿島コンビナート 電解・塩ビ再構築

                       鹿島電解梶A鹿島塩ビモノマー轄ト編に関する正式合意

         三井物産、ダウケミカルと合弁会社設立、テキサス州で電解事業に参入

         EVC エタン原料VCMプラント建設  

     LVMVinnolit-Uhde boiling reactor technologyEDC生産


業界地図 

       セントラル 2003/3で生産停止    鹿島コンビナート 電解・塩ビ再構築

 セントラル化学

VCMセンター歴史
    


原料相関図             苛性ソーダ/塩素

  

 * 1999/4/1にサン・アロー化学を吸収する以前は、EDCはトクヤマ、VCMはサン・アローが生産

 セントラル 2003/3で生産停止   鹿島コンビナート 電解・塩ビ再構築


能力  

  単位:千トン/年  2022/12/末

会社名 工場 能力 備考

(ヴィテック)

水島

0

(391)  11/3停止

(セントラル化学)

川崎

0

 03/3 停止

鹿島塩ビモノマー 

鹿島

600

カネカ

高砂

540

京葉モノマー

千葉

200

東ソー

四日市

254

南陽

850

@250
A550 :2011/11/14爆発
B400+200

+46

合計

(1,150)

 

トクヤマ

徳山

330

合計

 2,820

 

  2013/12/末 単位:千トン/年

会社名 工場 能力 備考

(ヴィテック)

水島

0

(391)  11/3停止

(セントラル化学)

川崎

0

 03/3 停止

鹿島塩ビモノマー 

鹿島

600

カネカ

高砂

540

京葉モノマー

千葉

200

東ソー

四日市

254

南陽

650

@250
A550 :2011/11/14爆発
B400

合計

(904)

 

トクヤマ

徳山

330

合計

 2,574

 

  

単位:千トン 各年12月末      

 

97

98

99

00

01

02

03

  04

PVCメーカー
 

京葉モノマー

  200

  200

  200

  200

  200

  200

 200

200

呉羽化学
(新第一塩ビ)

旭ペンケミカル

50

 

トクヤマ
サン・アロー

300

300

300

300

300

300

330

330

新第一塩ビ

山陽モノマー

230

230

230

千葉塩ビモノマー

210

210

 

鹿島塩ビモノマー

600

600

600

600

600

600

600

600

信越化学
鐘淵化学
(旭硝子・三菱化学 放棄)

 

鐘淵化学

520

520

520

520

520

520

520

520

鐘淵化学

 

三菱化学
 →ヴイテック

300

300

300


300


300


300


347

 
347

ヴイテック
(2003/6) →
350400

セントラル化学

132

132

132

132

132

132

0

0

2003/3で生産停止

  ・

東ソー

784

784

1,034

1,034

1,034

1,046

 1,046

1,048

大洋塩ビ
東ソー
徳山積水
400千トン増設

三井化学

109

109

合計

3,235

3,384

3,116

3,086

3,086

3,098

3,042

 3,045

 

東ソー、南陽事業所で年産40万トン新設→ 123万トン    鹿島コンビナート 電解・塩ビ再構築

セントラル 2003/3で生産停止


生産・出荷実績 

   
   
   

各社関連記事    

旭硝子
   2002/2   旭硝子 化学品構造改革
  2000/3   三菱化学・旭硝子 鹿島塩ビモノマーの引取権を信越・鐘化に譲渡
  1998/8   旭ペン VCM停止
  1998/2   旭硝子、トクヤマが電解事業で業務提携
  1995/春   京葉モノマー 稼動 (1993年設立)  1995/7 呉羽が参加
       
東ソー・大洋塩ビ         三井化学 技術供与一覧表
  2006/4   東ソー、南陽のVCMを40万トンから60万トンへ
  2005/11   東ソー、南陽のVCM新設備が完工
  2004/7   TEC、東ソー南陽事業所向け塩ビモノマー(VCM)製造設備を受注
  2004/4   東ソー、南陽でVCM新プラント、中国でPVCプラント建設
  2003/2   東ソー、京葉モノマーから呉羽分VCM引き取り開始
  2000/6   東ソー/三井物産、VCMを相互融通  〜 南陽とマレーシアで合理化
  1999/12   三井化学 VCM停止
  1999/6   東ソー南陽工場VCM増設(+25万t)、全社で105万t体制へ
       
トクヤマ・新第一塩ビ
  2012/9   トクヤマ マレーシア電解/VCM 16年度操業開始視野
  2004/4   トクヤマ、徳山でVCM設備増強完了
  2003/12   トクヤマ、韓国 LG化学と戦略提携
  2000/3   山陽モノマー 停止
        旭化成は三菱化学にVCM生産を委託し、チッソ(鐘化からPVCを受託)に供給
  1999/7   千葉塩ビモノマー解散
  1999/4   トクヤマ  サン・アロー化学を吸収合併
  1998/10   千葉塩ビモノマー関係 改組
  千葉電解、千葉EDC、袖ヶ浦ケミカル解散      
各社歴史
  千葉塩ビモノマーから電気化学離脱 (以降、VCM生産停止)
  1998/2   旭硝子、トクヤマが電解事業で業務提携
  1996/11   サン・アロー化学 VCMプラントをS&B
       
ヴイテック   2011/2/23  ヴイテック、2011年9月末に解散
  2005/3   ヴイテック、塩化ビニルモノマー製造設備の能力増強
  2003/12   水島の電解能力の増強工事を完了、EDCの自給体制を確立
  2003/5   水島でVCM増強が6月完了/電解設備増強は年末完了ヘ
  2002/10   セントラル化学(株) 2003/3に塩ビ事業から撤退
  2000/3   三菱化学・旭硝子 鹿島塩ビモノマーの引取権を信越・鐘化に譲渡
       
鹿島塩ビモノマー
    鹿島コンビナート 電解・塩ビ再構築
  2011/9  鹿島塩ビ、大幅減産
  2000/3   三菱化学・旭硝子 鹿島塩ビモノマーの引取権を信越・鐘化に譲渡
  1996/12   鹿島コンビナート 電解,VCM増強決定 
  1968/2   鹿島電解、鹿島塩ビモノマー設立
       
       
  2003/9   信越化学、クロール・アルカリ事業を強化
       
  1999/9   三井物産 マレーシアVCM合弁 出資比率引き上げ
       
信越化学
      信越PVC社 
  2007/5   信越化学、テキサスで塩ビ原料

 シンテック社 テキサス州に塩ビモノマー工場の建設許可を申請
  VCM 82.5万トン、カ性ソーダ55万トン、塩素50万トン

  2004/12   シンテック:塩素 450、VCM 750、PVC 600千トン 一貫新設計画

      


 (化学工業日報 2002/2/4 ) 

化学品構造改革にコンビナートの壁
  旭硝子、半端さ否めぬ電解縮小   各社合意得られず 「構成バランス崩れる」


複雑な出資関係
化学の縮小は、本来なら千葉、鹿島の両電解工場、さらに北海道の電解事業の縮小というかたちで完結する。
結果として、塩ビモノマーなど誘導品事業からは撤退を考えることになる。
ただ、京葉モノマーの停止や同社向けの電解設備能力の縮小は、コンビナート全体のバランスを大きく崩してしまうことになる。

スリム化を先行

粘り強く調整へ


 旭硝子・石津進也社長コメント (石油化学新報 2002/2/1)

(コンビナート内のエチレン・塩素バランスを考慮した結果)

「現時点では本来のゴールに向けての考えを実行するに至らなかった」


日本経済新聞 1999/6/30)

塩ビ原料設備廃棄 旭化成とチッソ、岡山で三菱化学に生産委託 

 

山陽モノマー
旭化成が基礎原料を三菱化学のプラントに持ち込み、旭化成とチッソ向けに生産してもらうことで合意した。


山陽モノマー

1968   設立
 日本ゼオン 55%、旭化成 25%、チッソ 20%
1970   ゼオン水島工場内にオキシクロリネーション法12万トン(→23万トン)
     
原料   塩素   :岡山化成(旭化成 50%、ダイソー 50%)
    エチレン:山陽石油化学(旭化成)
     
引取   ゼオン  65% PVC
旭化成 10% ビニリデン、溶剤(延岡)                 
チッソ  25% PVC

(日刊ケミカルニュース 2000/1/14) 

☆旭化成、三菱化学に7万5千tVCM生産委託  期間は4月から3年間、両原料をパイプ供給へ

 

山陽モノマーもVCMの生産を中止

旭化成が原料のエチレンと塩素(岡山化成)を三菱化学・水島工場にパイプ供給
生産委託のVCMのうち年間4万5千tをチッソ・水島工場に、
               同3万tを旭化成・延岡工場に

注 チッソ水島工場は能力7万t。三菱からの4万5千tの残り2万5千tは鐘化からの購入と思われる。


日本経済新聞 2000/4/4                                    設立経緯

三菱化学と旭硝子 鹿島の塩ビ原料事業譲渡  信越化学と鐘淵化学に 
       来年メド株式売却
(未) 

 

出資比率は信越化学工業が50%、三菱化学が25%、旭硝子、鐘淵化学が各10%。このほか旭電化工業が5%出資


新引取比率:(日刊ケミカルニュース 2000/5/19

★鹿島塩ビモノマー、信越化学向けVCMは49万tに  

 

50%を出資する信越化学の引き取り数量は年間49万2千t
10%出資の鐘淵化学の引き取り数量は同10万8千t


株主関係

  鹿島電解       鹿島塩ビモノマー  
          出資   引取量  
旭硝子     25%        旭硝子   10%       0  
旭電化 23%         旭電化       5%      ー  
信越化学 23%   信越化学   50%   492,000t  
鐘化  8%   鐘化   10%   108,000t  
三菱化学 21%   三菱化学   25%       0  

*三菱化学  当初、三菱油化がエチレン供給者として参加
          三菱化学誕生でVCM増設時に50千トンの引取り権を獲得
           (東亜合成とのスワップで川崎向けに出荷)
         今回、引取権を放棄

両社設立の経緯 信越化学社史より


(Chemnet Tokyo 1999/12/14)  

三井化学、大阪工場のVCM設備休止へ
 来月1日から大洋塩ビ向けは東ソーが全量供給


1998/12/7 東ソー・三井化学発表

電解・塩ビモノマーの事業提携について
    
http://www.tosoh.co.jp/ne_inx.htm

 


1. 三井化学は、大阪工場の電解プラント(苛性ソーダ換算の年産能力:70,000トン)・VCMプラント(年産能力:109,000トン)を休止し、生産を東ソーに委託する。

2. 東ソーは、上記プラントの停止に伴って、三井化学からVCM、苛性ソーダの生産を受託し、2000年以降、次の数量を三井化学に供給する。
    VCM        100,000トン/年          
    苛性ソーダ      70,000トン/年

3. 三井化学は、東ソーに対し上記VCM委託生産に必要見合いのエチレンを供給する。


1999/8/10 住友化学/旭硝子発表  

千葉塩ビモノマー株式会社の解散について
  
http://www.sumitomo-chem.co.jp/japanese/1newsrelease/pdf/19990811.pdf

 

(千葉塩ビモノマー株式会社概要)
(1) 設立    昭和44年12月           歴史
(2) 本店所在地 東京都中央区(住友化学・東京本社内)
(3) 工場    千葉県袖ヶ浦市(住友化学・千葉工場内)
(4) 資本金   804百万円(住友化学62.68%、旭硝子37.32%)
(5) 事業内容  塩ビモノマーの製造、販売
(6) 社長    河内 哲(住友化学・常務取締役)
(7) 従業員   0名(住友化学に業務委託)
                                                             以上


1998/2/27住友化学発表 

塩化ビニールモノマー関連事業の再構築について
    
http://www.sumitomo-chem.co.jp/japanese/1newsrelease/pdf/19980228.pdf

 

千葉電解、千葉イー・ディー・シーの2社は解散
千葉塩ビモノマー
は、当社と旭硝子の2社により、塩化ビニールモノマーの事業を継続
袖ヶ浦ケミカルについても、解散              


【塩化ビニール原料:製造会社の概要】
1.千葉電解株式会社(Chiba Chlorine & Alkali Co.,Ltd.)
 (1)本社   東京都中央区新川二丁目27−1(住友化学内)
 (2)代表者  代表取締役河内哲(非常勤:住友化学取締役千葉工場長)
 (3)設立   昭和42年12月(日本塩化ビニール株式会社として設立。
         昭和60年に現在の社名に改称)
 (4)資本金  1,600百万円
 (5)出資比率 住友化学:39% 電気化学:39% トクヤマ:22%
 (6)事業内容 塩素、苛性ソーダの製造、販売
 (7)工場   住友化学千葉工場内

2.千葉イー・ディー・シー株式会社(Chiba EDC Co.,Ltd.)
 (1)本社   東京都中央区新川二丁目27−1(住友化学内)
 (2)代表者  代表取締役河内哲(非常勤:住友化学取締役)
 (3)設立   昭和59年11月
 (4)資本金  50百万円
 (5)出資比率 住友化学:50% 電気化学:50%
 (6)事業内容 EDCの製造、販売
 (7)工場   住友化学千葉工場内

3.千葉塩ビモノマー株式会社(Chiba VCM Co.,Ltd.)
 (1)本社   東京都中央区新川二丁目2−27(住友化学内)
 (2)社長   河内哲(非常勤:住友化学取締役)
 (3)設立   昭和44年12月
 (4)資本金  1,200百万円
 (5)出資比率 住友化学:42% 電気化学:33% 旭硝子:25%
 (6)事業内容 塩化ビニールモノマーの製造、販売
 (7)工場   住友化学千葉工場内

4. 袖ヶ浦ケミカル有限会社(Sodegaura Chemical Co.,Ltd.)
 (1)本社   東京都渋谷区渋谷3−3−1(トクヤマ内)
 (2)社長   西野義彦(非常勤:トクヤマ専務)
 (3)設立   昭和59年5月
 (4)資本金  50百万円
 (5)出資比率 トクヤマ:60% 住友化学:40%
 (6)事業内容 液体塩素、次亜塩素酸ソーダの製造、販売
 (7)工場   住友化学千葉工場内


参考 各社歴史

*千葉塩ビモノマー
   千葉地区の3計画(日本塩化ビニール、旭ペンケミカル、日産化学工業の各10万トン計画)を
   通産省の指導で統合

「・・・・塩化ビニルモノマーセンター計画は相次いで出され、塩化ビニル樹脂の需要予測と量的に乖離してその調整が必要となった。塩化ビニル業界とEDCおよび塩化ビニルモノマー業界は、1968年夏再三にわたって協議し、1972年度の塩化ビニル樹脂需要を140万トンと想定、これをもとに通産省は翌1969年3月水島、千葉、川崎、鹿島の4つの塩化ビニルモノマーセンターを認めた。」
(日本ゼオン社史)


化学工業日報 98/5/12

旭硝子、VCM生産を再編 
 旭ペンの5万トン停止  プロセス改良で溶剤独立型に 余力EDC、住化に供給

 

APCは、旭硝子と米PPGインダストリーズが66年に折半出資で設立した合弁会社
VCMと塩素系溶剤を一貫して生産するもので、設備能力はEDC年25万トン、VCM同5万トン、溶剤が合計で同73千トン。


日刊ケミカルニュース 1996/11/26

☆サン・アロー化学、新設VCM設備、来月営業運転へ 

 

年産30万tのVCMプラントを新設、既設の13万5千t設備は休止

 


95/7/19 日経  

呉羽化学 京葉モノマーに出資 塩化ビニール事業を強化  

 出資比率

旭硝子 75% 56.25%
丸善石化 25%   18.75%
呉羽   25.00%

 


セントラル化学

1963 設立 セントラル硝子/東亜燃料

1969 東亞合成化学参加

     →セントラル硝子74%、東亞合成 13%、東燃化学 13%


化学工業日報 2000/1/20

セントラル化学 川崎の塩ビ競争力強化へ
 VCMコスト低減推進 東亞合成と新価格体系 制御室統合など検討


Asahi-Penn Chemical (APC)      http://www.ppg.com/chm_finechemicals/chiba.htm

is a 50/50 manufacturing joint venture between Asahi Glass Company, Ltd. and PPG Industries, Inc.

Full product line of acid chlorides and chloroformates
Specialty isocyanates and polycarbonates
Glass-lined reactor systems
Batch and semi-continuous production
Full analytical capabilities
Pilot plant operations
Integrated chlorine production and phosgene plant
Shared infrastructure of Asahi Glass chemical plant

1966/2 設立 (1968生産開始)
  EDC 224千トン 京葉モノマー向け増設
  自社VCM 1998/7 停止


1998.02.27 旭硝子・トクヤマ発表

旭硝子、トクヤマが電解事業で業務提携
    
http://www.agc.co.jp/news/1998/0227.html



苛性ソーダ及び塩素誘導品関連の電解事業において業務提携

    生産委託
    物流面における協力
    生産技術面での交流
    原料の供給

《ご参考》
・旭硝子及びトクヤマの電解生産能力(平成10年1月現在、苛性ソーダ100%換算)

 (1)旭硝子

・千葉工場(千葉県市原市)     235 千トン/年  
・鹿島工場(茨城県鹿島郡)   291    
・北九州工場(北九州市戸畑区)    14    
・鹿島電解(株)(茨城県鹿島郡)   157   :旭硝子引取量
・関西クロールアルカリ(株)(大阪市大正区)    22   : 同 上
・北海道曹達(株)(北海道苫小牧市)   137   : 同 上
合 計   856    
         
         

 (2)トクヤマ

・徳山工場(山口県徳山市)            370 千トン/年

1998.12.24 潟gクヤマ発表

サン・アロー化学(株)を吸収合併
(有)エムティティ解散を決定
  
      
http://www.tokuyama.co.jp/info/index4.html



トクヤマの電解設備とサン・アロー化学の30万トン/年の新設VCM設備が一元化


 会社概要(サン・アロ−化学)
 

(1) 商   号 : サン・アロ−化学株式会社
(2) 事業内容 : 塩ビモノマ−及び塩ビコンパウンドの製造・販売
    (生産能力:塩ビモノマ−300,000t/年)
(3) 設立年月日 : 昭和41年9月19日(1966年)
(4) 本社所在地 : 徳山市晴海町1番2号
(5) 代 表 者 : 西野 義彦((株)トクヤマ専務取締役)
(6) 資 本 金 : 10億円
(7) 出   資 : (株)トクヤマ 100%
(8) 決 算 期 : 3月31日
(9) 従業員数 : 133人
(10) 売 上 高 : 188億円(平成10年3月期)

※備考
サン・アロ−化学株式会社は昭和41年9月に3社((株)鉄興社[現 東ソー(株)]、徳山曹達[現 (株)トクヤマ]、ダイセル(株)[現 ダイセル化学工業(株)])の合弁会社として設立された。(出資比率は以下の通り)

(株)鉄興社 : 45%
徳山曹達(株) : 35%
ダイセル(株) : 20%

その後、昭和50年に鉄興社が、東洋曹達工業(株)[現 東ソー(株)]に吸収合併されたことから出資比率の見直しが行われ、昭和53年に東ソー、ダイセル化学工業の持ち株の全株をトクヤマが取得し、100%出資会社とした。

 会社概要(エムティティ)

(1) 商   号 : 有限会社 エムティティ
(2) 事業内容 : エピクロルヒドリンの製造・販売
     (生産能力:12,000トン/年)
(3) 設立年月日 : 平成元年1月31日(1989年)
(4) 本社所在地 : 徳山市御影町1番1号(潟gクヤマ徳山製造所内)
(5) 代 表 者 : 中原 茂明(潟gクヤマ取締役 化成品事業部長)
(6) 資 本 金 : 6億円
(7) 出   資 : 潟gクヤマ 100%
(8) 決 算 期 : 3月31日
(9) 従業員数 : 3人
(10) 売 上 高 : 9.5億円(平成10年3月期)

※備考
有限会社エムティティは3社(徳山曹達(株)[現(株)トクヤマ]、東都化成(株)、松下電工(株))の合弁会社として設立された。(出資比率は以下の通り)

徳山曹達(株) : 70%
東都化成(株) : 20%
松下電工(株) : 10%

3社は、平成7年6月に合弁を解消し、東都化成、松下電工の出資持ち分をトクヤマが取得し、100%出資会社とした。


呉羽化学のVCM

 錦工場でカーバイドアセチレン法でスタート
    1964年混合ガス法VCM、1970年原油分解法VCM 

   1973-1976   「常陽モノマー」構想検討
       旭硝子、日本ゼオン、三菱油化との共同事業(鹿島2期計画の一環)
 並行して「常陽ポリマー計画」 (旭硝子・三菱モンサント化成と)
 コンビナート拡張計画見直しで交渉打ち切り
       
  1978/12   原油分解法VCM 停止
  1982/3   混合ガス法VCM 停止
      → VCMを全量、旭硝子・住友化学に委託
       
  1995/7   呉羽 京葉モノマーに参加
      (自製停止後は小名浜港からローリー輸送)

   


化学工業日報 1996/12/19

三菱化学・鹿島コンビナート 電解,VCMを増強 98年央、40万、65万トン体制に

 

電解は年産10万トン(カ性ソーダ換算)、VCMは同20万トンの設備をそれぞれ新設

三菱化学はこれまで、VCMを引き取っていなかったが、増設分については出資見合いで引き取り川崎有機に持ち込む。増強後の能力は、電解が現有年産30万トンから40万トンに、VCMは同45万トンが65万トンとなる。(→ VCM 60万トン)

三菱化学にとっては、東日本にVCMソースを確保するとともに、鹿島のエチレン計画を完結させる点で大きな意義をもつもの。また、信越化学工業、鐘淵化学工業の両社にとっても、国産塩素によるVCMソース拡大のメリットは大きい。


エチレン2期完結へ


European Chemical News 1999/9/13

EVC First ethane-to-VCplant will be built

(EVCはエタン法VCMの最初のプラントの設計を開始した。ベクテルの助けを借りて、米国のガルフに15万トンプラントを1〜2系列建設する。2003年スタート。
500℃以下の操業のためCorrosionを減らし、触媒ライフも長くなる。コストは2,3割安。回収システムにより塩素は全量、エタンは90%がVCMになる。)


日本経済新聞 2002/10/9     会社発表

セントラル硝子 塩ビ事業撤退 来年3月 需要低迷で過剰感


日刊工業新聞 2002/10/9

VCM自給体制ヘヴイテック水島から川崎に供給


2002/10/08 セントラル硝子         セントラル化学沿革

セントラル化学(株)の塩ビ事業からの撤退について
    
http://www.cgco.co.jp/news/pdf/021008.pdf



(当該子会社の概要)
 (1)名称     セントラル化学株式会社
 (2)所在地    神奈川県川崎市川崎区浮島町10番2号
 (3)代表者    取締役社長 安田幸雄
 (4)資本金    23億5千万円
 (5)事業内容  苛性ソーダ、塩素化学製品、塩ビモノマー、弗素化学製品の製造販売
 (6)株主構成  セントラル硝子(株)100%

今後のセントラル化学(株)運営

 
東燃化学(株)所有の同社株式を購入し、当社の100%子会社
 
塩ビ事業撤退後も電解事業は継続
 硬質ウレタンフォーム発泡剤HFCー245faの生産を開始

注 EDCも引き続き生産の予定


化学工業日報 2003/2/21

東ソー、京葉モノマーから呉羽分VCM引き取り開始  大洋塩ビ向け

 


石油化学新報 2003/6/6

ヴイテック、川崎・水島で港湾設備を整備〜VCM搬出入増加に対応
 −水島でVCM増強が6月完了/電解設備増強は年末完了ヘー


Chemnet Tokyo 2003/12/12

トクヤマ、韓国・LGケミカルにVCM安定輸出

 韓国・LGケミカルは10日記者会見し、トクヤマとVCMの長期輸入契約を締結し、PVC原料の安定確保と中国向け輸出の拡大にに見通しを得たことを明らかにした。
 
 トクヤマに確認したところ、LGケミカルとは友好関係にあり、VCMの安定供給の協力していくことは事実で、契約もすでに今年4月に交わしているという。
 
 同社は徳山地区にVCM年産30万トン設備をもち、新第一塩ビのPVC(同31万5,000トン)向けに供給しているが、新第一塩ビは現在、国内塩ビ需要の低迷から、15〜20%の減産を行っており、VCMの生産能力には余力がある。このためLGケミカルに対してはこの余剰分をスポットではなく、より安定的に輸出していくことにしたと説明している。


石油化学新報 2004/4/2

トクヤマ、徳山でVCM設備増強完了〜中国向け輸出拡大に対応

 トクヤマは徳山製造所で昨年11月の定期修理時にVCM(塩ビモノマー)設備のボトルネック解消を実施、生産能力を年産3万トン増の33万トンに引き上げた。近く生産能力の実証を完了する。中国向けを中心とする輸出拡大に対応するのが狙い。投資額は1億円程度とみられる。


2004/7/22 東洋エンジニアリング

東ソー南陽事業所向け塩ビモノマー(VCM)製造設備を受注
〜同社向けアニリン製造設備に続く国内での大型プラント受注〜

<受注概要>
■ 客先: 東ソー株式会社
■ 建設地: 同社南陽事業所(山口県周南市)
■ 対象設備: 年産40万トン(能力60万トン含み)VCM製造設備
■ 役務範囲:設計、機器資材の調達、工事までの一括請負、及び試運転助勢
■ プラントの完工予定:2005 年秋
■ 客先投資金額:約150 億円
■ 受注の意義

  今回のVCM 設備完成後は、南陽事業所全体で年産123万トン、四日市事業所を併せ東ソー全体で年産148万トンと、客先にアジア最大級のVCM生産体制が確立します。
  今回のVCM 設備は、TEC にとって昨年受注の同社向けアニリン製造設備に次ぐ国内大型プラントの受注となります。

 


2005年11月17日 化学工業日報

東ソー、南陽のVCM新設備が完工

 東ソーは、南陽事業所で塩化ビニルモノマー(VCM)
年産40万トン設備(同60万トン含み)の完工式を行った。このプロジェクトは、同社が推進しているビニル・イソシアネート・チェーンの拡大戦略の中核をなすもの。式典では東ソーの田代圓会長兼CEOおよび土屋隆社長がプラントの火入れ式を行った。

 


2007/5/30 信越化学

シンテック社 テキサス州に塩ビモノマー工場の建設許可を申請

信越化学の100%子会社であるシンテック社は、塩ビ樹脂の原料である
塩ビモノマー工場、塩ビモノマーの原料となる塩素を生産する電解工場をテキサス州に建設するために許可申請を同州の環境庁に行なった。

 この申請は、シンテック社がアメリカでの塩ビ樹脂製造のための原料モノマーを長期的に確保する計画において、新たな一歩となる。工場の能力は、
塩ビモノマー82.5万トン/年、カ性ソーダ55万トン/年、塩素50万トン/年。


2011/9/14 日本経済新聞 

塩ビ樹脂原料、大幅に生産縮小 鹿島コンビナートで
競争力低下に震災追い打ち、旭硝子など撤退

 三菱化学など化学5社は東日本最大の石油化学基地、鹿島コンビナート(茨城県神栖市)で水道管などに使う塩化ビニール樹脂の原料生産を大幅に縮小する。共同出資会社から2012年3月をめどに旭硝子など3社が撤退。残る三菱化学と信越化学工業は生産能力を3〜5割減らす。石化製品の国内需要が低迷している上、3月の東日本大震災で被害を受けており、現状規模で生産を続けるのは難しいと判断した。

 水道管のほか農業フィルム、電線被膜などに使う代表的な樹脂の塩ビは、同コンビナートの主力製品のひとつ。ただ、電力コストの高さなどから国際競争力が低下しており、原料設備の稼働率は5〜7割程度にとどまる。このため震災で止まった設備をすべて復旧せず、能力を削減して稼働率を高める。

 原料の塩素の生産能力は年35万トン、中間原料の塩ビモノマーは同60万トン。5社はそれぞれ共同出資会社を設けて生産している。旭硝子のほか、カネカ、ADEKAが株式を信越化学などに売却して撤退する。ただ3社は設備縮小などには協力し、70億〜100億円の費用を負担する。

 塩ビモノマーの3〜5割という能力削減幅は、国内総生産能力の約1割に相当する。生産縮小に伴い、共同で運営する火力発電設備の能力も削減する。

 樹脂など石化製品の内需はここ数年、減少傾向が続く。また、低コスト・大量生産が武器の中東勢などの台頭で、国内コンビナートの輸出競争力は低下している。

 震災の被害を受けた企業では、日本製紙も宮城県などの工場を完全に復旧せず、一部設備を停止する。原子力発電所の事故などを受けて国内では今後、電力コストなどが高止まりする見通し。震災を機にコストなどを再点検し、生産体制を見直す動きが広がりそうだ。

ーーーー

鹿島塩ビモノマー(三菱・鹿島)   
1964/8 三菱油化が四日市に次ぐ第2の工場立地として鹿島地区進出を決定
      当初15万トンを計画、これを修正して1966年 年産30万トン計画を通産省に提出
        VCM、食塩電解、塩ビ樹脂およびアンモニアを企業化するために有力企業を誘致

(信越化学) 鹿島進出で基本合意
 三菱油化のエチレン誘導品企業への働きかけは同社が鹿島進出を正式決定したあと活発化し、各企業は昭和40年4月、41年9月の2次に分けて茨城県と用地購入の予約を行っている。すでに述べた通産省への30万トン計画認可申請はその直後である。この中には塩ビモノマー10万トン計画が含まれているが、当社の進出が決定したのはそれより後の42年5月である。
 各地でアンモニア法ソーダメーカ一中心の塩ビモノマーセンター計画が進展するなかで、三菱油化は鹿島で同様の計画を実現するためソーダおよび塩化ビニル企業に働きかけていた。しかし、それらの企業は独自計画を優先して部分的参加となったので、塩ビモノマーセンターの規模は縮小せざるをえなかった。当社への参加要請は、この規模を拡大するために必要であった。42年5月に当社との首脳会談が行われたころ、すでに三菱油化では鹿島開発本部を発足させ、社長直属の各プロジェクト担当別の企画室を設置して、当社との折衝も進めるようになった。これが基本合意後は頻度を増し、計画が徐々に具体化されていった。
 鹿島コンビナート計画のその後の動きで特筆すべきことは、コンビナート・リファイナリーとして鹿島石油の設立が決まり、42年8月の石油審議会において製油所建設が認められたこと、また10月のコンビナート参加10社の社長会で45年春の稼働、共同出資による鹿島塩ビモノマー、鹿島電解、鹿島アンモニアの設立を決めたことである。これら3社は43年1月の通産省による鹿島計画認可後相次いで発足した。

1968/2 鹿島塩ビモノマー、鹿島電解 設立

   出資比率:

  鹿島電解 鹿島塩ビ
モノマー

旭硝子

25%

10%

旭電化

23%

 5%

信越化学

23%

50%

鐘淵化学

8%

10%

三菱油化

21%

25%

      三菱油化はエチレンセンターとして両社に参加  

   能力:苛性ソーダ  年産26万4千トン
       塩ビモノマー 年産22万トン
        VCMは信越化学(PVC 20万トン建設)、鐘淵化学(5万トン建設)、旭硝子(製造委託)が引取り。   

その後、三菱油化と三菱化成(塩ビ生産)の合併で、三菱化学が5万トンのVCMを取得するが、2000年に旭硝子とともに放棄。
現在の能力 600千トン。引取りは信越が492千トン, カネカが108千トン。

  鹿島電解       鹿島塩ビモノマー 鹿島PVC  
            出資   引取量  
旭硝子     25%   旭硝子     10%       0  
旭電化 23%   旭電化         5%       0  
信越化学 23%   信越化学     50%   492,000t  550,000
鐘化  8%   鐘化     10%   108,000t  116,000
三菱化学 21%   三菱化学     25%       0  

*三菱化学  当初、三菱油化がエチレン供給者として参加
          三菱化学誕生でVCM増設時に50千トンの引取り権を獲得
           (東亜合成とのスワップで川崎向けに出荷)
         今回、引取権を放棄
 

両社設立の経緯 信越化学社史より

日本経済新聞 2000/4/4 三菱化学と旭硝子 鹿島の塩ビ原料事業譲渡 信越化学と鐘淵化学に 
       来年メド株式売却
(未) 


2012/11/12  旭硝子/ADEKA/カネカ/信越化学/三菱化学 

鹿島電解梶A鹿島塩ビモノマー轄ト編に関する正式合意の件

 旭硝子、ADEKA、カネカ、信越化学工業及び三菱化学は、5社の共同出資会社である鹿島電解及び鹿島塩ビモノマーの運営に関しまして、2011年12月16日の基本合意後、具体的な条件等の協議を進めてまいりましたが、以下の内容にて本日正式合意致しました。

(1) 旭硝子、ADEKA及びカネカが鹿島電解及び鹿島塩ビモノマー両社への出資を引き揚げ、信越化学及び三菱化学が両合弁会社への出資を継続し、今後は信越化学の子会社として運営を行うこと。
(2) (1)に伴い、現在、鹿島電解が行っているバース設備(製品又は資材の受入及び出荷のための港湾設備)の運営については、新たに共同出資会社として、鹿島バース株式会社(本社:茨城、社長:木口誠、以下「バース会社」、詳細は別紙の通り)を設立し、バース会社に移管すること。
なお、「バース会社」は、鹿島電解を会社分割することにより設立致します。

別紙
(ご参考:共同出資会社の概要)
■鹿島電解株式会社の概要
1.設立 1968年2月
2.本社所在地 茨城県神栖市東和田3番地
3.代表者 長谷川 昇
4.出資比率 【現状】 旭硝子25%、ADEKA23%、信越化学23%、三菱化学21%、カネカ8%
                【再編完了後】(2012年12月下旬の予定) 信越化学79%、三菱化学21%
5.事業内容 苛性ソーダ、塩素の製造・販売
6.生産能力 苛性ソーダ40万トン/年

■鹿島塩ビモノマー株式会社の概要
1.設立 1968年2月
2.本社所在地 茨城県神栖市東和田2番地
3.代表者 宮島 正紀
4.出資比率 【現状】信越化学50%、三菱化学25%、旭硝子10%、カネカ10%、ADEKA5%
                【再編完了後】(2012年12月下旬の予定) 信越化学70.6%、三菱化学29.4%
5.事業内容 塩化ビニルモノマーの製造・販売
6.生産能力 塩化ビニルモノマー60万トン/年

■鹿島バース株式会社の概要
1.設立 2012年12月下旬の予定
2.本社所在地 茨城県神栖市東和田5番地
3.代表者 木口 誠
4.出資比率 旭硝子25%、ADEKA23%、信越化学23%、三菱化学21%、カネカ8%
※設立後1ヶ月以内を目処に出資比率を旭硝子38%、ADEKA13%、信越化学23%、三菱化学21%、鹿島電解5%に変更予定
5.事業内容 製品又は資材の受入及び出荷のための港湾設備の所有、賃貸、運営及び管理

 


2012年09月10日 化学工業日報 

トクヤマ マレーシア電解/VCM 16年度操業開始視野

 トクヤマは、マレーシアで検討している電解〜塩化ビニルモノマー(VCM)の建設計画について、2016年の操業開始を視野に今年度内に事業性の評価作業を終える方針だ。第三者との協業による事業化が有力で、アジアでVCMを必要としている化学メーカーや原料の塩、エチレン調達力を持つ商社、マレーシア政府などとの共同出資を念頭に置いている。立地はポリシリコン工場を建設中のボルネオ島サラワク州のサマラジュ工業団地となる予定。総額600億円程度の投資が見込まれ、同社にとってマレーシア拠点の存在感が一段と高まることになる。

いろいろ、FSはやっている模様。